元幸福の科学の会員で1987年より三十数年間、在籍し、活動をしてきました。その間を振りかえります。

最初は勉強会だったのに大川隆法氏は1991年に突然に自分は地球神・エルカンターレだと宣言し、宗教法人となった。

心の発展は無限。53歳にして人生観が転換!孤独な職人から副工場長へ

2016-04-11 20:31:57 | 日記

http://voicee.jp/201407049992

勤務先の倒産

「今月で店をたたむことになった。Hさんにも辞めてもらわないと……」

10年以上前のことです。勤めていた老舗(しにせ)和菓子屋が倒産しました。

「またか……」。実は、以前勤めていた店も経営不振で廃業しており、私にとっては2度目の経験だったのです。その時私は61歳。普通に考えたら、再就職は非常に難しい状況です。

しかし、私は信じていました。「あきらめなければ、必ず道は開ける」と。その強い思いを支えてくれたのが、幸福の科学の信仰でした。

15歳で和菓子の道へ

今でこそ、「和菓子作りが天職」と信じる私ですが、職人の道に入ったのは自分の意志ではありませんでした。

私が生まれたのは、第二次世界大戦が始まる2年前の1937年。生後2カ月で母を亡くし、父と祖母の3人で東京の本郷に暮らしていました。

祖母といっても、祖父の後妻に入った人で、血のつながりはありません。私はいつも、母のいない寂しさを抱えていました。

小学2年生になる時、群馬の叔父の家に移り、ほどなくして終戦。同じ頃、祖母は他界し、父は東京に働きに出て、私は一人、居候として肩身の狭い生活を余儀なくされたのです。

一日も早く独立したいと思った私は、中学卒業後、銀座の和菓子屋で住み込みの仕事に就きました。屋根裏部屋で寝起きし、早朝から深夜まで、雑用や力仕事をこなす日々。

銀座という土地柄、深夜に料亭から注文が入ることも多く、12時過ぎに配達に出ることも珍しくありませんでした。

孤独な職人時代

20歳になる頃、ようやく仕事場に入ることを許されました。といっても、まずは洗い場です。上下関係がはっきり分かれている厳しい世界でした。

道具が汚れていると、げんこつが飛んできたり、餡のでき栄えが悪いと、容赦なく投げ捨てられたりもしました。

職人の技も、当時は盗んで覚えるのが当たり前。残った餡で、夜中に丸めたり包んだりする練習をしたものです。

そうして、10年20年と腕を磨いていった私ですが、心はいつも孤独でした。生い立ちへの引け目から、自分に自信が持てず、修業に打ち込むほどに、他人に心を閉ざすようになっていったのです。

28歳の時に結婚しましたが、数年で離婚。母の記憶がない分、お嫁さんを大事にしようと決めていたのですが、現実は思うようにはいかないものです。その挫折体験が、人間不信に拍車をかけました。

53歳にして人生観が転換

そんなある日のこと、一つの新聞広告が目に留まりました。大川隆法先生の講演会の広告でした。心惹かれるものを感じ、当日、一人で会場へと向かいました。

「これは本物だ……」。説法の力強い言魂に心打たれた私は、ほどなくして入会。支部の皆さんと一緒に、本格的に教えを学び始めたのです。

とくに感銘を受けたのは、「人間は永遠の生命を持って転生輪廻している存在であり、人生には目的と使命がある」という霊的人生観です。

53歳にして、人生観が180度転換しました。

亡き母への思い

心の修行を深めたいと思った私は、家庭御本尊を自宅にご安置して、朝晩、経文を読誦するようになりました。

御本尊をいただいて1年くらい経ったある日のこと。いつものようにお祈りをしていたところ、ふと、亡き母のことが思い出されました。

「十分に面倒をみてやれなくて、すまなかったね」。そんな母の思いが、心の中に流れ込んできたのです。まるで黄金色の光に包まれているような感覚でした。

「自分は母に愛されたことがないと苦しんできたが、母は、自分を宝だと思って生んでくれたのだ。自分は愛されて生まれてきたのだ……」と、涙があふれて止まりませんでした。

