小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

ほんの思い付きで始めたことなのに、そんなに好評だなんて

2016-05-09 21:27:54 | 授業中の攻略法
5年生と6年生の算数指導をしている私ですが、昨年度からある取組をしています。
それは
「算数クイズ」
たるものを随時出していることです。

5年生や6年生でやっと解けるか!?ぐらいのいわゆる算数の難問です。
例えば今日は
「すごろくで、さいころの偶数が出たらその目の数だけ進み、奇数が出たらその目の数だけ戻ります。3回投げてゴールできるようなサイコロの組み合わせは、何通りあるでしょうか」
のような問題を出してきました。
問題は常に3問ほど教室前の専用掲示板に張り出してあり、誰でも挑戦できるようにしてあります。
正解者の名前を書く欄も作っているので、子どもたちは競うようにして解いています。

誰も正解できないような超難問があったり、早い者勝ちで正解できるような簡単なものもあったり、そのギャップも子どもたちにはうけているようです。
「先生、次の問題まだですかー!」
と、しょっちゅう攻められるようになってしまいました。
始めはほんの思い付きでスタートしたことなのですが、すっかり5年6年フロアにあの掲示板が浸透しています。

そして、こないだ意外なことが。

保護者も交えた懇親会があったのですが、その席でとあるお父さんに声をかけられました。

「先生、あの算数の問題見ました。」
「問題? あぁ、あれですね」
「こないだ学校に行った妻が写真を撮ってきて」
「え?写真を?わざわざ?」
「はい。あれ、保護者の間でも結構評判なんですよ。知りませんでした?」
「えーっ 知りませんでした…」
「うちの子もハマってて」
「ですね。太郎くんは毎日のようにチャレンジしてますよ」
「いつも私に問題を持って帰ってくるんですよ」
「あら」
「そして一緒に考えてるんです。今出てる『洞窟』の問題。私にも分からなくて。ははは。」
「そうですかぁ あれをおうちで一緒にやってくださってるんですか。そんなこと想像もしませんでした。」
「私の周りにも多いですよ。そうしている親子は」
「いやぁ びっくりです。うれしいですけど」
「先生、今年もあれ続けてくださいね」
「あ、はい。もちろんです」

あの難問がこんな広がりを見せているとは、まったく考えてもいませんでした。

意欲のある子たちが、解きたいあまりに家に持ち帰っていたんですね。
そして親に伝えるんだけど、そこでうれしいのは、一緒に考えてくれる親が多くいるということ。
ここにびっくりです。
いい親ですね~ ありがたい。
一応、ルールとして「自分で考えること!」とはしているのですが、こそっと親を頼るなんて、全然OKです。笑

担任じゃない私には、教える子どもの保護者との接点なんて全くないと思っていましたが、意外なところに生まれていることを知りました。
これは私にも新鮮で、なおやる気が出てきます。
親も一緒に考えているとなれば、この取組のクオリティをあげて、もっと盛り上げていかなくては!
そう思っています。