昨日が私の誕生日であったが、そのことをすっかり忘れていた。成人式の様子が昼のテレビニュースで流れていて、ふと、自分はこの子等と幾つ違うのだろうかと心に浮かんだら、何と、昨日が私の誕生日で、満71歳となっていたことに気が付いた。そこで、スーパーに妻と一緒に買い物に行ったときに、誕生日のお祝いに苺ソースのロールケーキを買って帰った。
中居氏が女性アナウンサーへの多額示談金を支払ったという週刊誌記事は、その後、ネットで拡散されるなどして、単に有名タレントのスキャンダルということに留まらず、放送局の有名タレントに対する接待文化や自社の女性社員の被害よりも有名タレントに絡むスキャンダル隠しを優先するといった、一流企業にあるまじき体質を明らかにしつつある。
先の自民党安倍派による政治資金パーティの政治資金報告書への不記載問題は、国民に対して、税金の申告時などには細かい支出の記載や領収書などの添付を求めるくせに、政治家であれば、多少の誤魔化しは許されるのかという疑問を生じさせた。
それに加えて、今回行われようとしていた大手新聞社やテレビ放送局による中居スキャンダル隠しは、多額のお金を支払うことによって当人同士が示談したので解決したものとして、週刊誌報道で炎上するまでは放送局がそのタレントを使い続けるなどしてきたことと、発覚後も、中居出演の番組を休止にしたとしても、この事案を隠し続けて来たという放送局自体に関する根幹の問題に触れるような報道は依然としてされてはいない。それどころか、一部の放送局は、この件についての街頭インタビューをしたとして、明らかに中居に同情的なインタビュー映像を流すなどの印象操作をしている。それも、フジテレビだけではなく、各局とも同じような動きを続けていることが視聴者としては不気味に思えてならない。長年に渡り、放送局や新聞社などのオールドメディアは、記者クラブ制度の弊害に目をつぶり、政府や警察などが発表する同じ内容の記事を横並びで垂れ流してきた。その弊害が、大手タレント事務所であるジャニーズ事務所の不祥事を報道してこなかった原因の一つでもあり、今回の中居トラブル事案の報道にも現れているように思える。今回の件では、単なるタレントと放送局女子社員との個人間のトラブルに留まらず、放送局側の女子社員を使った接待が常態化していたのではないかという問題や、被害を訴えた女子社員が、この件に対する幹部社員の関与の疑いということで相談しているのが事実であれば、その調査が何故、昨年末まで行われなかったのかという疑惑もある。このような、自社や、関係する権力に不利益なことを報道しないというオールドメディアの体質は、国民への印象操作疑惑もあって、広く国民の間に不信感を呼んでいるのではなかろうか。
このようなメディアによる印象操作疑惑や報道しない自由疑惑は、SNSなどの真偽を交えた情報の拡散によって、メディア報道が、極めて容易に権力によって左右されうるものであることが分かりつつあり、そして、このことが、テレビや新聞離れという潮流を加速しつつあるといっても良いのではなかろうか。