子供の頃からずっと、心のどこかに引っかかっていた、「自分は価値のない人間だ」という思いが消えた瞬間でした。

「母が私を愛してくれているように、仏はすべての者を愛してくださっている。この世に価値のない人間なんていないのだ――」

仏への感謝、そして今まで出会ったすべての人への感謝でいっぱいになりました。

天命の発見

自ずと、仕事に対する姿勢も変わっていきました。以前は、ただ見栄えよく作ればいいと思っていたのが、「買ってくださる方が、このお菓子で、少しでも幸せになりますように」と、一つ一つ心を込めて作るようになりました。

「和菓子を通して世の中に幸福を広めることが、自分の天命だ――」

仕事仲間への接し方も変わりました。以前は、後輩の指導でも、相手を突き放し、失敗すると分かっていても、わざと教えないこともありました。

しかし、相手も仏の子であると思うと、相手を思いやる気持ちが湧いてきます。 「餡の量を減らしたほうがいい」「こっちの材料を使ったほうがいい」など、丁寧に教えるようになりました。

また、若い人やパートさんのアイデアも、頭ごなしに否定せず、よいと思ったことは、積極的にほめるようにしたのです。

いつしか、孤独な職人は姿を消し、「分からないことがあったら、Hさんに聞けばいいよ」と、皆さんに頼っていただけるようになっていました。

会社再建――副工場長へ

何より和菓子が好きな私は、定年後も嘱託社員として働きつづける道を選びました。しかし、その矢先に店が倒産――。

年齢を考えると、そのまま引退することもできましたが、私は、「必ず道は開ける」という心の声を信じつづけました。

そして数カ月後。店の再建の知らせが入ったのです。新社長の面接を受け、私はなんと副工場長として再雇用されることになりました。

製菓から箱詰め、発送作業と、連日深夜までフル稼働する生活は、60過ぎの体には堪えましたが、苦労のかいあって、年々経営は安定していきました。しかし、私にはさらなる試練が待っていたのです。

お返しの人生

「Hさん、おかげで店も安定して新しい人も増えてきた。そろそろ、副工場長を若い人に譲って、嘱託に戻ってくれないか」

65歳の時のことです。いままで指示を出していた自分が、一転、一番下で指示を受ける立場に。そのギャップに戸惑い、「いっそ引退しようか……」という思いが何度も心をよぎりました。

その迷いを断ち切るきっかけとなったのは、その頃、支部で拝聴した大川隆法先生の御法話でした。

「65歳が一つのラインです。若い人にも力があることを認め、若い人を立てる考え方をすることです。引き際の美学というものを知らなければいけません」(「『ティータイム』入門」より)

この言葉が決めてとなり、私はプライドを捨て、恩返しの気持ちで、後進の指導に当たる決心がついたのです。

店にテレビの取材がきた時には、「職人代表」の立場で、インタビューを受ける機会もいただき、そのお役も無事に務めることができました。

心の発展は無限

人間はいくつになっても、どれだけ心を高めることができるかという、心の発展は無限だと思うのです。

来世、来々世と、無限の未来が待っていると思えば、何歳からでも夢を描き、努力を始めることができます。

私自身、「生涯、努力精進」の気持ちを忘れず、体の動く限り、多くの人を幸せにする和菓子を作りつづけていきたいと思います。


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北島康介がついに引退 一流のスポーツ選手は「有言実行」

2016-04-11 07:46:29 | 日記

 北島康介がついに引退 一流のスポーツ選手は「有言実行」
http://the-liberty.com/article.php?item_id=11178

「悔しいけど晴れ晴れしいというか、やりきった感でいっぱいです」

真剣勝負を戦い抜いた男の言葉は、どこか穏やかだった。北島康介、33歳。言わずと知れた一時代を築いたスイマーが一線を退く。

そんな北島選手も近年の成績は振るわない。3連覇がかかったロンドン五輪ではメダルを逃し、それ以降、若手の台頭や肉体的な衰えなどで、日本代表メンバーからも漏れ始めた。


