物語は理由は分からないがゾンビになってしまった青年(ニコラス・ホルト)の独白で進行する
自分の名前が思い出せないから 青年は自分をR(アール)としている
ーここにいる連中もみんな死んでる
何しろ 今はゾンビ
いったいどうしてこうなったのかーとにかくゾンビになった
俺たちの大半は空港に住み着いているー
他にもガイコツと呼ぶ 骨だけになった文字通り骸骨もいる これは動きも早く動いているモノは何でも食べる
ーゾンビは嫌だ 抜けだしたくないか
これ 俺だけ?-
ゾンビ青年Rの独白で状況や設定が説明されていく
間に歌が流れる ゾンビ青年Rは音楽が好きだという設定
音楽を好む時点で 異端のゾンビと言えなくもない
{君を想うたび 息が乱れる
僕はここにいて 君は遠くの街
なぜ君は去ったのか
今夜は嵐が猛り狂う 僕の凍えた心の中を}
ゾンビ青年RにはM(ロブ・ゴードリー)と呼ぶ 年上の男性の友人がいる
ー彼は親友だ 親友同士 うめきあったり 見つめ合ったりしてる 時々会話っぽいことをしてる
でもたまに 言葉を交わし合うこともある
R[ハラペコ」
M「街へ・・・」
団体行動はもしもの時の備え 人間に出くわしたら頭を狙われるんだ
・・・・・にしても のろいな いつ着くんだろうー
餌となる人間の居る街を目指すゾンビの団体達
(ゾンビは頭を撃つと死ぬというのが大体ゾンビ界の定説になっている
しかし例外もある)
いっぽう生きた人間達はゾンビに襲われないように塀の中で暮らしている 出入り口は兵士が見張っており 出入りの時には目を調べて
生きた人間かゾンビさんかをチェックする
伝染病(ゾンビになる病)が始まってから 薬品や食糧調達は若者たちの使命
若者たちは街の外へ
そこにはー死のゾーンへようこそーと書かれている
ある建物の中(おそらく病院)に入り薬品類を鞄に入れる若者たち
同じ地域にRとMのいるゾンビ集団 人間の匂いが分かるのか
ある建物ではガイコツが食事中 ゾンビ団体を向うへ行け!と脅かすガイコツ
街を守るグリジオ大佐(ジョン・マルコヴィッチ)の娘のジュリー(テリーサ・パーマー)は何か嫌な音を聞きつけて 恋人でもあるペリー(デイブ・フランコ)に言っています
ジュリー「ペリー 出よう」
ペリー「何も居やしない 怖がりすぎだ」
そう言った途端 ドアが開いてMにR そしてゾンビ集団が入ってきました
襲われる若者たち
武器持ち応戦はしておりますが ハラペコゾンビ集団優勢です
歌が流れます こんな場面なのに
{僕が送るメッセージは君の魂へ宛てた電報
二人の距離は遠いまま これ以上苦しめないで
淋しくなんかないさ}
銃を撃つジュリーに見惚れ 見つめるゾンビ青年R ジュリーを追いかける
が!ペリーに撃たれて R ペリーに逆襲
R ペリーを食べます
ー人間を食べるのは気が進まないけど 世界が変わったからしょうがない
脳みそは最高なんだ 生きている感覚を味わえるー
脳みそを食べると その人間の記憶を追体験できるらしいです
{傷つける気はないんだ ただ君の思い出がほしい 少し気持ちよくなって 死を忘れたいんだ}
ペリーの記憶がRの中に流れてきます
ジュリー「ペリー 愛してるみたい 何か言ってよ」
ペリー「僕も愛してるよ ジュリー」
まだまだゾンビと人間 戦闘中ー
ペリーを捜すジュリー 襲われてる友人をゾンビから救ってー弾丸が無くなります
そんなジュリーを見つけたR「ジュ・・・リー・・・」
ジュリーは近寄って来たRの胸にナイフを投げる
R[ジュリー 来て」
気が付けばゾンビに囲まれてるジュリー 仕方なくRについて行きます
周囲はゾンビさんばっか ジュリーは居心地悪いです
いつ食べられるかわかんないわけですし
ー俺 何やってるんだ みんな彼女が新入りのゾンビって思ってるんだろうけどー
