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日本人のアニミズム的宗教観を見直す⑤

2021年08月15日 | 日本
(人間は「原因・結果の法則」と「霊界の影響」の中で生きている)
赤ちゃんや子供などにも、もちろん霊魂はありますが、宗教によっていろいろな言い方をしています。例えば、「夭折(ようせつ)する魂にはカルマがあって、そういう不幸な経験をする必要があるのだ」と言う宗教もあれば、「七歳までに死ぬ人は、すべて高級霊だ」と言うような宗教もあります。両方とも少し極端かなとは思います。

何度もの転生輪廻(てんしょうりんね)のなかには、長寿を全うすることもあれば、中年で死ぬこともあるし、子供時代に死ぬこともあるでしょう。いずれにしても、それが何らかの経験として必要な場合はあるでしょうし、この世的なアクシデントが重なって、そういうことが起きるのだろうと思うのです。

例えば、車社会にならなければ、自動車事故などというものは一件も起きないわけです。現在ではかなり数が減ってきつつはありますが、長らく日本でも、一年間に一万人以上が交通事故で死に続けていました。

「一年間に一万人以上死ぬ」といったら、もう戦争を続けているのとほとんど変わらないので、大変なものではあったとは思うのです。しかし、それでも車は便利なので、捨てられずに増え続けたと思います。

そうした文明の変化によって、「今までになかったような死」というものも出てきたということはあるし、薬が未発達のために、副作用など、想像していなかったような結果が出て、「医療を受けたけれども、かえって悪くなって死んでしまった」というようなこともあるかもしれません。

あるいは、公害などのある時代には、工業廃水等の影響で、魚の骨や体が曲がったりして、その次は、人間にも「イタイイタイ病」などが数多く出たりすることもありました。このように、いろいろな時期にいろいろな経験をしますが、この世的に見れば、不幸なことはたくさんあるかと思います。

そういうことがあり、人間としてこの世で生きていく以上、「原因・結果の法則」で起きることは起きるので、それはそれとして、この世の理屈というか、科学的なものも含めて知っておく必要はあるとは思います。

しかし、もう一つ、「霊界という存在があって、その影響を受けている」ということも知らなくてはなりません。――この章は終わりです。

---owari---
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