◎リオ五輪へのラストレース

今回の日本選手権でも、100メートル平泳ぎでは2位に入ったが、代表内定にコンマ3秒届いていない。200メートル平泳ぎが、北島選手に残された最後のチャンスだった。

戦いの舞台は東京辰巳国際水泳場。自身が2009年に世界新記録を樹立した、思い出の場所だ。

赤いキャップとジャージを身にまとった北島選手が入ってくると、会場には大きな拍手が鳴り響き、ボルテージは一気に上がった。飛び込み台に立つ選手たちを観客がかたずを飲んで見守る中、北島選手のリオ五輪へのラストレースは幕を切った。

出だしは悪くない。

優勝候補の小関也朱篤(やすひろ)選手に食らいついていき、150メートルのターンを2位で折り返す。ただ時間が経つにつれ、疲れが見え始め、小関選手に引き離される。最終的に5位でフィニッシュし、ライバルと健闘をたたえ合いながら、競技人生にピリオドを打った。


◎世界新記録と2大会連続のオリンピック金メダル

自らの引退を有終の美で飾れなかったものの、北島選手は日本の水泳界に大きな足跡は残した。

世界への初挑戦は、2000年のシドニーオリンピックにさかのぼる。高校3年生でありながら、100メートル平泳ぎで4位に入賞した。

そのわずか3年後に行われた世界選手権では、100メートルと200メートルで見事金メダルを獲得する。共に世界記録を塗り替え、水泳界に名をとどろかせた。

その後も、アテネ、北京と2大会連続のオリンピック金メダルを獲得するなど、圧倒的な強さを誇った。


◎一流は「有言実行」の人物

スイマーとしての実力はもちろんこと、北島選手は「有言実行」の男としても有名だ。

「メダルを獲る」と宣言した2001年の世界選手権では、200メートル平泳ぎで銅メダル。2003年の世界選手権でも、「100mと200mで、世界新記録を出して金メダル」という宣言通りの結果を出した。

北島選手だけではない。一流のスポーツ選手には、有言実行型が多い。

イタリアの名門サッカークラブ・ACミランのエースである本田圭佑選手は、小学校の卒業文集に記した、「セリエAでレギュラーを獲得し10番を背負い活躍する」という夢を見事に実現している。マイアミ・マーリンズで活躍するイチロー選手も、本田選手と同様に、小学校の卒業文集に「夢は一流のプロ野球選手になること」と綴っている。


◎言葉は一つの牽引車

言葉と成功には密接な関係があるようだ。

大川隆法・幸福の科学総裁は著書『成功の法』の中で、言葉の力について次のように語っている。

「成功者は、常に積極的な言葉を口に出しています。成功者は、常に建設的な言葉を口に出しています。成功者は、常に明るい言葉を口に出しています。なぜなら、言葉というものは一つの牽引車でもあるからです」

北島選手は中学時代、体が硬く、オリンピックの強化指定選手にすら入っていなかったという。自助努力もさることながら、北島選手は積極的な言葉の積み重ねで、自らを奮い立たせていったからこそ、日本代表に選ばれ、水泳界に金字塔を打ち立てることができたのだろう。

北島選手の言葉に注目しつつ、引退後の人生の成功を祈りたい。(冨野勝寛)

【関連書籍】
幸福の科学出版 『サッカー日本代表エース 本田圭佑 守護霊インタビュー』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1182

幸福の科学出版 『成功の法』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=138

【関連記事】
2015年6月11日付本欄 なでしこ安藤選手が見せた気迫のプレー 心に栄養を与える4人の超一流選手の言葉
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9743

2014年11月15日付本欄 ホンジュラス戦で存在感を示した本田圭佑選手 守護霊が語る成功のキーワードとは?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8732

2015年9月22日付本欄 ラグビー日本代表が大金星 「奇跡」を呼び込んだ日の丸の誇り
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10226


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中国企業がギリシャ最大の港買収 「軍港化」へのシナリオとは?

2016-04-11 07:43:35 | 日記

 中国企業がギリシャ最大の港買収 「軍港化」へのシナリオとは?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=11179

中国政府の国有企業である中国海運最大手の中国遠洋運輸集団(コスコ・グループ)はこのほど、ギリシャ最大の港であるピレウス港を買収する契約について、ギリシャ政府と正式に調印した。

契約は、習近平指導部が指導したという。


◎港買収は相互利益!?

