青の世界に銀の空気
下に潜っているダイバーからの空気
オーバーハングの岩の下から登って来る空気
浅場での排気玉は大きくクラゲみたいだ
水圧の高い深場での排気は細かい
排気を丸くして作る バブルリング
水中は、当たり前の事だけれども水で満たされている。
なので水には溶けない空気を見る事が出来る。
海面の気圧を1として水深10m事に1気圧ずつ増える。
水深20mは3気圧になり、結構な圧力を受けている。
しかし、人間の身体は殆ど水みたいな物なので空気の入っている箇所以外は潰れない。
一番多く空気が入っている所は肺です。
スキューバー機材のレギュレーターが高圧のタンクの空気を水深の水圧と等しくなるように調整しているので肺は潰れない。
ついでに言うと、鼻の奥や耳の中にも大気圧の空気が入っていてそれも潰れる。
すると、特に耳にはかなりの痛みを感じるし、無理をすると鼓膜が破れる。
そんな事にならないように「耳抜き」と言う事をして深度下と同じ圧力の空気を耳に送り込んで「圧平行」をする。
これで安全な筈なんだけれども、どう言う訳か年期の入ったダイバーには耳の遠い人が少なく無い。
それもプロダイバーに多いのは、潜り方が無茶だからだろうと思う。
かく言う自分も右耳が遠い・・・まっ、加齢だとか言う人も居ますが、自分では原因は知っているつもり・・・。
と、言う事で、大深度で吐く息は細かい泡で出ますが、浮上するにつれ圧力が下がって膨張し、円盤やクラゲのようになって昇ってゆくのです。
息を吐く時にはゴボっと一気に吐き出される音がして、次に吸い込む音がシューッと聞こえる。
深度下では肺は潰れて小さくなるけれども、人間が潜れる程度の深度では損傷は無いらしい。
厄介なのは浮上する時。
深度下で圧縮された空気を肺に入れたまま呼吸を止めて浮上すると水圧が下がった空気が膨らんで、それでも口を閉じていたら肺は破裂する。
なので、スキューバーダイビングの講習の入り口で「絶対に息を止めない事」としつこく教えられます。