マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

自分の甘すぎる戦場に対する意識が仲間もしくは自分の命を奪う・・・

2017-11-18 20:48:39 | マクロス短編
千代は冷静沈着であり、戦場における厳しい掟を守る戦士である。
2009年ー2010年の間に様々な任務についているが・・・・何処か自分自身の認識が甘かった部分があった。
だがそれを捨てさる決定的な出来事が、起こる・・・・・・・・・・それは西暦2011年での出来事であった。

               【西暦2011年3月2日.北米.バンクーバー跡地】
望月千代はマイクローン化したゼントラーディ人に不穏な動きがあるとして信一郎とチェヨンらと共に部隊で出撃。
鎮圧行動を開始した。
デストロイド部隊とバルキリー部隊で包囲し、ヘリで潜んでいるビルの屋上に降下する。

「GOGOGO!!」

千代らは第1陣としてビルの屋上に降下。
内部に突入し、不穏ゼントラーディ人達を制圧開始する。
信一郎の班と別れ、千代とチェヨンは3階を探索する。
奇跡的に無傷に残ったビルであり、瓦礫が多いが・・・進めない事はない。
伏兵に気をつけながら進む・・・・・

『こちらホーネット、敵制圧完了。』

『ルーカス、こちらも制圧完了』

どんどん別の班が制圧を完了している。
それを聞いた千代とチェヨンはお互いに笑顔で見合いながらこの作戦は楽勝だと思う。
だけど、油断できないので一応警戒はしておく・・・・

ゲール『待ってくれ・・・降伏する・・・・』
ゼントラーディ人.ゲール・ナブルグゲン

チェヨン「降伏?」

望月千代「武器はないようね・・・・」

ゼントラーディ人であるゲールが千代とチェヨンの姿を見ると降伏するかのようなしぐさを取る。
見たところ、本当のように見える・・・・

望月千代「降伏を受け入れましょうか・・・」

チェヨン「そうだね、見た所危なくないし・・・・一応、身体検査は私がやります。」

望月千代「いいの?」

チェヨン「いいって、どうせ楽な任務ですし。」

チェヨンは笑顔でゲールの身体検査を志願しゲールに近づいた。
千代は笑顔でゲールに近づいた。
身体検査を開始し、武器がないかを確認する・・・・

その時

                     ザシュ

チェヨン「えっ・・・・ぎゃぁぁぁぁ」

ゲール「ふははははははははは」

望月千代「チェヨン!!」

ゲールの表情が豹変し、チェヨンの脇腹をアサルトナイフで切る。
チェヨンは脇腹を切られるが、ゲールと距離を取る・・・・
切られた脇腹を押える・・・・

望月千代「チェヨン・・・」

チェヨン「私は大丈夫・・・・・・・あっ・・・・後ろ!!」

望月千代「えっ!!あっ・・・・」

ゲール「死ねマイクローン!!」

瀕死のチェヨンに近づき千代であったが、背後からゲールが狙う・・・・
狙われた千代は素早く行動に回避する・・・・

望月千代「よくもチェヨンを!!」

ゲール「中途半端な戦闘種族であるマイクローンの女ごとき知った事か・・・・・・・・・・・・」

望月千代「もう許さん・・・・・・・・・・殺す・・・・・・・」

時間内に早くゲールを制圧しないとチェヨンが出血多量で死んでしまう。
千代はM5カービンを構えるが、不利と判断し拳銃とナイフを取り出し両手で拳銃を構えつつナイフを握る。
拳銃を持っているとは言え、チェヨンがいる・・・・

下手すれば流れ弾でチェヨンを殺す事になる・・・・

ゲール「ははははははは面白いなマイクローン!!」

望月千代「ちっ・・・・・・」

ゲール「いい表情だ・・・・だが・・・・甘さが残っているな・・・・」

望月千代「甘さ!?」

ゲールと格闘戦を繰り広げる中、自分に甘さがあると指摘される。
千代はぐっと若干動揺するが、動揺している暇はない・・・
自身が殺されて、残ったチェヨンが大量出血しかトドメを刺されて死ぬ・・・・
最悪なケース・・・・それに時間をかけている暇はない・・・・・

                     グサッ

ゲール「がばぁ・・・・」

望月千代「これで・・・・」

ゲール「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉ」

望月千代「やったか・・・・・・」

千代はゲールの腹をナイフで突き刺した・・・
ゲールは口から血を吐く・・・・これでトドメを刺したと・・・・・・
と思ったが・・・・・・・

                  ダンッ

望月千代「ぎっ・・・・・」

ゲールは拳銃を取り出し、千代の腕に発砲する。
かすり傷のように見えるが、ある程度の量の血が千代の腕から流れる・・・・・
それを見ながらゲールはぎちぎちとした声をあげはじめ・・・・・・

ゲール「も・・・ぢ・・・・づ・・・ぎ・・・・・ぎざま・・・・は・・・・・」

                  カチャ

望月千代「・・・・・・・くっ・・・・・・・・」

                  ダンッ

望月千代「はぁはぁ・・・・・はぁぁぁ」

千代は瀕死でさえなおも銃を向けるゲールを射殺した・・・・
いつも冷静な千代はこの時は動揺し怯えていた・・・・・
死にゆくゲールの顔は笑顔であるが、何処か自分に憎悪を混ぜていたように見えた・・・・
それが怖かった・・・・・・そして・・・・・・・・・・

望月千代「私は・・・・・・・甘い・・・・・・・・・戦場に対する考えが甘い・・・・だからチェヨンを・・・・・・・・」

自分が甘かったせいで、仲間が殺されかける・・・・・
思いっきり殺すか・・・・行動不能にしなければ・・・・次回も・・・・・
千代は負傷し血を流すチェヨンを衛生兵のいる場所まで背負いながら思った・・・・

チェヨン「別にいいよ私が油断を・・・・って千代・・・・」

チェヨンは千代の思っている事が察して、別にいいと言うが・・・
背負っている千代は涙を流し静かに・・・・泣いていた・・・・ゲールに勝った・・・・

だけど・・・・・・・・・・・・全体的から見れば敗北だと・・・・・・・・・・・
負けたんだと・・・・・・・・・・・最悪な結果を遺した勝ちなど・・・負け同然なんだと・・・・

なんとかチェヨンは傷が浅く命に別状はなかった・・・・

だけど・・・・・・・・・申し訳が立たない・・・・・
もし一歩間違っていたら殺すのは敵兵だが、判断ミスで殺していたのは自分・・・・
千代は大きく・・・・自責に苦しむ・・・・・・・・

以降・・・・・・・・千代は、戦場で捉える意識を変えた・・・・・・・
少し自身に非道を入れ、紛争地域で敵に隙を与える事も・・・・逃げる暇を無く殺すようになる・・・・・
降伏する人間がクロかシロかの分析する事を意識し、クロであれば殺すか・・・体の機能の一部を奪うか・・・
非道になるも・・・・・・・戦場でやってはいけない事をしないように心掛けている・・・・
それを行えば軍人として失格であると・・・・・・・・・・・

そして殺した相手の最期の声と一生背負う宿命を負いながらも・・・・・・なお戦う・・・・
コメント
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