中国の外交関係者は「今回の買収は中国とギリシャの双方にプラスだ」と話す(9日付産経ニュース)。

同港は、アジアから欧州への玄関口にあたる。中国は、欧州まで経済圏を構築する「新シルクロード(一帯一路)構想」を計画しており、その大きな足がかりになる。

財政危機に悩むギリシャにとっても、港というインフラを切り売りして、外貨が得られる。さらに中国は近年、財政的な支援をちらつかせて擦り寄ってくる。ギリシャとしても仲良くしておきたい国だ。


◎現地の雇用を奪う?

しかし長期的な目で見て、ギリシャの利益になるかどうかは疑わしい。

港の労働者たちは、中国人が雇用を奪いに来る危機感などから、抗議デモを行ったという。

中国はアフリカにインフラ投資などをする際も、中国人を雇い、中国製資材を使う。現地では雇用も産業も生まれていない。


◎港の軍事利用も

また、最終的に同港が軍事利用される可能性もある。

例えば、中国がギリシャに多額な財政支援をしたとする。しかし、EU諸国が財政支援に躊躇しているように、ギリシャがそれを返済できる保証はない。

もしギリシャの手元に、返せない多額の借金が残れば、政治的に中国の言いなりになるしかない。そうなれば中国は、港を堂々と軍事利用させるよう要求してくるかもしれない。

中国はアフリカなどでも、経済的な貸しをつくり、政治的圧力をかけている。

アフリカ連合本部や各国の大統領府、大使館や政府高官の住宅建設などを援助した後も、2006年のザンビア大統領選で、「反中国の候補が勝った場合、現地の資源開発を全て取り止める」と脅した。

中国はチベットやウイグルにも、最初はインフラ整備などを口実に入り、軍事侵攻の足がかりにした。


◎経済関係は軍事関係?

ギリシャも、経済的な協力関係を築いているだけだと思っていたら、気付けば中国の植民地にまっしぐらだった、という可能性もあり得る。

中国の経済進出の危険性を啓蒙しつつ、自由主義圏との経済連携を広げることで繁栄してもらう——。こうしたことも、中国包囲網の一環となるかもしれない。
(馬場光太郎)

【関連記事】
2016年1月20日付本欄 習近平が中東を訪問 サウジやイランをめぐる中国の意図とは?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10782

2015年10月28日付本欄 安倍首相、中央アジア訪問 中国の経済支援との質的違いとは?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10396


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中国海軍が南シナ海で米空母さえも挑発 実践型演習で対抗能力に自信を深めている証拠

2016-04-11 05:28:09 | 日記

 南シナ海を航行する米海軍艦艇に対する中国海軍艦艇の追尾行動が注目されている。3月にはジョン・C・ステニス空母打撃群の周辺に多数の艦艇が集結。昨年5月には沿岸海域戦闘艦(LCS)を中国海軍のフリゲート艦が目視できる距離で追尾した。挑発的とも取れるこうした行動の背景には、中国海軍が近年、周辺海域での演習を強化し、その能力に自信を深めていることがありそうだ。(台北 田中靖人)

 ■「実戦」想定

 人民解放軍の機関紙、解放軍報は昨年12月18日、南シナ海の「某海域」で16日に実施された対抗演習の模様を報じた。演習には、北海・東海・南海の3艦隊から艦艇と航空機が参加。同紙記者は「中国版イージス」と呼ばれる052C(NATOコード=旅洋II)型駆逐艦「蘭州」で演習の様子を観戦した。

 記事によると、演習は「実戦化」を念頭に置いたもので、数千平方キロという演習海域が指定されている他はシナリオはなく、各指揮官が自らの判断で行動する。蘭州を旗艦とする赤軍(中国軍)側は、青軍(仮想敵)のジャミング(通信妨害)で早期警戒機の情報が入らず、艦載レーダーのみで相手部隊を探す。

青軍はこのレーダー信号を探知し、航空機からの対艦巡航ミサイル攻撃などで蘭州に動力停止に至る損害を与えたと判定された。赤軍の指揮官は別の艦に乗り換えざるを得なかった。一方、赤軍も直ちに反撃し、青軍の駆逐艦1隻を大破、フリゲート艦1隻を撃沈したと判定され、“戦果”は五分五分だったとしている。赤軍は演習の過程で、「第三国の商船」を青軍の艦艇と見誤り、対艦ミサイルで攻撃する失敗もしている。

