小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

5年生が何をするにも時間がかかる… 算数

2016-05-22 21:57:32 | 授業中の攻略法
いや~ 女子バレー 日本vsオランダ
いい試合でしたね。
フルセットで強豪相手に勝ち切るなんて、久しぶりに強い日本を見た気がしました。
まったくレベルが違いますが、私ももうすぐバレーが始まります。
教員大会が。笑
あんな風にバシッと決めたいな~

さて

今の時期、算数の授業をしていて常に感じるのが、5年生の子たちの「遅さ」です。
読むスピード
書くスピード
考えるスピード
授業におけるどの動きについても、まぁ時間がかかります。

6年生は速いです。
この子たちとは2年目の付き合いになるので、昨年1年で鍛え上げたって感じです。
もうすっかり私と6年生は波長が合っています。

一方、5年生はこないだまで4年生だったわけで、私との授業も初めてです。
ずーっと高学年算数、高学年担任だった私には、このたちのテンポがあまりに遅くて
「…まだやってるの?」
って本気でつっこんでしまう場面が度々あります。笑
仕方ないことでしょうけど。

私は基本的に授業を進めるスピードは速いです。
自分でも分かっているし、子どもたちもそう言います。
これは無意識のうちに速くなってしまっているわけではなく、そうしたいからそうしているのです。
そうあるべきだと思っています。
個々の先生で授業に特徴があるでしょうが、私の特徴の一つだと思います。
「速い」というのが。

でも、やたらめったらに速くしているわけではありません。
そこに私のこだわりがあります。
何というか
「速いけど、全員がついてくる」
「遅くないけど、じっくり活動できている」
そんな速さを理想としています。

じゃあ、どうやってそんな状態を作るのか。
長年の経験から感覚的に作っているものが大きいようにも思いますが、整理してみると、

1 集中力をとぎらせない
無駄な間を空けず、常に子どもの関心を高い状態に保ち続ける必要があります。

2 子どもたちにも速さを求める
「先生のスピードについてこい」慣れるまでは言い続ける必要があります。

3 速さと同時に「リズム」を大事にする
先生が発問して子どもが答える、先生が指示して子どもが動く、子どもが発言して先生がつなぐ、など、授業の一連の動きにテンポの良い「リズム」を作るようにします。

4 無駄を省く
先生が無駄なことをしたり、子どもに無駄なことをさせたりしていては時間の浪費です。とにかく無駄をそぎ落としてスリムな授業にします。

5 速いからといってワンテンポにはならないようにする
速さに強弱をつけます。場面によっては、ものすごく時間をかけて、子どもたちと一緒に悩んだり議論したりします。

こういったところでしょうか。
あ、あと1つ

6 たまには息抜きをする
集中力を必要とする授業をするのですが、ある時には横道にそれて、笑いの起きるような場面も作ってあげます。(私は最近これが多すぎていけません…)

速さとリズムのある授業は心地いいものです。
集中力も高まり、自然と子どもたちの学習内容の定着も上がります。
だから
「速さ」
が大事だと思っています。

今、まだ5年生の子たちには上にあげたことが浸透できていません。
まだ私と子どもたちがかみ合っていない状況です。
少し時間はかかるでしょうが、粘り強くやっていこうと思います。

やってはいけないのは、遅い子たちに合わせるような授業に変えていってしまうことです。
それは一見その子たちに優しい授業に見えるかもしれませんが、トータルとして量と質を落としてしまうことになります。

肝心なことは、速さは追究しながらも、そういった遅い子たちをうまく取り込んでいくことです。
置き去りにしないことです。
このたちにいつも目を配りながら、進捗状況を確認しながらやっていく必要があります。
ここは先生の力量次第です。