conscience

my diary

凍る寒さ

2025年01月10日 | 日記
 朝起きてみると外は雪が薄っすらあり、私の住んでいる市では、一年のうちに数回あるかどうかという雪景色になっていた。

 中居トラブルに関する各放送局の朝番組をザッピングしていたが、中居のコメントを主に報道していて、街頭インタビューでも中居に同情的なコメントを選んで放送していたような恣意的な感じがした。特に街頭インタビューに答えていた女性に言いたいが、「同じ女性として、9千万円近くの示談金を支払うような性的トラブルが発生しても、なお、あなたは、加害者側にそんな微温的な態度を取っているのだろうか。」ということである。

 そのテレビ番組を見ていて、現在の気温とおなじような、凍るような冷たい気持ちを感じた。

 私が一番腹立たしいのは、フジテレビが、会社として女性社員に加害を行った中居に対して、週刊誌に報道される昨年末まで何の調査もしていなかったとされていることである。そもそも、フジテレビの編成担当幹部のプロデューサーが中居と女性社員等が加わった飲み会を何度も主催していて、女性社員は、中居から幹部を交えた飲み会を自宅で開くと聞いて中居宅を訪問して、性トラブルに巻き込まれたのであり、これを個人間トラブルのように敢えて曲解して捉え、必要な調査を行わず、その後も中居を自社の番組に出し続けたのであり、女子社員から相談を受けたとされる幹部数名においても、同情する振りをしていても、中居に抗議したり、関与を疑われた編成局幹部に聞き取りをすることもなく何等の対策を取ることもなかったことである。これは、組織の論理が被害社員よりも優先されたということであろう。もし、今春、フジテレビに入社を希望する人がいるなら、そんな会社であると覚悟する必要があるだろう。
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テレビ放送の終わりの始まり

2025年01月10日 | 日記
 中居事案は、ついに、各テレビ局や一部の新聞社まで、『中居が女性とのトラブルがあって示談としていたことと、それが週刊誌等で報道された為に中居出演のCMやテレビ番組が休止している。』ことを報道するに至った。これを受けて、ジャニー喜多川の多数の少年への性加害の事実を知りながら報道してこなかったことで各テレビ局が昨年行った自己検証番組で述べていたことが、全くの嘘であったことが明らかになった。今回の中居による性加害事案も、昨年末から一部の週刊誌で報道されていて、中居の弁護士もトラブルがあったこと自体は認めていたことであったのに、テレビ各局のワイドショー番組では、今まで、さんざん芸能人や有名人のこの種のトラブルを番組内で取り上げてきたのに、中居という各テレビ局で出演番組を持つ有力タレントのこのニュースは、全てのテレビ局は取り上げていなかった。既に、SNS上では、この事案の被害者が誰であるか特定されており、被害者自体もトラブルの詳細は語らないものの、当事者であることを否定していないのであるから、せめて、中居出演の各番組を休止にしたり、MCである中居の映像を全消去した上で放送するのであれば、その理由を明らかにすべきであった。
 特にフジテレビは、自局の幹部社員が、このトラブルに関して、中居宅での被害者を交えた会食を設定し、直前でドタキャンしたと疑われているのであるから、個人間のトラブルで、この幹部は関係ないというスタンスを取る前に、中居やその幹部に対して本当に事実関係について調査をしたのかを明らかにすべきであったし、自社の女性社員が9千万円近くの示談金が支払われるようなトラブルの被害者となった事実を把握した時点で、公共電波を扱う報道部門も持つ放送局である以上、当該の被害者社員に刑事告訴を勧めるなどの対応を取るべきであった。
 これらの事実から判断するに、少なくともフジテレビにおいては、自社の女性社員を守るよりも、有名タレントへの忖度を優先していたと受け取られても仕方がなかろう。ジャニー喜多川の、民事裁判では最高裁判決で同氏による性加害の事実が認定までされているのに、それでもジャニーズ事務所のタレントを使い続け、報道もしてこなかったテレビ局は、今回の元ジャニーズ所属タレントであった中居が起こしたトラブルでも、今まで、トラブルがあり示談した事実でさえ報道してこなかったのは、自社の番組に中居が出演しているか、過去に出演したことがあることを考慮して忖度したとしか思えない。
 兵庫県知事に絡むトラブルについても、テレビ報道は、SNSに負けてしまったと言われているが、今回の中居事案でも、有名タレントに過度に忖度する文化がテレビ局では続いていると多くの国民から見られてしまうだろう。
 若者の多くはテレビを見ないと言われるが、我々テレビから大きな影響を受けて育った世代でも、テレビ局のこの欺瞞さを見るにつけ、流石に、テレビ離れをすべき時期に来たのかと考えさせられている。少なくとも、テレビのニュースやワイドショーは、テレビ局側に不利になるような事実を伝えず、有力タレントに忖度しているとしか到底思えなくなった。

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