 台湾海軍の予備役大佐はネット上で、この演習が「機動7号」だった可能性を指摘。事実であれば、「機動」と称される演習としては、初めて南シナ海で実施されたことになる。ただ、中国国営新華社通信(電子版)は昨年11月20日にも、3艦隊から派遣された艦艇や航空機が対潜戦(ASW)の対抗演習を南シナ海で連日、実施していると報じている。7月には南海艦隊とみられる部隊が、「100隻以上」の艦艇と数十機の航空機などによる対抗演習を行うなど、南シナ海での対抗演習が強化されているもようだ。

 ■演習も高頻度に?

 台湾海軍が発行する学術誌「海軍学術雙月刊」の今年2月の論文によると、「機動」は、北海・東海・南海の3艦隊がそれぞれの担当海域を越えて行う実動対抗演習の呼称で、「機動1号」は1991年に実施された。1号から5号(2013年)までは平均で4・5年に1度の間隔で行われ、実際に担当海域を越えた統合対抗演習の形式になったのは、4号(05年)以降だという。

 注目すべきは、5号の後の6号が、1年後の14年12月に実施されている点だ。5号も6号も、参加する鑑定は第1列島線を「突破」し、西太平洋で行われた。中国国防部は「機動6号」について、中国海軍の歴史上、参加兵力が最多で、難度も最高、「戦場」の環境も最も実際的だったと強調した。

論文は、習近平国家主席(中央軍事委員会主席)が掲げる「強軍(強い軍隊)」の方針を貫徹するものだとしている。15年末の演習が「機動7号」ではないかとする見方も、「機動」が5号以降、毎年の実施へと変更されたのではないかという推測に基づいている。

 ■海空協同作戦か

 論文は14年末の機動6号について詳細な分析を行っている。この演習では、仮想的の青軍の役割を担ったのは、北海艦隊の駆逐艦2隻、フリゲート艦2隻と補給艦。加えて、H(轟)6G爆撃機2機、Y(運)8J海上警戒機2機、Y9電子偵察機1機が上空から支援した。

中国軍役の赤軍は、東海・南海の2艦隊の混成部隊で、中国版イージスを含む駆逐艦3隻とフリゲート艦4隻、補給艦1隻と情報収集艦「北極星」で構成した。ちなみに、前年の機動5号でも北海艦隊が青軍、東・南艦隊が赤軍を担当している。

 論文は、青軍に200キロという長距離防空能力を持つ中国版イージスが配置されておらず、戦闘力に差がある点に注目。一方で、青軍には航空機5機編隊が参加しており、「海空協同作戦」の検証だった可能性を指摘している。

Y9は長距離の海空域のレーダー・通信情報探知能力があり、Y8Jで洋上および海中の目標を探知、作戦行動半径約1800キロのH6Gが対艦ミサイルYG(鷹撃)12を登載すれば、日本の沖ノ鳥島周辺海域までの敵を攻撃できるため、この5機編隊は「全てがそろった戦術単位」だとしている。

 また論文は、Y9とY8Jが、対艦弾道ミサイルDF(東風)21Dの終末段階での誘導を目的としている可能性にも言及している。

 空母戦闘群をいまだ編成できず、防空や警戒監視の能力不足が指摘されてきた中国海軍だが、この論文の指摘が正しければ、その不備を長距離航行が可能な航空機で補おうとしていることになる。

 中国軍の「弱点」を検証した米ランド研究所の15年の報告書「中国の不完全な軍事変革」は、中国軍の訓練は往々にして能力の「高さ」を誇示するものが多く実戦的ではないと指摘している。

だが、解放軍報が15年末の南シナ海での演習の「失敗」を報道していることからみれば、シナリオ通りの楽な演習をこなしているとはいえなさそうだ。「ハード(装備)は近代化されているが、ソフト(練度)はまだまだ」という中国海軍への偏見をいつまで持ち続けられるのか、予断は許されない。


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「トランプ氏は自衛隊を分かってない」 ブライアン・マグラス氏

