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犯罪を繰り返す高齢者を救う道は?

2014-12-06 09:54:13 | エッセイ
12/4クローズアップ現代「再犯高齢者の負の連鎖をどう断つか」を見て考える。

全国刑務所で65才以上の入所者数は20年前の5倍2200人に上っている。そのうち7割が病気にかかり柔らかい食事などの介護が必要という。入浴の世話、おむつの取り換えと介護の手が加わり、重症化すれば入院24時間監視体制で3名が張り付き、通常の業務に支障が出ている。

千葉の男性は会社倒産の生活苦から65才で屑鉄を盗み3回も服役している。犯罪が減っている中で、賽銭盗み、万引きと繰り返す高齢者が増加していることは、前科でアルバイトすら断られ、、親兄弟から二度と顔を出すなと貧困と孤立が再犯の道へ進ませている。

従来は、犯罪、処分、受刑、出所で終わりから連鎖が続いていた。出所しても詐欺グループに誘われ手伝ってしまう。これを断ち切るには出所者の居場所を提供、老人ホームで暮す78才の男性を放映していた。

彼は頼る人もなく、盗みを繰りえし15回も服役したが、福祉関係者のお世話でホームに入所でき、そこで毎朝3時半起床、新聞配達をして地域住民から、おはようございます、頑張っているね、有難うございますと声をかけられ笑顔の日々であった。

一番多い府中刑務所では400人の高齢受刑者がおり、一番困っていることは認知症であると。しかし、東京地検は置き忘れた財布を持ち去った犯罪など500人を受刑でなく、福祉へ回していた。受刑者もみな同じ人間で蔑視せず、自分の問題と捉えること。長崎支援センターNPOでは出所真近な受刑者と面談し、前科を知られたくない場所を支援し早めにケアをする司法と福祉のうまい連携を放映していた。受刑というハード面だけでなく、居場所を提供する福祉のソフト面がこれからの課題である。


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