R ジュリーを自分の隠れ家の航空機の中に連れて行きます
R「い・・・え」「食べ・・・ない」「君・・・安全」
そう説明し出ていくR
ーもっとアプローチできたかと思う 一人にしてあげたほうがいいかなってー
食べたペリーの脳からの記憶によれば
技師だったペリーの父親はゾンビとなり 息子のペリーを食べようとした
ジュリーがペリーの父親を撃ち ペリーを助ける
戻ってきたRにジュリー「何する気 お願い 傍に来ないで」
R ジュリーに毛布を渡してやる
ジュリー「どうして助けたの 何する気」
R「泣か・・・ないで」
レコードをかけるR 「守る 君 安全」
ジュリー「あなたは 何?」
{切なくて涙がこぼれる でも笑顔になれるよ
毎日考えているんだ 君のことばかり
不安だった僕にやすらぎをくれた
今 僕のハートには はっきりと君がいる}
眠って目の覚めたジュリー「お腹空いた もう帰らせてよ」
R「あぶ・・・ない」
ジュリー「危ない?! ええ そうね -だったら あなたが食べ物を取ってきてよ お腹空いたの」
R びっくり!な表情
ジュリー「お願い 何か 取ってきてもらえる」
R「わかった」
Rが出て行くと 逃げ出すジュリーだが周囲はゾンビだらけ
Rが戻ってきて「逃げちゃ駄目 来てー守る」R[死んだふり・・・ いい?」
ゾンビの動きを大げさに真似るジュリー
R「やりすぎ」
R「言ったろ 危ないって」
航空機の中に戻って果物の缶詰を食べるジュリー「最高」
ーR-まずい お前じろじろ見るな きもいぞー
ジュリー「美味しい ビールなんて久しぶり 優しいのねゾンビ君」
R「オレ 名前アール 」-ダメだ もう一回死にたいー
ジュリー「ロバート リチャード リカルド・・・この際アールでどう? あらためましてよろしく!
アール 家に帰して 私をここから
連れて来られたのだから 連れ出せるはずよね」
R「2~3日 みんな忘れたらー君 帰れる」
ジュリー「だってゾンビって呻くだけだと思っていたから あなたは特別なの?
分かった 2~3日 その間 何をすればいいの?」
ジュリーの運転でドライブ 代わったRの運転は滅茶苦茶 だけど だんだん上手になる
駐車場でR 車をぶつけて駐車
ジュリー「ちょっとR 素敵な車だったのに」
航空機に戻ってジュリー「なんでレコードなの アイポッドの方が便利なのに」
R「音が・・・いい・・・」
ジュリー「拘るタイプなんだ
また やった 肩をすくめるのクセ?適当に流しているように見える
いい曲ばっかしね これ どうしたの?」
R「オレ コレ・・・クター・・・」
ジュリー「ええ そうみたいね」
音楽を楽しむRとジュリー
航空機の外にはRの友人M
ジュリー「R 一つ聞いていい わたしの彼 あの時死んだんだけどゾンビになって甦るのかな
彼 色々あって変わってーもう いっぱいいっぱいだったのよ
彼が死んで辛いけど 覚悟はできていた気がする もうずっと昔から」
{俺は来世にいた 血と汗の世界 腹黒さが美徳 道は泥まみれ
形のない生物から逃れてきた俺に 「お入りなさい」と彼女 「嵐からの隠れ場所よ」
また同じ道を行くとしても 俺は彼女の為に最善を尽くす}
慰めるようにジュリーに触れるR ジュリー「あなたは 何?」
ジュリーの寝ている様子を見ながらR -いいモノなんだろうな眠りって
死人は夢を見ない これがせいいっぱいだ(持っている脳みそのかけらを食べている)俺も寝てみたいー
ペリーの記憶ー戦う訓練中のペリー そして死の直前のペリー
逃げ出したジュリーはまたMやゾンビに囲まれていた 助けるRだが
ジュリー「もう 2~3日経ったわ」
R「一緒にいれば安全」
M「ソレは生きている 喰え! 喰え!喰え!」
動きの速いガイコツも襲ってくる
