ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

金沢老舗和菓子店女将中宮紀伊子さん2日目

2015-01-30 09:15:53 | エッセイ
昨年11月17日は聞きそびれ、1月30日の今朝は是非聞きたい一心が通じ、4時から聞くことができた。

何も知らされていない主人は、親子の縁を切ると言って、親を追い出し、前田藩お抱えのマニアルどうりのやり方を変え、自分で考えて仕事をするように計らい、早いお茶の会の注文で、名古屋へ東京へと朝2時から仕事をして届けたという。落ちているごみは拾う。お店の前には水を打ち、お掃除は箒で掃き、雑巾がけをすること教えた。また、定員がお客様にそそうをしたとき、追いかけていき私が謝っていたように誰かがやるようにと。職人は季節季節に合う和菓子つくりを、秋の紅葉色の栗とか銀杏とかの形にして、2週間で新たな季節の菓子に変えている。

しかし、時間が経つにつれて主人も親とつながり、切っても切れないのが親子の縁と分かった。倒産の危機を分かっていた母に、どうして話してくれないのと言いたかったが、言わずに今日になり娘がおばあちゃんを連れてきて、頑張ったねと声をかけられたときはうれしくなり、何も愚痴を言わなかったことが良かったと。

また、和議申請以来、銀行振り込みの給料は現金手渡しで、顔を見て季節感ある菓子大変好評とか話しかけてお渡ししている。形の崩れたものや風味がないものは売りには出さず、値引きは一切しない。

新幹線が開通するとますます首都圏が近くなり金沢の魅力がより発信できるし、老舗のれんには職人の血と汗の結晶として歴史に刻まれている。のれんを守るのでなく、逆に守られていると思うようになった。今の自分は人様のおかげであると思うと自然と笑顔になれるという。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