おっさんの仕事と言えば店番なんだけれども、相も変わらず暇で客は来ない・・・売り上げ無いお金無い・・・借金ならナンボでも有んぞぉー。
先日、乗り継ぎの関係で香港でストップオーバーして来たんだけれども、あの都市はおっさんには一寸無理だ。
何が悲しくてタケノコか鉛筆のようなとんがった高層ビルに住むんだか理由が解らない。
周りの山は低いけれども急峻で平地が無いから、と言うんだけれども、観光と金融以外にさして産業も無い島に何が面白くてへばりつくように暮らすのか、おっさんには理解不能であります。
まっ、都市というのは人間の脳内で作られた案が具体化しているのでとても理解しやすいと言える訳で、己の脳味噌の知識と理解の域を超えた自然に違和感を感じるタイプの人間には住みやすいのかも知れない。
しかし、モノの見事に林立する高層ビルは見事というよりも空恐ろしさを感じた。
しかも、この年代になっても高層ビル建築の足場は竹で組んでいる訳で、流石に中国人だわ、と感心する。

百何階建て?世界で二番目?地震が恐くて夜寝られないな
暇だったんでブラブラしながら不動産屋らしき店の張り紙を見てブッ魂消た。
マンションが日本円で20億円とか、普通に写真入りで並んでいる・・・いや、一棟じゃなくて一室ですからね。
香港てのは金持ちしか住んでいないんでしょうね・・・少なくてもおっさんの収入では物置も買えないでしょう。
で、販売価格の下にマンスリーの賃貸価格も出ているんですけれども、家賃150万円とかフザケんじゃねぇ、と言う価格な訳です。
これだもの、飯食ってもナニしても高い訳だわ・・・気違いだよこの都市は、と思いました。

羊腸ナントカ鍋、と変な漢字で書かれていました
飯を食いたくてうろうろした。
しかし、香港の繁華街のレストランとかは日本の街の一寸した食堂の価格とかわら内どころか、下手に広東料理とかの看板を掲げて観光客いらっしゃーいとやっている店では半端じゃなく高い。
何を食いたいという事も無かったんでハンバーガーでも良かったんだけれども、これがとんでもなく混んでいて座る場所が見当たらない。
街角に座り込んでハンバーガーを食える程きれいな街ではなく、雑踏と人混みで滅入っちまうのだった。
暫く適当に歩いていたら少し寂れた感じの雰囲気に変わって、辺りのビルがだいぶ古びて来た。
そこに「鍋屋」があった。

食い終わった鍋の雰囲気は一寸アレですが
庶民的な雰囲気の鍋屋を見つけて近づくと店の前の歩道にもテーブールが出ていて中国人らしき男達が肉の鍋を突いていた。
見れば野菜も入って美味そうだったので店内に入り表の鍋を指差して注文した。
おっさん広東語は一言も解らない・・・ありがとうのシェシェは北京語らしく広東語の香港ではそれも違うようだし。
一寸前迄はイギリス領なんだからおっさんのキングズイングリッシュが堂々と通じると思っていたので少し面食らった。
しかし、英単語と身振り手振りで何とか鍋とビールの注文を済ませた。
鍋は、羊の骨を煮込んで出汁をとっているらしくそれらしい匂いと、漢方薬のようなスパイスの香りがして美味かった。
おっさんの具は牛肉だけだったが、他の人達は魚介類も入れていた。
甘ったるい中国ビールをドンドン飲みながら熱々の肉をはふはふと食って、隣のテーブルの労働者風の男達にダメ元で話しかけてみた。
すると、割ときれいな英語が話せる上に片言の日本語迄飛び出した。
色々聞くと、おっさんのホテルの場所は旧い街で今時の繁華街は地下鉄沿線で海の方なんだとか。
そして、ムフフとかウフフな飲み屋を捜しても一見の旅人には無理なんで危ないから止めろ、と忠告された。
手っ取り早い其れはマンションの一室でドーとかコーとか教えられたが、おっさんは呑み屋を知りたいのでそう言うのは要らないが、情報として承った。
ビールは飽きたので他の酒は無いのかと聴くとアルコールはビールだけというのでお終いにした。
ビール大ビン5本と肉鍋2人前食って2000円でした。

