![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/2d/b767e5ae860141c659a75bbb0348ebb2.png)
乾燥したからむしの繊維を水に浸し細く裂く。
好みの太さに裂いた繊維は苧裂き棒(竹の棒)に掛け、繊維の方向をそろえ、裂いたものが重ならないようにするのが肝だ。
繊維の向きが違うと毛羽だって美しい布が織れなくなる。
屋号もんどりこ(弘前ねぷたの戻り囃子の掛け声)の山内えり子さんは青森生まれ、実家はリンゴ農家、母は農閑期に編み物やこぎん刺しをしていたので、そこで遊んだと。
山内さんはこぎん刺しにいつしか興味を持ち、からむし織の技術は廃れ、昭和村で今も行われていることを知り、
実際に訪ねて工芸博物館の展示を見ただけでは分からず、昭和村に1年間住んでからむし織を学んだ。
が、春の焼き畑、夏の刈り取り、からむし引き、繊維を裂いて糸づくりを経て、冬に織る。
1年間学んでも一度の体験では覚えきれず、もう一度やりたいと19年になり、こぎん刺しをして小物に仕立て暮らしている。
このからむしおりの布や小物に刺し記す故郷・津軽の文様が描かれ、自分流に作り出す。
自然を相手にした仕事だから、衣食住を自分で作るのが夢と、季節と共に歩みながら自然体で生きる姿に感動した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます