●六本木東京ミッドタウンのサントリー美術館に行きました。小袖‐江戸のオートクチュール‐という展示ではきらびやかでそして粋な文様の数々が楽しめます。帰りがけに同じ階にあるIDEEのショールームにあるルーフテラスのカフェに立ち寄りました。
●このルーフテラスは3階の屋上にあり買い物帰りの多くの人たちが飲んだり食べたりしながら会話を楽しんでいます。見下ろすと広場にもオープンカフェがありビールなどを飲む人の姿が見えます。お互いの姿を見ながらとくに話しかけるでもない、しかし一つの空間体験を共有している。あるいは一つの公共的な空間に共に在るという感覚を共有しているように感じられます。1階の広場と3階の広場を一体的に大きなガラスシェルターで覆っていることが、この感覚を強化しているように思われました。しかし残念なのは、シェルターを構成する構造要素が美しさとはかなり遠いところにあるということでした。
高谷時彦記 Tokihiko Takatani