笑顔が顔を飾るように、言葉は、その人の人格を飾っています。
常々、悲観的な言葉を出している人には、その周りに、何とも言えない、人を寄せつけない雰囲気というものが漂ってきます。その人のそばに行くと不幸になりそうな気がして、人々が寄ってこなくなります。
それゆえに、また悲観的な言葉を出し、そうすると、また人が嫌がるということになっていきます。
朝、出がけに不愉快なことがあったとしても、その不愉快なことを、一日中、口に出して言っていたならば、それは、その人の人生にとってもマイナスであり、他の人の人生にとってもマイナスであると思います。
一日のなかで、何か素晴らしいことがあったなら、それを言葉にすることです。
そうすることによって、自分も、幾分、明るい気持ちになれますし、それを聞いた周りの人は、もっと、うれしくなっていきます。
むしろ、つらいとき、悲しいときにこそ、積極的な、力強い言葉を出していくことが大切です。その言葉によって、暗い感情を一気に断ち切ってしまうことです。
これは、人生の成功にとって、実は、いちばん大切な方法の一つでもあると思うのです。
成功者は、常に積極的な言葉を口に出しています。成功者は、常に建設的な言葉を口に出しています。成功者は、常に明るい言葉を口に出しています。なぜなら、言葉というものは一つの牽引車でもあるからです。
馬車は、馬が引っ張ることによって動いていきますが、それと同じように、言葉というものは、まさしく人生の牽引車です。
言葉によって、人は幸・不幸を分けていくことになります。
そうであるならば、人生の牽引車である言葉を、もっともっと有効に使うことです。
よい言葉を一つ出すということは、一頭立ての馬車に、馬が一頭増え、二頭立ての馬車になるのと同じことなのです。
もう一つ、素晴らしい言葉を出せば、三頭立てになるのと同じです。さらに、もう一つ、素晴らしい言葉を出せば、四頭立てになります。
このように、力が強く強くなっていくのです。
一つでも素晴らしい言葉を出すことに成功したならば、「ああ、自分は馬力がついた」と思えばよいのです。
馬が一頭、余分につけば、自分の馬車は、もっと速やかに、もっと力強く走っていくことができます。そして、多くの人を乗せ、多くの荷物を運んでいくことができるのです。
「言葉には、馬車馬のごとく引っ張っていく力がある」ということを知らなければなりません。
『言葉は、人生の牽引車。言葉によって、人は幸・不幸を分けていく』(仏法真理)
---owari---
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