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鶴竜力三郎・横綱昇進おめでとう。
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前日の横綱審議委員会で、全会一致で推挙された鶴竜の横綱昇進は、夏場所、番付
編成会議と臨時理事会で昇格が正式に決定され、この喜びが伝えられる。
伝達式の会場となる、大阪市天王寺区の法岩寺で迎える鶴竜の下へ、八角理事
(元横綱北勝海)と湊審判員(元幕内湊富士)を使者に、派遣して昇進が伝えられた。
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迎えた、鶴竜は「謹んでお受けします。これからより一層稽古に精進し、横綱の
名を汚さぬよう、一生懸命努力します」と口上を述べた。
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前日の25日、大阪西成の井筒部屋の宿舎では、時津風一門の幕下以下の力士総勢
30人余りが鶴竜昇進による新しい綱作りの「麻もみ」が行われた。
伝達式が終わると横綱として「綱打ち」と土俵入りの稽古が始まる。
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指導するのは、門外の貴乃花親方から「雲竜型」の土俵入りの指導を受ける事に、
鶴竜は感激。先輩の、白鵬と日馬富士の土俵入りは不知火型だ。
井筒親方は感慨深く、鶴竜の入門の時を思えば、モンゴルでの相撲部屋の選考会
では鶴竜は落選。それでも諦めきれなくて、当時の鶴竜が手紙を書いた、
日本相撲振興会の時田一弘会長へ『もし、わたしを受け入れてくださる部屋が
ありましたら、その方々の気持ちに応えるべく、一生懸命頑張りたい』と書かれた
「直訴状」に熱意を感じて、井筒部屋に連絡を入れた事で、相撲への道は開かられた。
しかし、井筒親方は鶴竜を見て驚いたのは、当時は体重65kgほど、体が細かった為
なんですよね。その時、力士より一時は床山も考えたが、よくここまで頑張りました。
あの時の手紙に書かれた「方々の気持ちに応えるべく、一生懸命頑張りたい」と、
鶴竜は相撲の頂点「横綱」を、自らの手で掴み取った横綱、本当にうれしいと一言。
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あわせて、三つぞろいの化粧まわしは、北の湖親方が、還暦土俵入りで使用したものを、
当面借り受けて土俵入りすることになったようだ。
この化粧まわし「使わせてもらってもいいのか」と恐縮、この様に多くの方に支えられ、
携わってもらうのを見て、感謝の気持ちでいっぱいと、この答は新横綱として、横綱の
名に恥じないよう、これからは土俵で期待に応えないといけないと心に誓ったようだ。
このように、外国人力士による横綱ばかりでは、日本の国技でもある、相撲の世界に、
日本人力士の横綱が現れない何故だ、本当に、どうなってんの「不退転の気持ちで」
頑張ってほしいと、大相撲フアンの誰もが、思っていることだろう。