逃げるRとジュリーを Mが助けに来てくれる
M「彼女 助ける 気に入った」
ジュリーにR「大丈夫!」 ジュリー「でしょうね!」
Mが送ってくれた駐車場にもゾンビがいっぱいいる
M「大丈夫か」
ジュリー Rと手をつなぐ
乗るのはドライブに使った車 R「運転 君」 ジュリー「そうね」
走り出す車 追いかけて来るガイコツ達
二人を見送り何か考えているM
手をつなぐ二人の姿は他のゾンビ達にもー何かーを与えていた
Rとジュリーの乗る車はオープンカー 降りだした雨に濡れる
ジュリー「寒くて凍えそう 雨宿りしなきゃ」
「ここは住民を避難させた街なの 鍵がかかっているわ」困るジュリー 鍵を壊すR
室内に入り ポラロイドカメラを見つけてはしゃぐジュリー「そう しっかり思い出を残さなきゃね 世界は終りかけているんだし」
写真を撮り合うジュリーとR
ジュリー「疲れちゃった ベッドも腐ってないみたい だからね もう寝るわ
アール もしよかったら 寝室に来てもいいから 一人で寝るのもコワイしー」
Mはずっと考え続けている 手をつないだ信じあうRとジュリーの姿を
横に並んできたゾンビにM「これ これは感じるか」 ゾンビ「お前も感じるか」
繋ぎ合う手 それが示すもの 彼等の胸は赤く色づく 甦る心
おそらくは心臓が動き始めるゾンビ達
不気味なガイコツが彼等を囲み Mと向き合う
ジュリーの父率いる兵達がジュリーとRのいる街へ現れる
ジュリー「アール 隠れて あなた殺される 見つかったら頭を撃たれて葬り去られる」
寝室でベッドに入ったものの濡れた服が気持ち悪くて Rに向うをむいていてーと脱ぎ始めるジュリー
R-マジかよー
ジュリーはベッド Rは床の上で
ジュリー「ねえ人間を食べてるの 生きる為に」 R「ああ・・・」
ジュリー「わたしは食べなかった それどころか何度も助けてくれた ゾンビでいるの 苦しいんでしょ
人間になろうと努力してる
たぶんわたしたちもそう もっと進化したいの
時々 失敗もするけどね
あなたは すごく頑張ってる わたしの街にいるどんな人より あなたはいい人よ
そう 思う」
ジュリー「何のこと」
ペリーの時計を置くR
それはRがペリーを襲って食べたことを意味する
ジュリー「わたし なんとなくわかってた」
R「ほんと?」
ジュリー「でも 違ってほしいと思ってた (Rがペリーを食べたのではないと) -残念よ」
R「ジュリー ほんとにごめん ・・・ごめん ジュリー」
ジュリーはRに背中を向けてしまっている
ーRー死人は眠らない -
しかしRは夢を見ている
ペリー ジュリーと友人のノラが会話中
ジュリーは世界を復活させるのーなどと自分の夢を話している
Rに気付いたペリー 「なんでそこに居るんだ お前も夢を見てるってーゾンビには無理だろ 夢は人間のものだ」
ジュリー「やめてペリー 彼だって夢を見られる
アール あなたはどう?何になりたい」
R「自分は何かも分からない」
ジュリー「誰でもなりたいものになれる そう言うでしょう」
R「じゃあ 君の彼氏にはー」
ペリー「お前がなれるわけないだろ 彼女の元カレを喰っちゃったんだから」
哀しい表情のRにジュリー「流して・・・」
起き上がるR ジュリーが居ない
外に出る 車が無い ジュリーは行ってしまった
ーR-夢は夢 なりたいモノになれるわけない 俺はのろくて顔色の悪いゾンビだ 何を期待してた
彼女が俺を選ぶとでも ありえない 希望を持つから心が痛む 今の自分に満足しろ
現実は変わらない 何も感じない方がいい こんな思いをしなくて済むー
Rを置いて街に戻ってきたジュリーだけど
グリジオ大佐「お前を失ったかとー」
ジュリー「わたしは無事よ 大丈夫」
グリジオ大佐「よく戻った」
ジュリー「ええ 私も嬉しい」
