今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

草戸稲荷神社(広島県福山市草戸町1467)

2023年09月09日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年6月3日

草戸稲荷神社
創建は平安時代の大同2年(807年)と古く、明王院を開基したとされる空海上人が同寺の鎮守社として祀ったことに始まるとされる
当初は社殿が芦田川の中州に鎮座していたが、洪水により流失
寛永10年(1633年)6月に初代備後福山藩主・水野勝成が現在地に再建した

鳥居
額には「正一位稲荷大明神」



稲荷橋
社殿が大きく少し離れた場所から撮りたいと思い橋の近くまできた



数メートル後ろに下がっただけだが、良い場所を見つけた



さて、昨年に続いて訪れたのには理由がある
境内の清掃をしていた巫女に(心のこもった)挨拶をされたのだ



今年はどうかなと思い鳥居を潜ると遠くから小鳥のような軽やかな挨拶の声が聞こえてきた
昨年は嬉しい気持ちを賽銭箱に入れたが、今年も同じようにした



鳥居
額には「草戸稲荷神社」
五穀豊穣、商売繁盛、良縁祈願、起業成就、病気平癒、無病息災、家運降昌の御利益があるため参拝者が絶えない



拝殿
拝殿は1階にある



普通、拝殿奥に本殿があることが多いが、この神社は階上にある



笑ってしまったが賽銭箱の上に「油揚げ」があった
<稲荷神社と油揚げについて調べてみた>
日本は古くから農耕をしていたので農作物を食い荒らすネズミは迷惑な存在で、そのネズミを好んで食べる狐が崇められていた
地域によっては、狐の巣穴の前にネズミを油で揚げた「ネズミの油揚げ」を置いていく習慣があった
仏教が伝来し肉食や殺生はよくないという思想が広まり、豆腐を薄切りにした油揚げを供えるようになった



稲荷神社は稲荷神という農耕神を祀る神社
農耕物を食い荒らすネズミを食べてくれる狐を崇め、「白狐」を神の使いとして祀っている
狐の好物の油揚げをお供えするようになったため、油揚げを使った料理を「稲荷(いなり)」と呼ぶようになった



境内社
境内には草戸八幡神社や摂社・末社が20社ほど鎮座している






本殿
最上階に本殿がある
この場所に来たのは初めてである



額には社号の「草戸稲荷神社」
祭神:宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
   保食神(うけもちのかみ)
   大己貴神(おおなむちのかみ)【別称】大国主命



本殿からの眺望
芦田川は、広島県の東南部に位置する備後地方の中心を流れている
当初は社殿が芦田川の中州に鎮座していたが、洪水により流失し現在地に



広島県では広島市に次ぐ人口(46万人)を誇る、福山市街が見える






撮影 令和5年6月3日
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