初任のころ,授業をする中で最初にぶつかった壁は,
「子どもたちが発表しない」
というものでした。
子どもたちに問いかけても,子どもたちの手が挙がらない。
意見を言おうとしない。
私のイメージ,というか授業としての理想は,先生の問いに対して子どもたちが
「はい!」「はい!」「はい!」
と,元気よく手を挙げて,活発に意見が出て,勢いよく進む授業でしたが,現実は違いました。
ちなみに4年生でした。
まだまだ表現欲の強い(はず)の子たちが,なぜ手を挙げないんだろう?
たまたまおとなしい子たちが集まってるのかな?
緊張してるのかな?
前の学年で担任だった先生に聞いてみると
「とってもよく発表する子たちでしたよ。今でもそうでしょう?」
なんて言われて,また肩を落としました。
そして,どうしたら子どもたちが発表できる授業になるか,かなり悩んだことを今でも覚えています。
「こうすればいいんじゃないか!?」
なんてことを夜中に思いついて,布団からとび起きてはパソコンを開いたりもしました。
そして次の日のチャレンジ。
・・・やぱりうまくいかず,また悩む。
言うまでもありませんが,原因は一つでした。
先生の腕が悪い。
これのみでした。
(何が悪いと具体的に挙げれば,たくさんあって長い話になりますが)
いやいや,今となれば笑いながら思い出せる思い出の一つですが,当時は本当につらかったです。
授業中の子どもたちの表情が暗くて,一時間,一時間の授業にのぞむのが苦痛に感じるほどでした。
でも,そんな経験もしなければ。
そう思います。
そして今では,あの頃よりは,少しは授業が上手になったかな?
もちろん今でもいろんなことで悩み,試行錯誤し,やっぱりうまくいかず,勉強し,また試し,ちょっとうまくいって,まただめになって…
なんてことを繰り返してるものがいっぱいあります。
経験を重ねるごとに任されるクラスの質や,校務も変化してきて,その都度,壁にぶち当たるものですね。
謙虚に,ぶち当たりたいと思っています。
あれれ?
今日の記事は,「授業での発問」に関するものを書くつもりで書きだしたのですが,途中から横道にそれてしまいました。(汗)
まあ,書き直すのもなんですので,このままにしておいて。
じゃあ今日は
「つらい経験をしたことがある」ということが,いつか自分の強みになる!
書きながらそう思ったので・・・
私も,授業であんなにつらく,悔しい思いをした時期があったからこそ,今の自分にちょこっとだけですが自信を感じることができるんだと思います。
それに,今度またつらいことが起きた時には,
「前にもつらいことがあったよな。あのときは・・・」
というふうに思うことができます。
つらい経験の最中にいるときは,そんな前向きになることは難しいですが,一度冷静になり,将来の自分を想像してみるようにしたいと思います。