教員の「忙しい」は,学級の様子に大きく左右されます。
学級が落ち着いていて,生徒指導上の問題もそう起きないクラスであれば,先生が担う多くの仕事も進めやすくなります。
学級に優れたシステムがあり,子どもたちがよく動くクラスであれば,先生のフットワークも軽くなります。
逆に
学級に落ち着きがなく,突発的な生徒指導上の問題がしょっちゅう起きるクラスでは,先生も慌ただしく,心にもゆとりができません。
学級にも,子どもたちが動くシステムがなく,生活がうまく流れないクラスであれば,先生の労力も多くなってしまいます。
ゆえに
どんなに多忙でも,まずは学級経営!
という意識をもつことですね。
先生は忙しくなってくると,ついついこれが逆になってしまいがちなんです。
例えば
研修係としての仕事が増えてきて,次回の研修までに準備しなくてはいけないことが山積みになってきた。
そこで,学級の仕事をちょっと手薄にしてしまうけど,その分研修の方に費やそう。
なんてしてしいます。
気持ちは分かりますが,まだ未熟な学級である場合,先生がこんな姿勢をとってしまうと,学級は乱れます。
学級が乱れると,いろんな問題が先生の足を引っ張ります。
結果,研修の仕事にも支障をきたします。
だから,まずは学級です。
長期的な視点で学級を鍛えていくことももちろん必要ですし,「今週は」と短期的に学級を鍛えることだってできます。
先生がじっくり見てあげられない間,子どもたちはどうすればいいのか,しっかりと指導をしておくのです。
どんなに忙しくても,最初のこの指導だけはじっくりと時間をかけて,しっかりと工夫を凝らして進めます。
いろんな校務を受け持つ先生ではありますが,その忙しさというのはやっぱり,学級によるところが大きいという,学校では当たり前の話です。