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驚いたのは、彼が、その「ニーカ」ちゃんの抜け殻を丁寧に保管していること。ニーカちゃんに限らず、カニは、カルシウムで出来た抜け殻を、それから出たら直ぐに食べてしまうとのこと。で、直ぐに「ニーカ」ちゃんからその抜け殻を奪って、ティッシュで丁寧に水分を除いて乾燥させて、何と、10個も完全な形で大切に保管している。
それも、脱皮は、毎年1回だけで、夏至の頃で、しかも、朝の4時頃と決まっているそうで、彼は、その1時間前から、「ニーカ」ちゃんから食べられない様に、いつも起きて見張っていたとのこと。彼には、長い間の「ニーカ」ちゃんとの付き合いから、以心伝心で、いつ脱皮するのかがだいたい分かるとのこと。
ある時、「ニーカ」ちゃんの大きな爪が取れて、食べられなくなってしまった。それで、爪が出てくるまで、彼自らの手で餌をあげていたとのこと。
兎に角、カニが17年も生きること自体が珍しく、専門家も、そんなに生きるとは知らなかった様で、殆どのカニは、他の生き物に食べられて死んでしまうとのこと。
で、中島氏は、次の様に今日のNHKのテレビで言っていた(再録)、「お金で買えないモノが、本当のお宝ですね」と(納得、納得、充分に納得)。