昨年9月、古い友人であり、仕事の時には介助者として付き添ってくれる小柳美沙子さんと旅をした。彼女がいなければ、泊りがけの講演などに出ることはできなかったと思う。元気でおしゃれで美しく、それでいて私を平気で背負ってもくれる。
黒部ダムの計画も、すべて彼女がしてくれた。ご夫妻で山が好きだった。全てバリアフリーだからとも聞いてはいたが、わが身を疑う真実だった。車いすでも困らないよう設備の不可能なところは人力でとシステム化されていた。ダムまで関電トンネル内220段で、ダムは雄大な北アルプスの大自然、3000m級の山々に抱かれていた。ダムからさらに2450mの大観峰展望台まで、黒部ケーブルカー、立山ロープウエイを乗り継いで上がった。展望台には車いすの人や杖を突いた人もいた。胸が熱かった。名前も知らなかった穂高岳、乗鞍岳、槍ヶ岳、立山など山々が青々と連なっていた。コロナショックであの雄大な北アルプスの山々が浮かんでくる。ウイルス感染から逃げられるだろうか。本気で身辺整理を考えよう。と、私もそうであるが、誰もが年を取れば考える。
黒部ダムの計画も、すべて彼女がしてくれた。ご夫妻で山が好きだった。全てバリアフリーだからとも聞いてはいたが、わが身を疑う真実だった。車いすでも困らないよう設備の不可能なところは人力でとシステム化されていた。ダムまで関電トンネル内220段で、ダムは雄大な北アルプスの大自然、3000m級の山々に抱かれていた。ダムからさらに2450mの大観峰展望台まで、黒部ケーブルカー、立山ロープウエイを乗り継いで上がった。展望台には車いすの人や杖を突いた人もいた。胸が熱かった。名前も知らなかった穂高岳、乗鞍岳、槍ヶ岳、立山など山々が青々と連なっていた。コロナショックであの雄大な北アルプスの山々が浮かんでくる。ウイルス感染から逃げられるだろうか。本気で身辺整理を考えよう。と、私もそうであるが、誰もが年を取れば考える。