まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

JIA日本建築家協会でお話ししました

2024-05-24 11:03:18 | 講義・レクチャー Lecture

JIA日本建築家協会再生部会の催しでお話しする機会がありました。神宮前の建築家会館です。

タイトルは「地域に今あるものを活かすー歴史的建築の再生・活用」です。鶴岡のまちづくりや建築再生で活躍されている柳沢伸也さんから声をかけていただきました。再生部会の建築再生アーカイブ(WEB)の1周年記念ということで、そういう節目に呼んでいただけたことは大変光栄でした。また、再生活用のプロの皆さんを前に話すのは、少し心配でしたが、モデレーターの大橋智子さんのアットホームな場づくりのおかげで、最後まで何とかたどり着きました(アーカイブづくりの中心を担っている桐原武志さんのご厚意で、このブログに桐原さん撮影の写真をつかっています)。

お話ししたのは私が取り組んだ2つの再生事例「鶴岡まちなかキネマ」と「日和山小幡楼」についてです。報告に入る前には、私自身が歴史的建築の再生活用に取り組むようになったきっかけとなったプロジェクトや、そもそもそういうものに私の目を向けてくれた山形県庄内の人々の暮らし、風土なども紹介しました。2つのプロジェクトでの、リノベーションの方法、考え方等の詳細は別に紹介したいと思います。

写真撮影:桐原武志 photo by Kirihara

当日はZOOM配信もあり、40数名の方々に聞いていただくことができました。上の会場写真、最前列には、私の学生時代(都市工学科)からの師、曽根幸一先生もおられます(緊張!)。

写真撮影:桐原武志 photo by Kirihara

成熟の時代、歴史的建築がつくる環境は、私たちの暮らしに歴史文化的に豊かな彩を与えてくれるだけでなく、自分よりずっと長く続く確かな存在との一体感(それが地域への誇りとなるのでしょう)をもたらしてくれます。長年取り組んでおられる再生部会の活動にほんの少しでも貢献できるレクチャーとなっていたら、大変うれしく思います。またつたない報告を最後まで会場あるいはZOOMで聞いていただいた皆様、有難うございました。

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko TAKATANI

architecture/urban design

設計計画高谷時彦事務所 TAK Studio

 



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