ブログ仙岩

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セイタカアワダチソウ

2016-10-21 08:47:16 | エッセイ
18日福島民報「あぶくま抄」に、一面の黄金色が目にまぶしい。原発事故の避難区域ではこの時季、田んぼだったらしい場所にセイタカアワダチソウが見慣れた光景になってしまった。写真は我が家の裏山に咲くセイタカアワダチソウ。

「きれい」という言葉ははばかられる。背高泡立草は北アメリカ原産の外来種、人の背丈を超す巨大さと旺盛な繁殖力で忌み嫌われる。根や地下茎から成長を抑制する物質をだし、ススキなどの在来種が駆除されると危惧された。しかし、その物質は自らの成長をも抑えたため杞憂に終わった。

カナダで着陸体勢から旋回が始まったとき左手の窓から、一面の黄金色の牧場に見えたセイタカアワダチソウを思い出す。

日本の鉄道沿線には、圧倒的な存在感を示すセイタカアワダチソウが目立ち、いつも嫌な思いになる。酒を醸造するときに出る泡に似ているので、背高泡立草と名付けられたという。

キク科の多年草で、10月頃に大きな円錐花序に黄色の小頭状花を密につける。この花粉が花粉症となり人を悩ます。また、避難民は慣れ住んだ故郷にこの花を見るとふつふつと怒りが込み上げてくるであろう。


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