最近揮毫したものに、「一咲一若一怒一老」がある。テレビの上に飾っている。
「一笑一若、一怒一老」とは中国のことわざと思えるが、斉藤茂太の造語。一回笑えば一つ若返る、一回怒ると一つ年をとる、というのだ。それに怒りというのは、いったん怒りだすと、火に油を注ぐ傾向がある。だから、自分でも予想外の展開を引き起こすことになる。自信のある人間、余裕のある人間はめったに怒らない。怒りっぽい人は、怒るような材料を他人が提供するから怒るのではなく、自分の内部に怒る材料をいっぱいかかえていて人にそれを指摘されるから腹が立つのだ
一期一会一言一句一汁一菜一日一善一分一厘一木一草一問一答一利一害一喜一憂一挙一動、一国一城一宿一飯一進一退一世一代一朝一夕一長一短、一高一低、
ひとつ怒ればひとつ老いる。そういえば日本にも「笑いは百薬の長」という言葉がある。
昔から人は、笑いが健康によく、笑うことが若さを保つ秘訣だということを知っていたのですよねえ。現代の医学、生理学に照らしてみても、全くその通りだとうなずける。
副腎髄質から分泌されるアドレナリンというホルモンがある。これは全身の器官にストレス反応を引き起こす。いわゆる「逃げるか戦うか」の臨戦状態。血圧、心拍数を上昇させ、血糖値も上げる。消化管の運動は低下するので胃の働きなどは止まる。怒りの心を起こすとこのアドレナリンの分泌が非常に増えるらしい。猛毒となって肉体にダメージを与える。
怒りは老化を促進させることになる。一方、笑うと・・・
1.脳からβエンドルフィンというホルモンが分泌され、鎮痛作用と快感作用をもたらす。
2.免疫システムの働きが向上する。ウィルス性の感染細胞、または癌細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞の数、および活動レベルの増加。
3.ストレスホルモン(エピネフリン、コルチゾールなどを下げる。
4.横隔膜の働きを強くし、酸素を取り込む力を増加させる。
5.血糖値を下げる
6.筋肉をリラックスさせ、血行を促進させる。などの効果があるとされている。
これは健康でポジティブな感情を引き起こす状態であるわけで、
笑うことが体にも心にも大きなアンチエイジング効果をもたらすということだ。
こんなへ理屈より、笑う門には福来るで、起こるときは視野が狭いから、別のことを考えるようしている。以上。
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