今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

鳳聚山 羽賀寺(福井県小浜市羽賀)

2020年12月21日 | 神社・仏閣
訪問日 令和2年9月28日

鳳聚山 羽賀寺
小浜市の「国宝めぐり」の8寺院の一つに「羽賀寺」が紹介されている



他の7つの寺院は「明通寺、国分寺、萬徳寺、神宮寺、多田寺、妙楽寺、圓照寺」である



以前、その全ての寺院を回ったが、複数回訪れたのは「明通寺・神宮寺・羽賀寺」の3寺となる



目指す本堂は駐車場から100m程歩いた所にある



この辺りから現在から過去へ戻るような感覚になる



鐘楼
この鐘は自由に撞くことができ、「私が 来ました」の合図にもなる
戻り鐘は縁起が悪いとも書かれていた



昔 京都で 疫病が流行り多くの人が亡くなり、死体を 荷車に乗せ、清水寺に 運ぶ合図として お寺で鐘を鳴らした
鐘が鳴れば 死体を運ぶ通りに面したの方は、 家の中に入り死体を見なくてすんだという
現在のお葬式でも霊柩車が焼き場に向かう合図に音を鳴らしている



本堂(重要文化財)
霊亀2年(716年)に、元正天皇の勅願によって行基が創建したとされる



現在の本堂は、室町中期の文安4年(1447年)の建立
桁行5間(13.74m)、梁間6間(14.63m)、棟高13.21m。桧皮葺の入母屋造り
軒の勾配がやや急に反る様式は北山文化の建築に多く見られる



この場所は前回訪れた時、本堂で説明してくれた係の女性から案内された所である



古い建築物に興味があると話すと、お堂全体を見ることができると連れてきてくれた
この寺を複数回訪れる理由もここにある









本堂内に受付があり、担当者からの説明がある
案内をするようになって月日が経っていないとのことだったが懸命さが伝わってくる



本尊の「十一面観音像(重文)」は奈良時代前期の女性の天皇である元正天皇の勅願によってつくられ、この元正天皇の姿を写したとされる
本像の最大の特色は、長く厳重に秘仏とされていたため造立当初の彩色がほぼ完全に残っていることである
厨子中にあるが、明かりがつけられて、すぐ前から拝観できるのも嬉しい






この階段を下りながら「来て良かった」といつも思う






撮影 令和2年9月28日
コメント (2)
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