でもジュリーの表情は何処か冴えない
雨に濡れながら道路を一人歩くR-みんなの所に戻ろう 一人でいるから色々考えるんだ
忘れよう 他のことと同じように きっとー
R「寒いのか 嘘だろ ゾンビが寒いなんて」
R 他のゾンビを連れたMと会う
M「よお~!」
握手するMとR
R「なんで ここに・・・?」
M「ガイコツに追い出されてー お前を捜した 彼女は?」
R「帰った・・・」
M「大丈夫か」
R「だめ・・・」
M「女がなんだ 」思い出したようにM「ガイコツがお前を捜している
お前達が変えた 俺も(自分の頭を指さし) 見たんだ 昨夜(ゆうべ) 記憶だよ 心の
夏の日ー」
R「夢」
M「夢か」
R「俺たち 変われ始めた 」
M「だな・・・」
R「そうだよ ジュリーに言わなきゃ (他のゾンビ仲間に)力を貸して! 彼女を掘り起こしたい(ジュリーの写真を見せて)」
Mがゾンビ仲間の意見をまとめる「みんな ぶちかますって」
ゾンビ集団は人が暮らす街を目指して歩く
ペリーの記憶にあった場所でR「ここでいい」
M「気をつけろ・・・な 待ってるからな」
街への抜け道 ペリーの記憶をたどり進むR-ジュリーと俺が 他のゾンビ達に希望を与えたんだ たぶんガイコツ達はそれが気にいらず
俺たちを追ってる
手遅れになる前に それをジュリーに伝えないとー
家でジュリーは親友のノラ(アナリー・ティプトン)に「お休み」を言っている どうやらRのことも話したよう
ノラ「ゾンビ君の夢でも見て」
ジュリー「ありがと・・・」
窓を開けてベランダに出るジュリー
ベランダを見上げているR
R「ジュリージュリー」
ジュリー「ウソでしょアール なんでここにいるの」
R「君に会いにー」
ジュリー「こんな真似しちゃダメじゃない 危険すぎる」
ノラ「ねえ うるさい 寝られない」
ジュリー「もうアール 正気なの 他の人間はわたしとは違う 見つかったら あなた殺されちゃう わかってるの」
R「ああ・・・」
ノラ「ジュリー マジで何やってるわけ」
ベランダに出てきたノラ Rに気付いて「あれって彼?」
ジュリー「そう」
ノラに手を上げて挨拶するR ノラも「どうも」と手をあげる
玄関でR「ごめん」
ジュリー「わたしこそ ごめんなさい」Rの胸に飛び込みジュリー「すごく会いたかった」
R[俺も・・・」
ジュリー「変ね 前より あなた温かい」
室内へRを案内しながらジュリー「来て! あなたついてる パパ 急用で留守なのよ 今夜はここに居れば安全
ただ問題は 明日からどうするかー」
Rに興味深々のノラはRを質問責めにします
ノラ「死因は」
R「覚えてない」
ノラ「年いくつ」
R「・・・・・」(戸惑っている)
ノラ「多分 20代なんだろうけど 10代にも見える それに全然 匂わないし 彼 腐った匂いがしない」
ジュリー「ちょっとノラ 彼はインタビューを受けに来たんじゃないのよ やめて」
(Rに)ジュリー「で どうして来たの」
R「人間に伝えたい 俺たち変われる」
ジュリー「そんなこと 誰も信じないわよ 話をしに近づくことさえできない
見つけたら最後 あなたの頭を撃ち抜く」
頷くノラ
ジュリー「で 俺たちって言ったー」
R「みんな 変わった・・・・夢を見る」
ジュリー「それ すごいじゃない」
R[でも急がないと」
ジュリー「どうして」
R「ガイコツは君と俺を追ってる」
ジュリー「すぐにパパに話しましょ」
ノラ「話して分かる相手じゃない」
ジュリー「パパだって昔は話の分かる人だった」
ノラ「勘違いしてるみたいね それはママ パパはゾンビの頭を撃ち抜くのが大好きなんじゃない」
ジュリー「だからって他に方法がある? 彼を街に連れだしたら きっと誰かに見つかるし」
ノラ「なら メイクするとか」
