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my diary

梅雨入りの日、我が国のマスメディアの陰湿さを思う。

2023年05月30日 | 日記
 昨日から梅雨になったそうで、今朝も雨が降り続いている。日課の散歩に行こうと傘をさして出かけたが、途中で靴の中まで濡れそうになってきたので帰ってきた。しかし、雨の日も嫌いではない。前に住んでいた家では、雨が降ると玄関ドアに雨蛙が張り付いていて妻が気味悪がっていたが、別に蛙が害を成すわけではないと思っていた。今年の十年ぶりという早い梅雨入りは、台風の影響でもあるのだろうが、地球規模の気象異常の影響ではないかとも思われ、日本周辺での地震の頻発と併せて何か不気味さを感じてならない。

 岸田首相のお坊ちゃんが秘書官を退任したとのこと。縁故資本主義が強まっているように感じる我が国では、首相は、跡を継がせる為の一つの手段としてお坊ちゃんを秘書官にしたのだろうか、それとも、トップの孤独感から身内を秘書官にしたのだろうか。政治家が子供に跡を継がせるということが、本当に我が国にとって良いことなのかを真剣に議論すべき時期ではないかと思う。
 
 猿之助の自殺幇助の疑いや、長野県の猟銃殺害事件がワイドショーなどで執拗に報ぜられても、ジャニーズ問題はSNSでは話題になっていても、BBCの報道があった後で一時的にニュースとして取り上げられたが、今は、それほどワイドショーなどで取り上げられることも少なくなってきつつある。別にジャニーズの現役タレントまで非難しようとは思わないが、過去のジャニーズ事務所には大きな問題があり、それに過度に忖度して報じようとしなかった我が国のマスメディアの体質が依然として残っているのではなかろうか。そもそも、魂の殺人ともいうべき性加害が、未成年の少年多数に加え続けられていたというのは、単なるスキャンダルを通り越した大きな問題であり、警察やマスコミが、そのような噂を知っていながらスルーしてきたのであったなら、権力ある者が好き勝手な行動をしてもマスコミや警察ですら黙認してきたのかという問題でもあると思われる。しかし、未だにワイドショー、特にMBSのワイドショーなどでは頑なに報じようとはしていないように見受けられる。加害者が既に故人であり時効ともなっているということも確かであるが、しかし、昭和時代からテレビ等を通じてのアイドル文化があって、毎年生み出されてくる多数のアイドル達と、それを応援する多数のファンが存在し、それがマーケットになっているという、この社会構造が果たして正しいものなんだろうかという疑問もある。そして、ジャニーズ問題は、その陰にアイドル志望者に対する性加害や枕営業というものが普通にあって、弱い立場の被害者が声をあげても無視されるという、エンタメ業界の怖さ、何かあれば弱い立場の被害者や加害者の家族には執拗に取材するが、警察などの権力者には記者クラブ制度などで一方的に流される情報に依存し、ジャニーズ事務所については、自社に関連する雑誌などへの影響も考えて取材を控えてきたという、我が国マスメディアの両面性を疑わざるを得ない。そんな古い昭和の文化は乗り越えて行くべきであるし、それすらも出来ないようでは、本当に、我が国が、自由と民主主義の良さを備えた国であると言えるだろうか。極論すれば、権力に忖度して報じない自由を主張している我が国マスメディアが、中国やロシアのそれとどう違うとでも言うのだろうか。

 雨の日、そんなことを考えた。
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