2016-04-11 05:26:01 | 日記

 □米ハドソン研究所米海軍力センター副所長

 米大統領選でトランプ氏が共和党指名候補になれば党は破壊され、大統領になれば国、世界にとり非常に悪いことになると考え、友人のエリオット・コーエン(米ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院教授)と一緒に公開書簡への呼びかけを始めた。

 トランプ氏は二十数年来、同盟国が負担を引き受けないようなことを米国はやめさせるべきだと主張している。一方で、(イラクの)油田を爆撃して原油を手に入れろという。一貫した世界観があれば「新孤立主義」と「軍事的冒険主義」は両立しないはずだ。

 日韓に駐留米軍の費用を負担させるように主張しているトランプ氏は両国がどれだけの駐留経費を負担しているか理解していない。自衛隊がいかに強力かも分かっていない。(大統領になれば穏健路線を取るとの見方には)「希望は戦略ではない」といいたい。トランプ氏が穏健になったら、すべての支持者が激怒する。

 私は安倍政権の下で脅威を深刻にとらえ、日本国民の間に憲法の見直しや日本の役割強化を認める動きがあることがうれしい。大統領候補は同盟国とともに中国に強い姿勢を示したいと思うものだが、トランプ氏はそんなことは言わない。

 米国の「核の傘」はアジアの安定にとって有益だった。確かに核兵器や米軍駐留には費用がかかるが、米国が得る経済的な利益は大きい。トランプ氏のいうように米軍の撤退で軍拡競争の拘束が解かれれば不利益が生じる。(談)


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中国がギリシャ最大港買収 海運要衝、欧州進出に拠点

2016-04-11 05:20:03 | 日記
 

 【ベルリン=宮下日出男、北京=矢板明夫】ギリシャは8日、同国最大の港であるピレウス港の売却契約について、中国海運最大手の中国遠洋運輸集団(コスコ・グループ)と正式に調印した。ピレウス港は地中海の海運の要衝で、アジア・中東地域から欧州への玄関口にあたり、今後、中国の欧州進出に拍車がかかる可能性がある。

 コスコ・グループは中国政府の管理下にある国有企業で、今回の買収は習近平指導部が主導する形で進められた。現地からの報道では、中国側はピレウス港を運営する国営会社の株式の67%を2段階に分け、計3億6850万ユーロ(約450億円)で取得する。

 中国側はこのほか港湾整備・開発に3億5千万ユーロを投資する予定。当初は株式51%分の取得にとどめ、これらの投資の実行を受け5年後に残りの株式を買い取る。中国はすでにピレウス港のコンテナ埠頭(ふとう)の運営権を握っていた。

 ギリシャは欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の支援を受けて財政再建中で、同港などの国有資産の民営化は支援実行の条件。当初は民営化に反対したチプラス政権も現在は推進姿勢に転じている。首相府付近ではこの日、民営化反対のデモも行われた。

 習指導部は現在、中国を起点に内陸と沿岸の2つのルートでインフラ建設を通じて欧州まで経済圏を構築する「新シルクロード(一帯一路)構想」を推進している。ピレウス港の取得は構想実現の鍵を握るといわれており、将来は中国海軍が欧州に進出する際の拠点として利用することも視野に入れているという。

 中国はアジア回帰を強める米国へ対抗するため、欧州とアフリカでの経済的、軍事的影響力の拡大を急いでいる。中東欧やアフリカ諸国でもさらなる港湾などインフラの買収を検討しているほか、セルビア-ハンガリー間の鉄道建設計画も進めている。

 中国の外交関係者は「今回の買収は中国とギリシャの双方にプラスだ。中国企業がピレウス港をうまく運営できれば、ほかの港を買収する際の抵抗が少なくなる」と話している。


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「パナマ文書」が安倍外交の強力な武器となる可

2016-04-11 05:15:20 | 日記

現代ビジネス 

国際調査報道ジャーナリスト連合とは何者か


 4月6日夜、首相官邸でウクライナのポロシェンコ大統領と会談した安倍首相。同大統領に対して、ウクライナ東部の紛争を巡る昨年2月の「ミンスク合意」の完全履行と国内改革の加速を求めると同時に、国別で最大規模となる約2000億円の経済支援継続を表明した。