一枚だけこっそり撮った店内
タクシーでホテルに戻る途中にバーの看板を見つけて車を降りた。
店に入ってみると、ものすごいタバコの煙と喧噪で一瞬止めようかと思ったが一杯やって見物したくもあり空いていたカウンターに座った。
若くて可愛い女の子がやって来て注文は何かと聴いた・・・たぶん、そうだと思う。
英語で水割りを注文すると、氷を入れたバケツにビールの小ビンを8本入れて持って来た。
壁に、3本飲んだら1本サービスと書かれたキャンペーンのポスターが貼ってあった・・・たぶん、そうだと読んだ。
いや、こんなに飲めないから水割り一杯で良いんだから、と英語で言うと男の店員を連れて来た。
店の正面スクリーンはカラオケの歌詞を映していてどこかで女性が中国演歌を歌っていたが手とも上手だった。
しかし、あちこちでテーブルに何かを叩き付ける音がバシっ、ドンっと響き、音の後には嬌声が響きカラオケは良く聞こえなかった。
大きな音の源は壷にサイコロを入れてテーブルに叩き付けている事が解った。
サイコロ博打の一種なのだろうが、男も女もどのテーブルでも漏れなく其れをやっている。
店内の観察は面白いのだがタバコの煙に負けて退散した。

流石イギリス領香港・・・旧いジャガーです
翌日、暇なんで少し観光しようとタクシーに乗った。
いや、地下鉄が安くて便利なのは下調べで解っていたが飲み過ぎが祟ってか体が怠かった。
タクシーに乗って日本人が一番最初に行く観光地と言ったら「スターアベニュー」とか言う港のそばに連れて行かれた。
ああ、テレビでよく見た光景だ、と思ったが、相変わらずどこを見ても高層ビルばかりの景色に辟易するばかりだった。
真っ昼間だったけれど一杯やるしか間が持たないと決め、タクシーを拾って「酒の飲める所」と言ってみた。
先日、乗り継ぎの関係で香港でストップオーバーして来たんだけれども、あの都市はおっさんには一寸無理だ。
何が悲しくてタケノコか鉛筆のようなとんがった高層ビルに住むんだか理由が解らない。
周りの山は低いけれども急峻で平地が無いから、と言うんだけれども、観光と金融以外にさして産業も無い島に何が面白くてへばりつくように暮らすのか、おっさんには理解不能であります。
まっ、都市というのは人間の脳内で作られた案が具体化しているのでとても理解しやすいと言える訳で、己の脳味噌の知識と理解の域を超えた自然に違和感を感じるタイプの人間には住みやすいのかも知れない。
しかし、モノの見事に林立する高層ビルは見事というよりも空恐ろしさを感じた。
しかも、この年代になっても高層ビル建築の足場は竹で組んでいる訳で、流石に中国人だわ、と感心する。

百何階建て?世界で二番目?地震が恐くて夜寝られないな
暇だったんでブラブラしながら不動産屋らしき店の張り紙を見てブッ魂消た。
マンションが日本円で20億円とか、普通に写真入りで並んでいる・・・いや、一棟じゃなくて一室ですからね。
香港てのは金持ちしか住んでいないんでしょうね・・・少なくてもおっさんの収入では物置も買えないでしょう。
で、販売価格の下にマンスリーの賃貸価格も出ているんですけれども、家賃150万円とかフザケんじゃねぇ、と言う価格な訳です。
これだもの、飯食ってもナニしても高い訳だわ・・・気違いだよこの都市は、と思いました。

