じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

トルネード

2016-05-10 20:23:33 | ダイビング関係のお話

渦巻くギンガメアジ















今も昔も変わらないバリカサグのギンガメアジの群れ。
何度も、飽きるほど見ているのだけれど巻いている姿を見ると興奮して飽く事無く眺めてしまう。

フィリピンではギンガメアジの事をマムサと呼ぶ。
この界隈の海のアジ族の中では滅法数が多いのに市場で見掛ける事はあまり無い。
魚体は60~70センチにもなり見た目は立派で美味そうなのだが食べてみると独特の臭みがあり、好んで食べる人は少ない。
そしてあまり食べられない理由がもう一つ、時季によってはシガテラ毒を持つので敬遠されているのだ。
地元の漁師は狙っては獲らない魚なのだ。
だからあまり減らないのだと思うが、定かでは無い。
マムサと似たような場所に生息しているバラクーダーは激減した。
30年前のフィリピンのダイビングポイントには「バラクーダーポイント」がそこかしこに在って塩通しの良いドロップオフのコーナーには大抵パラクーダーがいたものだった。
今でも名前だけは残っているが魚は殆ど出ない。
それでもダイビングポイントがサンクチュアリになって保護されてからは少し回復しているらしいが。

と、言う事でマムサは不味いからと毒を持つ時期が有るので魚食民族のフィリピン人が獲り残したので今もいるのだ、と・・・私の勝手な思いですが。

今回出遭った群れは比較的若いマムサの群れで超大型ではなく40~50センチ程度の魚体だった。
群れの数はまずまず纏まっていて、ざっと見て2000~3000匹で、形の良い群れ方をしていた。
バリカサグの壁は複雑に凸凹しているのでマムサがトルネードになり易い。
しかし、アポ島のマムサポイントは地形が平板なので群れは長い列になり易く、また渦に巻いても単純な円陣にしかならない。
バリカサグのマムサの群れは竜巻のように巻きながら沸き上がったり沈み込んだりとダイナミックに動くのが魅力だ。

さて、如何にも分かったように解説を書きましたが、私の勝手な思い込みなので信憑性は?であります・・・まっ、シロートですから、笑って見逃して下さい、と。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これ なぁ~んだ?

2016-05-10 11:15:49 | ダイビング関係のお話
 
忍者のような魚が隠れてますが・・・


この写真で分かれば貴方もガイドになれます!!


勘の良い人は分かりますか?右向きです


鮮明に写ってますから 分かりましたよね?


それしか写っていないんですけれども・・・


この写真だけ左向きです

と、言う事で、砂地に潜む「タイコウボウダルマガレイ」だと思います。
この種は似たようなのが沢山居て判別はナニなんですけれども、決め手にしたのは、目と目の離れ具合と、その間が引っ込んでいる事であります。
それと、魚体にポチポチと浮いている赤い斑点もタイコウボウの特徴として顕著かと思ったんですが・・・外れていたら笑って下さい。

で、話しはタイコウボウダルマとして進める訳ですが・・・このカレイは頭に皮弁と呼ばれるルアーを持っていて何かをおびき寄せて食べている・・・らしい。
いや、小魚を食うのか? それにしては魚体が小さい上に口もそんなに大きく無いので余程小さな魚しか補食できないと思うのであります。
ちなみに同じような事をする「カエルアンコウ」・・・旧オオモンイザリウオでは、魚体が20センチほども有り、しかも口は10倍に広がる訳です。
そして極めつけは、大きな魚も丸呑みに出来る理由として、肋骨が無いのでナンボでも広がる訳であります。
しかし、タイコウボウの身体にはそんな仕掛けは無いので、恐らく、補食しているのは小エビなどではないかと思うのですが、シロート考えなので笑って見逃して下さい。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

烏賊 です

2016-05-10 08:19:30 | ダイビング関係のお話
 
コウイカ


白いソフトコーラルの奥の穴に隠れてます


近寄ったら警戒して威嚇の態勢にでました


寝ぼけ眼ではなく警戒の上岩に擬態してます


何発もフラッシュを焚いたら逃げ出しました

コウイカであります。
ここで問題です・・・イカは英語でナント言うでしょうか?
はいっ・・・それは間違いです!!! いや、半分は当たりですけど。
いや、英語の国ではホントーに区別しているのかドーか定かでは無いのですが、スルメイカのように尖って長いイカがsquidで、コウイカのように丸い類いはcuttlefishと言うんだそうであります。
まっ、フィリピンでは市場に行っても区別してるのは聞いた事が無く、イカは全部スクイードでしたけれども。

