午前6時過ぎは、まだ暗くて、街灯の明かりを頼りにして久しぶりにスロージョギングをした。昨日よりは少し寒さも緩んでいるといっても寒く、ネックウォーマで頭を包み、その上にジャンパーのフードを被って、マフラーまでして外に出た。しかし、昨日とは違って、腰の痛みもなく、8000歩余りで帰って来た。
元フジテレビの女子アナウンサーが、中居に騙されて中居宅に誘い込まれ、そこで性トラブルに遭ったとされている事案では、ようやく各新聞や各テレビ局で報道されるに至ったが、このままでは、中居が消えていくだけで、時間が経つと、その扱いは少なくなり人々の記憶から消えていく恐れも強い。フジテレビは、フジ・メディアホールディングスという巨大なメディアコングロマリットの傘下にあり、同グループは、政・財界等に大きな影響力を持っている。その企業の一女子アナウンサーの受けた被害は、会社幹部によって個人間のトラブルに矮小化され、同放送局が女子アナウンサーを有力タレントや著名人への接待要員的な取り扱いをしている疑いとか、その関連で受けた性被害が、会社幹部に相談したにも関わらず、週刊誌で報道されるまでは、同社は、関係者や加害者に対して調査もせずにいたのであれば、一流企業としてのコンプライアンスや社員に対する安全配慮義務にも欠けている、とんでもない会社であるといっても良いだろう。これは、何もフジだけではなく、他の放送局にも同様のことが行われているのではないかという疑いもある。現に、ジャニー喜多川の事件では、世界でも例を見ないような多数の少年が被害に遭っていて、それを各放送局も薄々知っていながらジャニーズ事務所との取引を続けていたのであり、今回、自社の女子社員が被害に遭ったとフジテレビの幹部に訴えているのにフジテレビが加害者である中居を番組に出演させ続けていたという、この責任はどうなんだろうか。今回のこの事案から想像するに、これは単に放送局だけに限られているのではなく、日本社会では、まだまだ、男女を問わずに性加害というものに対する認識が低く、加害者に対する処罰も寛容的で、世間的な関心も低いということではなかろうか。それは、売春防止法という法律がありながら、性風俗が特殊営業という形で風営法で公安委員会によって認められていることでも明らかで、例えば、ホストという、いわばスケコマシの被害に遭った若い女性が多額の借金を背負わされ、被害者が女性斡旋グループによってネットオークションにかけられて風営店で働かされていたり、外国へ売春婦として売り渡されていたりされている事件も摘発されたりもしている。しかし、いつまでも、こんな人権意識の薄い日本で良いのだろうか。そもそも、性教育すら真面に教えないような国なので、性に対する意識も低いし、他人の人権への配慮も少ないということなんだろうか。こんな日本に誰がしたのだろうか。