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my diary

忖度社会からの分岐点

2023年05月16日 | 日記
 我が国では長年に渡って、謙譲や思いやりが美徳とされてきた。また、上司などに対して、お歳暮やお中元を贈るという文化もあった。しかし、明らかに不当な事とか間違っていると思われることでも何も言わないのは、謙譲や思いやりではなく誤りではないだろうか。また、お歳暮などを上司などに贈って、自らに対して便宜を図ってもらうということは、考えようによっては賄賂とも言える。
 忖度という言葉は、モリ・カケ問題などで注目されたが、例えば、今話題のジャニーズに対する大手マスコミが、未成年者に対する性加害問題を単なるスキャンダル扱いにして矮小化し、正面から報道しようとしてこなかったことにも表れていると思われる。東京オリンピックにおける贈賄問題でも同じで、森元首相という誰も表面だって文句を言えない存在があり、それ繋がる高橋容疑者という大手広告代理店の元幹部がいて、誰もが異常だと思えることでも忖度して物が言えなかったのではなかったのか。
 ジャニーズ問題では、未だに、大手マスコミでも取り上げ方に差がある。日本が忖度文化から脱出できる好機であると捉えるなら、マスコミを含めて、この問題に正面から取り組むべきだ。
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