で、コウイカは無脊椎動物の中では最高級に頭が良いんだそうでありまして、4カ国語位は理解しているそうです・・・勿論嘘ですが。
まっ、しかし、身体の割に脳味噌が大きくかなりの知能が有るらしいと言われている訳です。
で、コウイカの最大の特徴は・・・喰ったら美味い!!!でありましょうか?
いや、そう言う事ではなく、コウイカの眠たそうな目を見ていると確かに頭脳明晰かも知れないと言う表情が見て取れる訳でして、向き合って見合うと、何かを考えているな、と、感じる訳です。
アレです・・・コウイカの動きを見ていると他のイカとは違って、どちらかと言うとタコに近いと思う訳です。
人が近付いた時に警戒する反応・・・皮膚をイボイボにし、色も岩に似せるとか、逃げる時には一発墨を吐いてダッシュして逃げる姿などは他のイカ族よりもタコに近いと思うのであります・・・まっ、だからナンなんだと言われましても困りますが。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふわふわ 海月

2016-05-09 12:55:54 | ダイビング関係のお話

くらげ


水面付近から降りて来る くらげさん


フワフワと近づいて来る くらげさん


写真を撮られているのに気がついた くらげさん


一気に逃げの態勢に転じた くらげさん


力泳してフワフワと逃げる くらげさん

フィリピンの海にクラゲは多く無いと思う。
特に亀の多い付近では少ないと思う・・・亀はクラゲが大好物だから。
それでも海だから時々はクラゲを見掛ける。
見つけるまではふわふわして泳ぐと言うよりも漂っている感じだけれども、近づいて気配を察すると結構機敏に泳ぎ出す。
どこをどう見ても目などの感覚器官は無さそうなのだが、近寄って行くと逆方向へ逃げるので超能力が有るのかも知れない。
そして、漂っていた時の動きからは思いも寄らないスピードで泳ぎ出す。
しかし、クラゲが真剣に泳いでもあまり早くは無くてもしも相手が亀なら間違いなく食べられてしまう。
でも亀はクラゲを丸呑みにしたりしないで一口齧って食べるだけなので一撃では死なない。
でも痛そうでは有るし、ボロボロになって破けた傘は泳ぎ難そうで、こうなるとまた違う亀にかぶっとやられるだろうから何れ時間の問題かも知れない。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

亀 だらけ

2016-05-08 21:58:49 | ダイビング関係のお話

アオウミガメ


ウミトサカの影で寝ていたのをおこした


正面から近づいて睨み合った


のっそりと動き出したので横顔を撮った


流石に厭になったのか沖へ逃げた


浅い砂の上でアマモを食べていた


食事を邪魔され不機嫌なのかすぐに逃げた


砂地で寝ているのを後から迫った


この態勢でも寝ている模様で動かない


全然動かないので真上から撮ってみた


とうとう自分と列べて記念写真を撮った

写真を見て、どこがアオウミガメなんだよ、赤いじゃないかと思った方も多いかと思いますが、赤くてもアオウミガメなんであります。
おそらく和名の由来は英名の「グリーン・タートル」じゃ無いかと思うんですが、定かではありませぬ。
で、んじゃぁどこかに青とかグリーンが有るのかと言いますと、これがしっかりと有るんです。
アオウミガメの脂肪がグリーンなんであります。
まっ、だからグリーン・タートルになったのかは知りませんけれども、そう言う事じゃないかと私しゃ思う訳であります。
ちなみに、アオウミガメはとても美味いです・・・玉葱・レモングラス・生姜などを入れて塩味のスープに仕立てます。
肉もうまいですが玉子が入っていると喜びは倍増であります。
滋養強壮にとても良く、亀を喰ったと言うと彼女が喜びましたっけ・・・と、遠い目をする我。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする