乾燥したからむしの繊維を水に浸し細く裂く。
好みの太さに裂いた繊維は苧裂き棒(竹の棒)に掛け、繊維の方向をそろえ、裂いたものが重ならないようにするのが肝だ。
繊維の向きが違うと毛羽だって美しい布が織れなくなる。
屋号もんどりこ(弘前ねぷたの戻り囃子の掛け声)の山内えり子さんは青森生まれ、実家はリンゴ農家、母は農閑期に編み物やこぎん刺しをしていたので、そこで遊んだと。
山内さんはこぎん刺しにいつしか興味を持ち、からむし織の技術は廃れ、昭和村で今も行われていることを知り、
実際に訪ねて工芸博物館の展示を見ただけでは分からず、昭和村に1年間住んでからむし織を学んだ。
が、春の焼き畑、夏の刈り取り、からむし引き、繊維を裂いて糸づくりを経て、冬に織る。
1年間学んでも一度の体験では覚えきれず、もう一度やりたいと19年になり、こぎん刺しをして小物に仕立て暮らしている。
このからむしおりの布や小物に刺し記す故郷・津軽の文様が描かれ、自分流に作り出す。
自然を相手にした仕事だから、衣食住を自分で作るのが夢と、季節と共に歩みながら自然体で生きる姿に感動した。
私は若いころから、クロスワードやクイズの脳トレ等やゲームに興じたりすることもなく、年をとってしまった。
気になりだしたのは、ハイ!みんぽうの最後に出てくる「クロスワード」からだった。
新聞や雑誌にでているクイズを試すが出来ない。
私はこんなにもクロスワードヒントのことばの語彙に衰えてしまったのかと寂しくなる。
ヒントにしつこい迄に縋りつき、パソコン迄用いて答えを出してみるが、正解は2か月後号に。
それでも、それを待っている自分に、思わず笑ってしまう。
友人がその天才だと知り、先日彼女の家に連れて行ってもらったが、まだ一度もやり遂げたことがない。
もう諦めるのでなく、やりたいことをやり、一人遊びを楽しみたいと。
クロスワードをやりだすと時間を忘れて、楽しく疲れ、よく眠れる。
脳の衰えかと思うことが多くなって焦っていた。
そこで「脳トレ」にかけてみようと試したら、難しさを超えて楽しくなった。
楽しさは力でもある。サァ今日も初心者編やってみよう。
言わせてもらえば、脳の衰えもさることながら、熟語への出会いの不足、ひらめきの不足、そして推理が足りないようだ。
サア!「漢字足し算引き算」に挑戦してみよう。