ノラとジュリー Rを人間に見せかけるメイクを考える
R「じょう・・・だん・・・?」
ジュリー「本気よ」
ノリノリのジュリーとノラ
ゾンビ青年Rを人間に見せかけメイク実行
「プリティウーマン」などの曲が流れる そしてメイク完成
ノラ「やだ 何 かっこいいじゃない」
ガイコツ集団が街に向かっている
ジュリーとノラとR グリジオ大佐のもとへ
R「何?」
ジュリー「別に ただ あなたステキだなって
パパがどう反応するかね もしキレたら それまでよ」
R「何があっても一緒にいよう 二人で全てを変えるんだ」
ジュリー「わかってる」
R「離れないで 約束だ」
ジュリー「約束する」
ジュリー「行きましょう」
「試合開始よ かましてやろう」と
止める兵士にノラ「こっちも機密の任務なの 邪魔しないで」
兵士と目が合ったRー人間っぽいことを何か言わなきゃーと焦って「ごきげんよう」
「いいから!」とノラにせかされる
何か起きている様子 尋ねるジュリーにグリジオ大佐(ジョン・マルコヴィッチ)「良くない報告があった ゾンビとガイコツが大挙して迫っているらしい
もし連中が攻撃しようと集まっているなら数で負けている私達に打つ手はない だからお前は今すぐ家に帰るんだ
しっかり戸締りをして家に私の銃があるからそれでー」
銃を見せてジュリー「これ? 知ってる それよりパパに話があるの」
グリジオ大佐「今は無理だ」
ジュリー「大事なことなの きっと馬鹿げていると思うだろうけど 今ゾンビ達は生き返っているみたいなの 」
グリジオ大佐「確かに馬鹿げている 」
ジュリー「彼等は変化してるのよ どうも人間に戻ってきているみたいなの」
グリジオ大佐「人間に戻ってるってどうやって」
ジュリー「この目で見たの だから間違いない 現実にー」
グリジオ大佐「いや 現実はこうだ ジュリー日々ゾンビ達は増え続けている 連中は人間に戻ってない
根っからの肉食で我々は奴等の食糧だ だろ? ブロッコリーは食わない
脳みそを喰う連中で お前のママも恋人も餌食となった
分かったら しっかり目を覚ますんだ
いいな 早く家に帰って危険が去るまでシェルターに入ってろ!
あそこには充分な物資が備えてあるー」
物陰でR「説得する」
ノラ「説得するって どうやって」
ジュリーの応援に行こうとするR グリジオ大佐とぶつかる
グリジオ大佐「君は誰だ」
答えられないR
ジュリー「彼はアールよ」
グリジオ大佐「お前でなく彼に訊いているんだ」
Rをとくと見てグリジオ大佐「ゾンビだな」
ジュリー「わたしの命の恩人よ ずっとかくまってくれたの わたしが引き金になったみたいで まず彼が変わって他のゾンビ達も変わってー」
グリジオ大佐はRに銃を突きつける R「協力したい・・・」
ジュリー「彼等はわたしを襲わない もう敵じゃないの」
R「回復してます」
グリジオ大佐「い~~~や!!!!状況は悪くなる一方だ 噛まれると伝染しー」
ゾンビ化してしまったジュリーの母親を撃ったようにRの頭を撃つと言うグリジオ大佐
グリジオ大佐に銃を背後から突き付けてノラ「本当にすみません」 ジュリーとRに向かって「早く逃げて!」
グリジオ大佐「ジュリー」
ジュリー「わたしは行く」とRと逃げ出す
ノラにグリジオ大佐「ただの脅しだろ」
ノラ「いいえ 撃つ気満々です」
逃げ出してからジュリー「やっぱりパパは難しい」
R「仲間に知らせに行く」
ジュりー「何処へ」
R[スタジアム」
非常のサイレン鳴り電気がついて 追手の気配
ジュリー「地下鉄へ」
スタジアムではMを始めとするいっぱいのゾンビ達が二人を待っていた
M「R ジュリー」
ジュリー「ハ~イ」と挨拶
M「戦う準備 できてる」
ジュリー「ええ そうみたいね」
R「兵士たちが来る ガイコツも」
スタジアムの屋根にいっぱいのガイコツ達がはりついている
