じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

殺生はナンだかなぁ・・・

2011-07-14 21:04:43 | 日々の雑感
イワナ釣り

そう言う訳で家の近くの裏山にイワナを釣りに行ってみた・・・たぶん25年ぶりくらい。
で、竿も道具も毛針も何も無いので、一から買いそろえた。
いや、来週の沢登りでは食い物は、米と味噌以外は現地調達で、寝床も東北の職漁師の古来のやり方「小屋掛け」で行くと言うのでおっさんも自分の食い扶持は自分で釣らなくちゃならないかと思い準備した次第です。

道具はアレだね・・・昔と違って何でも売ってるね、金さえ出せば、さっ。
しかも、中国製とか、シロートに毛の生えたような人がネットで自分の作品を安く売ってくれるんで(毛針とかラインとか)自作するより安くて早くて助かります。

ちなみに、自分で毛針を巻こうと思ったら、バイスクリップ買って、糸も何種類も買って、羽根とか毛を揃えて、針も大きさ別に何種類か揃えて・・・大変な手間と金額だよ。
そう言えば、自分で巻いていた時に山鳥の羽根とか袋に入れてしまっておくと小さなウジ虫が湧いてたりして気持ち悪かったっけ。

そんな訳で、テンカラ竿とラインと毛針を少々と、網を買って全部で9000円くらいだった・・・安物で揃えたと言えばそれまでだけど、昔は山から竹を切って来て乾燥させて作った竿でナンボでも釣っていた訳で、道具なんてなんだって一緒だとおっさんは思っているんでね。

今は老眼が結構進んでいるんで小さな毛針を巻く目が無い訳で、物理的に無理なんだよね。
しかも、売ってる毛針の出来の良さと言ったら、それなりに自信を持った人が売っているようで、良い出来です。

で、手始めと言う事で家の近所の沢に入ってみた・・・いや、さんざんやられている沢な事は百も承知二百も合点、と。
そこから軽く引き出す腕を昔は持っていた訳で、そんな思いと勘違いを胸に抱いて入渓した。

水温が高すぎる・・・ふふふっ、真夏に誰かと沢に入ったら意味も無くこれを言ってみると良いです・・・相手は「おおおっ、名人か達人だな」と思い敬意を表して先を譲ってくれるでしょう・・・なんちゃって。
いや、昨日山は凄い雷雨で渓が荒れ気味でイワナが引っ込んでいた・・・こう言う言い訳も覚えておくと便利です。
天気が良すぎて魚が淵に入っちまって出ないんだね・・・これもよく使います。
川風が強くて毛針が飛ばし難くてポイントに入れ難い・・・まっ、これは暗に下手だと言っちまっている訳ですが、使える言い訳です。

と、言う事で、知っている限りのいい訳を総動員して、本日の釣りの話はおしまいにしたいと思います。

いや、釣ろうと思えば釣れるんだけど、二匹目の少し大きめのイワナが血を吐いて暴れる姿を見ていたら殺生の虚しさを感じてしまってね、そこから先へ行く気がしなくなっちまったのさ。
で、すぐに腹を割いてみたんだけれども、そんなに良い物を喰っていなくて、これだらすぐに飛びつくわなぁ、と、山の中の限られた厳しい環境で生きているイワナを釣る必然性が見つからなくなってしまったと言う訳なんだね。
そんな訳で、おっさんはそこで竿をしまって、お湯を沸かしてカップ焼きそばを食いつつ、コーヒーを飲んで、オレンジマフィンなど喰って、しばし水の音を聞き、魚籠の中で逝っちまったイワナに般若心経など唱えて下山した訳です。

まっ、マジな話で、カレイ釣りをしていても殺生をしているなんて感じた事一度も無かったのに、本日、ホントーに限られた厳しい環境の中で淘汰の波をかいくぐって生きているイワナを見たら、肉も魚もスーパーで買えば事足りるおっさんが、己の興味と好奇心を満たすためにこれを釣り上げちまうのは、殺生だよな、と思ったのでありました。



で、大きいイワナは久しぶりなんで、爺様に味噌焼きにして喰ってもらい・・・いや、爺様は骨まで喰うんで、どうせならこう言う人ら喰ってもらうのが供養かと手前味噌・・・おっ、本日のイワナは「手前味噌焼き」だな。


で、チビッちいイワナは、おっさんが豪快に塩焼きでいただいた。
いや、釣ったときから小さいとは思ったが、焼いて縮んだ姿を見たら、これを喰うのかお前は・・・鬼畜だな、と言う感じで哀れを誘った・・・皿の余ったスペースがやけに白く見えたっけ。


先日「アニキ」と書き込みが有ったので、それはおっさんを「アニキ」と呼びかけた物と勘違いしたんだけれども、それは書き込んだ主が「アニキ」と言う存在なんだと言う事で・・・しかし、おっさんもその昔似たような呼ばれ方をしていたもんで、読めば直ぐ分る脈絡を見落とした訳です。
おっさんはちなみに「アニチィ」と呼ばれていました・・・「シャデェ」が浜の奴だったもんで、「キ」は「チ」になっちまうんですね。
「アニキ」これからも御贔屓に・・・。

コメント
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