 安倍首相が4月29日からの欧州歴訪の最終日5月6日にロシア南部の保養地ソチでのプーチン大統領との会談前にポロシェンコ大統領訪日をセットしたのは、言うまでもなく、クリミア半島を武力併呑したロシアへの経済制裁強化を求める、オバマ米大統領への配慮以外何ものでもない。

 ウクライナ問題を巡って欧米諸国とロシアの対立が先鋭化する中、対露批判の手を緩めない米国と、欧州諸国内の対露政策の「差」が表面化している。ドイツやイタリアなどなど経済・エネルギーの面でロシアと関係が深い国の経済界からは、同国への経済制裁解除の動きが出てきているのだ。

 このことは、実は日本にも当てはまる。北方領土返還・日露平和条約締結を目指す安倍首相は、プーチン大統領の今年秋の公式訪問を含めて対露関係の改善・進展に強い意欲を抱いている。

 しかし、オバマ大統領が昨年4月のワシントンでの日米首脳会談、さらに3月の日米首脳電話会談で拙速な対露関係進展に疑問を呈したことでも分かるように、安倍首相はいま対米、対露配慮に腐心せざるを得ない状況にいる。

 それ故のポロシェンコ大統領訪日招請であった。ところが来日した5日、いま世界を震撼させている国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ。事務局ワシントン)が暴露した「パナマ・ペーパーズ」の中にポロシェンコ大統領の名前も入っていたことが判明した。

 アイスランドのグンロイグソン首相を辞任に追い込んだ「租税回避地(タックスヘイブン)疑惑」には、プーチン大統領の親友、習近平・中国国家主席の義兄、キャメロン英首相、サルマン・サウジアラビア国王、アサド・シリア大統領、シャリフ・パキスタン首相、アルゼンチンのマクリ大統領、そして香港の俳優ジャッキー・チェン氏、サッカーのメッシ選手、さらには日本の警備大手セコムの創業者・飯田亮氏らの名前も登場する。

 新聞報道では「パナマ文書」と表記されているが、筆者は、1971年に米国防総省が作成したベトナム戦争に関する極秘報告書を、執筆者の1人であったダニエル・エルズバーグ氏(当時、ランド研究所勤務)がニューヨーク・タイムズにリークして一大スキャンダルとなった「ペンタゴン・ペーパーズ事件」に倣って「パナマ・ペーパーズ」と表記する。

 そもそもICIJとは、1997年、米CBSの報道番組「シックスティー・ミニッツ(60分)」のプロデューサーだったチャールズ・ルイス氏と米紙ニューヨーク・タイムズの記者だったビル・コバッチ氏の2人が中心となって立ち上げた非営利報道機関であり、現在、65カ国から約190人のジャーナリストが参加している。

 そして各国メディアの英紙ガーディアン、英国営放送BBC、南ドイツ新聞、独誌スターン、香港紙サウス・チャイナ・モーニングポスト、仏紙ル・モンド、スペイン紙エル・ムンド、カナダ国営放送CBC、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド、朝日新聞、共同通信などと提携している。

 

メルケルとの会談で武器になる?

 

 今回の疑惑発覚は、中米パナマにあるドイツ系法律事務所「モサック・フォンセカ」が1970年代から2015年までに扱った、タックスヘイブンを舞台にした金融取引記録の内部文書が、1年前に南ドイツ新聞にリークされたことが発端となった。

 その後、同紙は1年かけてICIJ事務局(ジェラルド・ライル事務局長=元豪紙シドニー・モーニング・ヘラルド記者)と協力して1000万件を超える大量の文書とEメールを解析して4日の報道にこぎ着けたのである。英BBCも同日、ICIJ事務局のオンライン編集長のハミッシュ・ボランド=ルダー氏がプロデユーサー、ウィル・フィッツギボンがレポーターを務めて動画配信を行った。

 課税逃れを行った各国首脳はいま戦々恐々としているが、現時点でなぜか、肝心要のお膝元ドイツの政治家、経済人の名前が報じられていない。安倍首相は欧州歴訪中の5月4日にベルリンでメルケル首相と会談する。

