福音の力を体験せよ 185
イエス様のお心は、いつもどのような状態でしたか?それは服従、従順の心でした。彼は、エデンの園で失われた本来の心を人間のうちに回復するために来られたとありましたね。不従順は、天父がエデンの園で人間に与えられた性質と全く調和しないものです。人が新しく生まれるとき、心にどのような思いが生じますか?
肉の心は神の戒めに屈服することができず、また屈服しようともしません。しかし、その肉の心が霊によって新しく生まれるとき、「私は、あなたの戒めに喜んで従います。あなたの律法は、私の心の内にあります」と言えるようになるのです。キリストを信じると公言する人は多数いますが、どれだけの人が、このことを本当に信じているでしょうか?どれだけの人が、霊によって生まれたキリストの心、すなわち神の律法を喜んで行う心を持っているでしょうか?
霊とまことの礼拝 8
牧師をやめた途端に、もう抑制が利かなくなって、自分の罪の性質が、もうどんどん現れてきました。自分の怠惰や短気や不機嫌やあらゆる罪がどんどん起きてきて、「あぁ、自分とはこんな人間だったのか」ということが、はっきり示されていきました。頭でただ聖書の真理を知って、ただいくつかのイエス様の恵みを体験し、信仰を持っているだけでは全く駄目なんだ、いざという時には全然役に立たないんだ、という事がよく分かりました。ただ、牧師という立場にいるから、表面的には、外面的にはまじめそうにしていても、心の中には罪をいっぱい隠し持っているから、抑制がなくなったら、本当にそれはすぐに出てきてしまうのです。それこそ誰も見ていなければ、悪い事をやってしまうような、そういうものなのだという事が、よくよく分かってきました。けれども、そういう自分の心の罪に、どうやったら勝利できるかという事は分かりませんでした。