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アメリカの大学で起きた「学問」と信仰」の対立(後編)

2022年09月08日 | 政治・経済
(『聖書』に基づいて「神の存在証明」をした主人公)
映画「神は死んだのか」では、主人公の学生は、初めのうちは大学内で孤立して戦っていたのですが、だんだんに教会も絡んできて、信仰を持つ仲間たちが応援していくかたちになりました。そして最後には、八十人ぐらいのクラスのほぼ全員が、「神は死んでいない」「神は生きている」ということを言います。要するに、その学生は教授とのディベートに勝って、授業は崩壊するわけです。

映画の冒頭では、彼がその講義にエントリーする際、事務の人が「このクラスに入るのは、やめておいたほうがいい」と言って、ほかの二人の教授を勧めていました。「これは、コロッセウムでライオンと戦わされるようなものだから、もう“命はない”と思ったほうがいい。だから、入らないほうがいいですよ」と話していました。主人公が十字架をかけているのを見て、そのように勧めたわけです。

ところが、彼は、「いや、大丈夫です」と言って、そのクラスに入り、結局、『聖書』を使いながら、神の存在証明をしていったわけです。

実際は、大学で、『聖書』に基づいて哲学や科学の議論をするのは、なかなか認められないと思いますし、そういうところで、アメリカも行き詰まっているのかもしれません。

ただ、映画のなかでは、無神論者である中国の学生が、影響を受けて神を信じるようになったり、イスラム教徒の女性がキリスト教の神を信じるようになったりと、いろいろな現象が描かれてはいました。

---owari---
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