我が6年生学級ももうすぐ卒業です。
1日1日を,1時間1時間の授業をかみしめるように過ごしています。
時間の流れは止められず,あっという間に,卒業は目の前です。
恒例の「文集づくり」をうちのクラスもしました。
子どもたちが,自分の好きなことや,1年間の思い出をつづる「プロフィール」のページを書く時間。
私は,過去の経験からも,絶対に失敗させたくない,しょうもないものを作らせたくないという思いから,最初にしっかりと指示を出すことにしました。
字は丁寧に書くこと
漢字を使用すること
印刷するので濃く書くこと
内容は適切なものを書くこと
友だちと話しながら書くと,友だちと同じようなプロフィールを書いてしまうので,話はせず自分で最後まで書き上げること
そして
できたものは,「隣の人」→「文集係」→「先生」と,重ねて何度もチェックをすること
力を込めて指示を出し,子どもたちは真剣に聞いていたので
(よし うまくいきそうだ)
と,手応えを感じました。
が,
「それでは,始めましょう」
と,子どもたちが書き出した,それからの教室の雰囲気というものが…
シーン…
静か。
重い。。
硬い。。。
誰一人として私語はせず。
(あちゃ~ これは,しまった)
と思いました。
だって,普通,文集のプロフィールを書くときって,楽しくて,にぎやかな雰囲気の中書くものですよね…
それも,卒業を目前にした,思い出に残る時間の一つになるくらい。
それを,明らかに担任が豹変させてしまいました。
どちらかというと,この作業は子どもたちにとって,「失敗をしてはいけない」という緊張感に包まれた,息苦しい時間になっていたと思います。
最初に,あんなに厳しく言うから…
「友だちと話さず書け」なんて言うから…
素直な子どもたちは,ちゃんと先生の言ったことを守って,その通り書きました。
結果,「失敗」なものはありませんでしたが,「笑顔で書いたんだろうな!」っていうものも,見られないような気がしました。
うーん,あんなに言うべきではなかったのでしょうか。
言うべきだけど,言い方が強すぎたのでしょうか。
失敗してもいいから,楽しく,自由に書かせるべきだったのかなぁ
いや,でもそしたら残念な作品になりそうで,それだけは避けたいし…
ここら辺のバランスなんですね。
経験があるからって,先回りしすぎて,レールを敷きすぎて,子どもたちを強烈に導くことはできるけど,必ずしもそれが一番の方法にはならないということを学びました。
子どもたちがのびのびと活動できるようにすることも,保障してあげなくちゃいけないんですね。
次回,一年後でしょうか。
また別の子たちに文集を書かせる際には,どんな風に書かせるべきか。
一年かけて考えてみます!