羊腸ナントカ鍋、と変な漢字で書かれていました
飯を食いたくてうろうろした。
しかし、香港の繁華街のレストランとかは日本の街の一寸した食堂の価格とかわら内どころか、下手に広東料理とかの看板を掲げて観光客いらっしゃーいとやっている店では半端じゃなく高い。
何を食いたいという事も無かったんでハンバーガーでも良かったんだけれども、これがとんでもなく混んでいて座る場所が見当たらない。
街角に座り込んでハンバーガーを食える程きれいな街ではなく、雑踏と人混みで滅入っちまうのだった。
暫く適当に歩いていたら少し寂れた感じの雰囲気に変わって、辺りのビルがだいぶ古びて来た。
そこに「鍋屋」があった。

食い終わった鍋の雰囲気は一寸アレですが
庶民的な雰囲気の鍋屋を見つけて近づくと店の前の歩道にもテーブールが出ていて中国人らしき男達が肉の鍋を突いていた。
見れば野菜も入って美味そうだったので店内に入り表の鍋を指差して注文した。
おっさん広東語は一言も解らない・・・ありがとうのシェシェは北京語らしく広東語の香港ではそれも違うようだし。
一寸前迄はイギリス領なんだからおっさんのキングズイングリッシュが堂々と通じると思っていたので少し面食らった。
しかし、英単語と身振り手振りで何とか鍋とビールの注文を済ませた。
鍋は、羊の骨を煮込んで出汁をとっているらしくそれらしい匂いと、漢方薬のようなスパイスの香りがして美味かった。
おっさんの具は牛肉だけだったが、他の人達は魚介類も入れていた。
甘ったるい中国ビールをドンドン飲みながら熱々の肉をはふはふと食って、隣のテーブルの労働者風の男達にダメ元で話しかけてみた。
すると、割ときれいな英語が話せる上に片言の日本語迄飛び出した。
色々聞くと、おっさんのホテルの場所は旧い街で今時の繁華街は地下鉄沿線で海の方なんだとか。
そして、ムフフとかウフフな飲み屋を捜しても一見の旅人には無理なんで危ないから止めろ、と忠告された。
手っ取り早い其れはマンションの一室でドーとかコーとか教えられたが、おっさんは呑み屋を知りたいのでそう言うのは要らないが、情報として承った。
ビールは飽きたので他の酒は無いのかと聴くとアルコールはビールだけというのでお終いにした。
ビール大ビン5本と肉鍋2人前食って2000円でした。

一枚だけこっそり撮った店内
タクシーでホテルに戻る途中にバーの看板を見つけて車を降りた。
店に入ってみると、ものすごいタバコの煙と喧噪で一瞬止めようかと思ったが一杯やって見物したくもあり空いていたカウンターに座った。
若くて可愛い女の子がやって来て注文は何かと聴いた・・・たぶん、そうだと思う。
英語で水割りを注文すると、氷を入れたバケツにビールの小ビンを8本入れて持って来た。
壁に、3本飲んだら1本サービスと書かれたキャンペーンのポスターが貼ってあった・・・たぶん、そうだと読んだ。
いや、こんなに飲めないから水割り一杯で良いんだから、と英語で言うと男の店員を連れて来た。
店の正面スクリーンはカラオケの歌詞を映していてどこかで女性が中国演歌を歌っていたが手とも上手だった。
しかし、あちこちでテーブルに何かを叩き付ける音がバシっ、ドンっと響き、音の後には嬌声が響きカラオケは良く聞こえなかった。
大きな音の源は壷にサイコロを入れてテーブルに叩き付けている事が解った。
サイコロ博打の一種なのだろうが、男も女もどのテーブルでも漏れなく其れをやっている。
店内の観察は面白いのだがタバコの煙に負けて退散した。

流石イギリス領香港・・・旧いジャガーです
翌日、暇なんで少し観光しようとタクシーに乗った。
いや、地下鉄が安くて便利なのは下調べで解っていたが飲み過ぎが祟ってか体が怠かった。
タクシーに乗って日本人が一番最初に行く観光地と言ったら「スターアベニュー」とか言う港のそばに連れて行かれた。
ああ、テレビでよく見た光景だ、と思ったが、相変わらずどこを見ても高層ビルばかりの景色に辟易するばかりだった。
真っ昼間だったけれど一杯やるしか間が持たないと決め、タクシーを拾って「酒の飲める所」と言ってみた。