名古屋港からはすぐに東名阪自動車道に乗れます。
ずーっと前、同じようにバイクで来たときは愛車は高速に乗れ無い110CCのスーパーカブでしたから延々と国道を走ったわけですが四日市の工業地帯などは大型トラックが爆走していて怖かった思い出があります。
が、今回はちょっと大きめのバイクなので安心して高速には入れます。
しかも、便利でお得なETC付きですから私も時代の波に乗れているなと気持ちは余裕のウッシッシであります。
で、亀山市のあたりで伊勢道路に乗り換えるわけですが、亀山と聞くと日本国の家電が世界を席巻し、シャープのテレビが「世界の亀山製」と誇ったことを思い出すのであります、が、まっ、いいでしょう。
さて、昼飯を律儀に12時にすると飲食店はどこも混むわけであります。
なので自分は平素から30前行動を旨とし、11時半には昼飯なわけであります。
と、言うことで、伊勢自動車道の嬉野サービスエリアに入った次第であります。
で、迷ったときはカレーかカツ丼と決めている私は、ここは松坂牛の町ってのに釣られて「松坂牛カレー1000円」を食したんですが、カレーに松坂牛がゴロンと入っているわけでは無く、玉ねぎと松坂牛のバラ肉を炒めたものが添えられていたと言う、ちょっと意表をつく供され方でありました・・・が、美味かったです。
小さなサービスエリア 嬉野
腹一杯になった自分は、突っ張る腹の皮とは裏腹の弛む瞼と戦いながら伊勢神宮を目指したのであります。
で、内宮と外宮があると知って困惑であります・・・どっちが偉いんだ、と。
いや、私ゃ仏教好きでして神様はあんまし得意じゃ無いので知ら無いわけであります。
まっ、んじゃぁ取り敢えず内宮からって事でズンズンと進みますと、なんとぉ〜バイクは無料で入口真ん前の一等席に停められたわけであります。
鳥居の真ん中は歩くな、ホントですかぃ?
いや、流石に天下に名高い伊勢神宮、かなりの人出であるな、と言うよりも名古屋や伊勢志摩方面はコロナの戒厳令が出てい無いのでこの日は余裕だったと思います、が定かではありません。
白い砂利が綺麗と言いますか、流石に格式高いものであるなと感心しました。
お札やお守りはたくさん販売されておりました
流石に全国の神様の総元締め、ご祈祷から御朱印、お札からお守りと、神様のご利益の頒布に熱心なことに目を見張った次第であります。
しかし、私は貧乏なので出せる銭が無く、だからご利益に預かれ無いと思いました。
白い垂れ幕の奥に神様は・・・
白い垂れ幕の奥には八咫鏡という有難い御神体があるそうですが見て無いので実感は湧きませぬ。
で、信心も無いのに何故にお伊勢参りなど、と言われるとアレなんですが、はっきり言ってただの物見遊山でありまして、有名どころを押さえておきたいと言う俗な気持ちでありました。
いや、杉の太さには驚きました。
あれです、こんな太い杉がごろごろと何本も立っているのは初めて見ました。
流石に2000年の歴史を持つ内宮であると感心しました。
正直に言いますと、私ゃ白い幕の奥に神性を感じなかったんですが数多ある杉と楠の巨木に神を感じた次第であります。
なのでやっぱし伊勢神宮は神聖なのであるなと思いました。
そっかぁ、有名な赤福は一等地に在するのか、と
伊勢神宮に参って行き掛けの駄賃なんて言ったらバチが当たるんだろうかと思いつつも、その心境で外宮に向かったわけであります。
スマホナビによるとここから8分と出ましたので、んじゃ、であります。
外宮は物にまつわる神様だとか
いや、はっきり言って豊受大御神が祀られるとは知らなかった自分でありましたが、なぜかここでは賽銭を入れ礼をしました。
しかし、本来であれば自分で作った大根の一本も供えさせていただくのが筋と思う自分でありますが、なんちゃって。
なぜか女性が多かった外宮
せんぐう館
私の感想では人気の少ない外宮が好みでありました。
いや、内宮の歴史が2000年に対してこっちは1500年と少し若いと書かれていましたが、それは杉の木の太さに現れているかもしれ無いと自分は思った次第であります。
どちらも巨木なんですが外宮の方が全体になんぼか細身でありました、かな?
で、せんぐう館という解放された建物がありまして、ここからの眺めが素晴らしいのであります。
もしも家が近所なら朝日や夕日の時に訪れ神様を感じたい・・・なんちゃって。
と、言うことで伊勢神宮を終わりまして、今夜の宿の和歌山県太地町を目指し紀勢自動車道と熊野尾鷲道路を繋いで熊野市まで走り国道42号線へ。
ここで給油・・・8.9リットル 1424円 1ℓ 160円
太地町 鯨公園
捕鯨船が飾られるのは鮎川と同じ
と、言うことで国道42号を走り那智勝浦を過ぎて太地町の鯨公園へ。
なんと申しましょうか、宮城県には鯨の街として鮎川があるわけです。
小さな港町なんですが今でも鯨漁が盛んで和歌山県の業者も出張ってきていることから少なからぬ縁を感じ立ち寄った次第であります。
しかし、なんと言うことでありましょうか、太地町に鯨の匂いを感じることはなく、すぐ隣の勝浦が日本一のマグロの港ということで、完全に売り物はマグロになっているようでありました。
一泊二食ビール大瓶付き 7000円 Nicheの夕食
さて、意外と鯨の匂いのし無い太地町に驚きつつ宿にたどり着くとこれが意表をつく佇まいでして、手作り感の漂う、言って見れば民泊なのでありました。
まっ、風呂と布団さえあってビールが飲めれば無問題でして建物は雨漏りがなければOKな自分であります。
いや、この宿のご主人がそこそこの変わり者でして自分とは相性が良い感じでありました。
何と言っても無類のバイク好きでして、ご自分でカスタムしたバイクを宿のダイニングに飾っているほどであります。
ああ、また来て見たいな、次は秋か、なんて思わせる小さな宿でありました。
本日の走行距離、概ね300キロ。
明日は熊野古道と那智の滝と串本方面を経て和歌山市であります。
つづく。