小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

3クラス目の授業を変えてみた結果が

2017-01-16 21:58:14 | 授業中の攻略法
以前
「1組と2組で授業を変えていいの?」
という記事で,私は最近は必要だと判断したら積極的に授業を変えるということを書きました。

そして,先日した授業でのこと。
5年生算数 単元「多角形と円」
問題は「正多角形はどうすればかけるか」
私はこの日,5年生は3クラス授業をしました。

最初の2クラスでは
①子どもたちにかき方を考えさせる

②ペアやグループで検討させる

③全体で確認する

というオーソドックスな形で進めました。
これは事前のプランどおりです。
そして2クラスとも無理なく進めることができて,ほとんどの子どもの定着を確認することができました。
この進め方では①と②の場面が子どもたち主体の活動になる分,「③全体で確認する」の場面では,教師が主導するようにしました。
確実な定着を図るために。
ここで定着させる内容としては,多角形のかき方として
・外側の角の大きさと辺の長さを等しくしてかく
・円の中心を等しい角度で分けてかく
という2パターンです。
2クラスとも様子を見ていると,自力でかかせたときには,この2パターンをできている子が少なく,やはり全体でもしっかりと確認する必要性を感じました。

そして3クラス目。
出だしは同様の形で進めました。
すると,「①子どもたちにかき方を考えさせる」の場面で,前の2クラスとは様子が違って,2パターンのかき方が最初からできている子が結構な数で見受けられました。
そこで「②ペアやグループで検討させる」の場面にのぞむと,自然とお互いのかき方を紹介し合って,2パターンのかき方が広がっていくのが分かりました。

そこで,プラン変更。
「③全体で確認する」を削除して,この②の時間を延長し,それを持って定着を図ることにしました。
ということは,教師主導の時間をなくして,子ども主体の時間を膨らませるということです。
これは授業の中身としてうれしいことなので,これが可能ならぜひそうしたいところです。
この3クラス目については,可能だと判断したのでそうしました。
そうしたところ,子どもたちは活発に意見交換をし,それぞれのかき方を身に付けている子は,まだ身に付けていない子に教え
「おぉなるほど」
「分かったよ。ありがとう」
みたいな言葉も飛び交っていました。
活発な雰囲気の中授業は終わり,私もこのプラン変更に手応えを感じました。

そして翌日,類似問題で正多角形を書かせてみると…
明らかに前の2クラスの方が定着がよくて,3クラス目は定着が悪いのが分かりました。
3クラス目の様子を見たときには
「あちゃ~」
でした。
そのときにはいい形になったと思っていたことが,中身が伴っていなかったということです。
その後,時間をかけて,全体指導を行いました。
教師主導の。

結論として,授業の難しさをまた感じましたね。
子どもの定着の見取り方。
子どもと教師のバランス。
今後も気をつけていきたいと思います。