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七草粥とハコベの秘密

2015-01-07 09:15:02 | エッセイ
小寒の昨夜は暴風警報が出て、家が大きく揺れ20時には996hPA、8:10には995まで下がったが、徐々にあがり21時には1000hPaになり、風は強いが少し安心して眠った。今朝畑のナズナやハコベを採り、七草粥の準備をした。この他に、スズシロ、人参、白菜、青梗菜、小松菜である。

左大臣四辻善成の歌、芹なずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ これぞ七草で、はこべら(繁縷)は道端や畑で見かけるハコベのことである。はびこるが語源とされるが、むしり取ってもすぐに生えてくるが、柔らかで除草しやすい。

花が先端に咲く有限成長で花が終わるとそこで成長が止まってしまうが、ハコベは花の下の両側から2本分枝して伸び、再び花をつけ倍々の成長をする。また、茎には細かい毛が根元方向に無数に生えている冬場の感想時期に水滴を根元に運び、水分のうまい利用で冬でも青々としている。そして、茎をちぎると中に筋があり踏まれても切れない強さがある。

花びら10枚あるように見えるが、実際は根元でつながり5枚の花びらである。小さい花故、受粉し易く花びらを多く虫たちに見せている。虫たちの来ないときや雨などには雄しべが中央の雌しべに集まって自家受粉する。咲き終わった花は下向きになり、他の花を受粉し易いように目立たさせる。

七つめの秘密は種子に突起がついており、この突起が土に食い込むので、踏んだ靴底について遠くへ運ばれるオオバコと大変似ており、蔓延る嫌はハコベでも生きるために工夫を凝らしている。ハコベの学名はステラリアで星のスターに由来し、ありふれた雑草の中でハコベはスターで極身近に存在していた。

しかし、過去にハコベを餌に与えて小鳥を死なせた経験から、毒の強いハコベがあるから要注意。


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