ブログ仙岩

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振り込め詐欺の被害者

2015-02-21 08:43:44 | エッセイ
16日クローズアップ現代で「詐欺被害者の閉ざされた苦悩」と題して放映があった。

過去最悪550億円の振り込め詐欺など特殊詐欺被害に、電話口での内容など加害者の手口が放送されても、被害者については放送されてこなかった。

アンケートなどからは、バカだから、欲が深いから儲け話にのってしまうなど市民の声が放送された。しかし、年に1万数千人が実際被害に遭った人たちのその後のようすに視点をあてたもの。

眠れない夜、バカなことしたと思って、ただ恥ずかしくて死のうかと思って、長男の言葉がグサリときて・・・と自責の念、家族から孤立してしまう、食事がのどを通らない、うつになっている、そして自殺へと進んでしまうなど。

自分が蒔いた種だから、自分でやったことだか・・・結果私の愚かさから出たもの、騙された自分が悪いと本心が見えてこない。

昔から、親思う心に勝る親心で、先の短い親は子を思い大切にする。昨夜も我妻はわが子へメールしても返信がないと愚痴っている。何時までもあると思うな親と金。子はこれからが長いし、親孝行したいときに親はなしで、気づいたときはもう親の自分に気付くものである。

被害にあってから家族が疎遠になったと言うが、それ以前に疎遠になり、何とかその疎遠を解消しようと常に子を思っているとき、その子から珍しく電話が来てうれしくなり、でると困りごとの相談、これもっけの幸いと無我夢中で話を聞き、我が子可愛さに詐欺にあってしまう。

ゲスト文理大辰野文理国士舘大教授は、自殺者が出ていることを初めて知ったというように、親子や家族の微妙な関係、自責の念は計り知れない。人のつながりがないからお茶などに出たらと言っても無理である。若い時の好きなこと思い出させ、料理、掃除、カメラ、読書、絵画、散歩など何ができるか本人に見つけて頂くことである。そのためには、隣組、区長、民生員、保健婦さんなどの活躍が期待される。これが今一であるから困ってしまう。孤立する社会で行政が問われている。



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