R「食い止めて!」
M「了解!」
ガイコツがゾンビ達を襲う 逃げるRとジュリー
兵士たちも追ってくる 「大佐 娘さんはゾンビと一緒です 追跡しています」
ガイコツ達に追われて 逃げ場が無くなり開けたドアの向こうはーただの外 ひどく高い場所で遥か下にプール
ジュリー「もう ダメ」
R「いや 俺が守る 大丈夫」
ジュリーを抱きしめプールへ飛び込んでー
浮かんでくるジュリー「アール! 」
Rはプールの底に沈んでいる
ジュリー「しっかりして お願い 大丈夫」
目を開けてR[ああ・・・・」
顔色が良くなっているように見えます
キスを交わす二人 何かに気付いたジュリー「これって・・・」
R胸を撃たれる
グリジオ大佐「次は頭だぞ そいつから離れろジュリー」
ジュリー「止めて!」
グリジオ大佐「離れろ ジュリー」
ジュリー「パパ 話を聞いて」
プールの中でRを庇って前に立ったままジュリー「確かにたくさんの人を喪った ママも亡くしたけど パパもわたしもまだ生きてる
状況を改善すればきっとやり直せるの アール達を助けて!」
R 撃たれた傷から流れる血を見ている 触っている
ジュリー「お願いパパ 彼を見てよ もう前とは違う だって・・・血が出てる
彼 血を流してる ゾンビならありえない
(Rに向かって)凄い!生きているのよね
生きているのよ! あなたは生きている
痛い・・・でしょ? 」
一人の兵士が「大佐・・・」
奇跡を見たような兵士たちの表情 構えて狙いをつけていた銃をおろしてプールサイドへ二人を迎えに近寄る
驚いた表情のままのグリジオ大佐
やがて「状況が変わった」と伝える そしてジュリーとRに「二人とも 帰るぞ 」
車の中でグリジオ大佐「血は まだ流れているか すまん 」
R-撃たれた時は確かに痛かった ものすごく
でも血を流して痛みを感じられる 愛も すごくいい気分だー
ーガイコツ達も愛で救いたかった でも絶滅に追い込むしかなかった
残酷なようだが仕方がない
救える可能性はなかったんだ
闘いでゾンビと人間たちは手を結び ガイコツは壊滅状態に
その後生き残った(ガイコツ)連中も自滅した
じゃあ ゾンビはって 生き方をもう一度 学び直している
みんな生きることの意味を忘れていたからね
人間は俺たちを受け入れ 繋がりを持ち教えてくれる
それが人間になる特効薬だ
最初は恐いだろうけど どんなことだって最初は恐いさ
世界は救われた こうして世界は 掘り起こされたー
雨の日 傘をうまくさせずに困っているM
エミリ「手伝いましょうか」
傘を開いてくれるエミリ
M「どうにも・・・ゾンビ指なもので 有難う」
エミリに傘をさしかけM「入って」
エミリは傘を持っておらず濡れている
エミリ「いいの 濡れているの平気」
M「そういわずー」エミリに傘をかけて相合傘状態となってM「ぼくはマ・・・マークスだ」
エミリ「エミリよ」
M「君 すごくきれいだ」
エミリ「どうもありがとう」
M「そこは やっぱり あなたもきれいーだろう?」
冗談でエミリを笑わせる
街の景色を見ているRとジュリー
ジュリー「アール」
R「なに?」
ジュリー「名前 思い出した」
R「いや・・・」
ジュリー「だったら 自分でつけちゃったらー なんでもいい 好きな名前」
R「アールがいい」
ジュリー「本当? 本当の名前を知りたくない? 人生を取り戻すために」
R「いい・・・こ
れが・・・」
ジュリー「じゃあ ただのアールね」
R「ただのアール」
もとになったのは「ロミオとジュリエット」
だからバルコニー(ベランダ)のジュリーをRが見上げる場面も取り入れてあるのでした
こちらはハッピーエンドですが
R役のニコラス・ホルトは190cmの長身です
ゾンビ青年役 似合っておりました