 それまでにこの課税逃れ疑惑がドイツ政界に波及すれば、安倍首相は伊勢志摩サミット(5月26~27日)で財政出動に反対するメルケル首相説得で優位に立てると目論んでいる。なぜならば、安倍首相は国際的な課税逃れ問題を同サミットで議題にすることを決め、G7各国に通達しているからだ。



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中国軍元制服組トップの収賄額 約272億円で史上最高か

2016-04-11 05:08:21 | 日記

 中国軍事検察院は、中国人民解放軍の元制服組トップで中央軍事委員会の郭伯雄・元副主席を巨額の収賄罪で起訴する手続きを開始したが、その収賄額は息子の関与した分も含めて全部で16億元(約272億円)と中国史上最大になることが分かった。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 ネット上では、「中国では軍に限らず、公的機関は汚職なしには機能しない。彼らはことを進めるためには、賄賂以外の方法は知らないのだ」との書き込みがみられるが、これはまだ穏やか部類だ。

 折からパナマの法律事務所からリークされたとされる世界的な要人の巨額蓄財リスト(パナマ文書)に絡んで、習近平国家主席の姉の夫がカリブ海のバージン諸島のタックスヘイブン(租税回避地)の法人を利用していたと伝えられると、米国のインターネットには「習氏やその家族はいつ逮捕されるのだ」との過激な書き込みすら現れている。

 軍事検察院は記者会見で、郭氏は軍内ナンバー2という職務上の権限を利用し、部下の軍内での昇進や異動などで口利きを行い、巨額の賄賂を受け取っていたと発表したが、その「巨額の賄賂」の額については、明らかにしてない。

 これまでの軍内の腐敗事件では、郭氏と同じ時期に副主席を務めた徐才厚氏の場合、自宅の地下室に総重量1トンもの現金が隠されていたと伝えられる。また、解放軍総後勤部副部長だった谷俊山氏が受け取った収賄額は6億元(約102億円)にも上るという。

 今回の郭氏の場合は、息子の郭正鋼・元浙江省軍区副政治委員やその妻の呉芳芳氏、さらに弟の郭伯権・元陝西省民政庁長の汚職事件にもかかわっているとみられ、汚職の総額は16億元と史上最大になる。

 郭伯雄氏の汚職事件が報じられると、米国を拠点にする中国問題専門の華字ニュースサイト「博聞新聞網」などの書き込み欄には、「中国全体が汚職にまみれている。習氏とその一族も例外ではない。習氏が本気で腐敗撲滅を目指すのならば、自身の親族の汚職の事実も認めなければならない。そうでなければ、中国人民は習氏を信じないだろう」とのネットユーザーの意見が掲載されている。

 今回のパナマ文書で、習氏の姉の夫、トウ家貴氏の名前が見つかったことについて、中国外務省スポークスマンは「雲をつかむような話にはコメントしない」と質問を一蹴。NHKのニュース番組がこの問題を報じると、3回にわたって計約4分間、画面が真っ暗になり音も聞こえなくなって、放送が中断された。このようなことから、習指導部は一連の問題に神経を尖らせているようだ。


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元秘書「800万円受け取った」甘利氏金銭問題

2016-04-11 04:59:38 | 日記

テレビ朝日系(ANN)甘利明前大臣を巡る金銭授受問題で、元秘書が特捜部に対し、甘利氏が建設会社側から渡されたと認めている600万円のほかに「800万円を受け取った」と説明していることが分かりました。

 千葉県内の道路建設工事を巡って、東京地検特捜部は、あっせん利得処罰法違反の疑いでUR(都市再生機構)本社や建設会社「薩摩興業」などを家宅捜索しました。

甘利氏は会見で、薩摩興業の元総務担当・一色武氏から、元公設第1秘書と合わせて600万円を受け取ったことを明らかにしています。

関係者への取材で、元秘書が特捜部の任意の聴取に対し、600万円のほかに「頻繁に飲食接待も受けた」「一色氏と50回以上会って、800万円余りを受け取った」などと説明していることが分かりました。


 薩摩興業元総務担当・一色武氏:「補償案が出た時点、その前後、必ず連絡して会うようにしていました。昼間じゃなくて夜ですね。(1回会うたび)15万円。5万とか10万プラスされた時もあります」
 特捜部は、あっせんの有無などについて解明を進める方針です。


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