小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

会議の冒頭にこの一言は反則??

2017-01-26 17:55:01 | 教師の仕事術の攻略法
ある仲のいい先生に言われました。
「いや~ あの一言は効いたね~」
「は?」
「あれだよ。昨日の会議の出だし言ってたあのくだり」
「…あ~」
「あれのおかげで、その後がめっちゃスムーズだったもんね」
「確かにスムーズだったけど、あのおかげなのかな?」
「そりゃそうでしょ。なかなかな一言だったよ。今度真似するよ。あはは」

彼が言う
「あの一言」
を再現します。

教育課程編成の会議です。
これで、もう何回目かになります。
教務主任の私としては、以前から持ち越している懸案事項を、今回こそは決定に持ち込みたいと思って臨んでいました。

そこで会議が始まると同時に、まずこう言いました。
「まず…
先生方にもお分かりいただけると思いますが、2月に入ります。
教育課程編成も、もう時期が時期です。
今回も○○の議題について検討を行いますが、まだ意見の分かれるところもあろうかと思います。
でも、もう次のステップに進まなくてはいけない時期です。
なので、今回はぜひ決定に向けて、ご理解をいただければと思います。
よろしくお願いします。」

私としては率直な気持ちを自然な言葉で出したつもりです。

そして始まったその後の会議。
ビックリするほどスムーズでした。笑
これまでもめてきたのがうそのように。
私の提案がすべてそのまま決定されました。
会議は時間をたっぷりと残して終わりました。
私としては、拍子抜けする部分もありましたが、無事終わって何よりでした。

さて、これは本当にあの先生が言う通り、冒頭の言葉が効いていたのでしょうか。
だとすれば、ちょっと
「反則」
でしょうか。笑
あまりに先生たちを黙らせすぎてしまったような気がします。

でも、言った通りだしなぁ

教育課程編成 ときには「駆け引き」も必要

2017-01-26 17:51:32 | 教師の仕事術の攻略法
次年度の教育課程編成の真っ最中です。
教務主任の私はどっぷりその作業にかかっています。
本校はなかなか規模の大きな学校で,職員数も相当です。
教育課程編成に関しても,いろいろな意見が出てくるものです。
それらをうまくやりくりして,最終的には1つの形にしていくのですが,時にそれが大変難しく,時間のかかる作業になることだってあります。

意見が分かれたときに,一番陥りたくない状況は
「声が大きい者の意見に流される」
的な状況です。
とにかく「ギャーギャー」と声を荒げる人の意見が通ってしまうような話し合いは,知性も創造性も感じませんね。
しかし周りの人が温厚だと,そうなってしまうことがあります。
だから,そこはリーダーがしっかりと舵取りをしなければいけないところです。
本校にもそんなキャラの先生がいるので,いつも注意しています。

本校の作業の中で,とある懸案があります。
ある大きな行事の開催時期についてです。
A案を支持する学年が4つの学年
B案を支持する学年が2つの学年
どちらの学年にも立場と言い分があり,それはどちらとも納得できるものです。
しかしどちらかに決定しなくてはいけない。

さて,どうするか。

ここは教務主任の役目を果たすべきところです。
事前に何の根回し,調整もしないままいきなり会議に臨んで,紛糾して決定できない,もしくはどちらかが大変な不満の中に決定する,ような状況を作ってはいけません。
なので事前の動きが欠かせません。

そこで思いつくのが
「駆け引き」
というやり方です。
例えば今回の件については,
「A案で決定に臨む。そして,それを指示しない2つの学年については,別件で優位に立てるような状況を提示する」
という形を作れないかと。

こうすることでA案を支持していた4つの学年は満足。
B案支持の2つの学年は,この件に関しては不満があるが,それを補う条件を与えられて,トータルでは満足。(満足とまではいかないにしても,とりあえずの了承)
となれれば十分です。

「駆け引き」
となると,いやらしい姑息な手段のように響きますが,大人と大人が仕事をする上では必要性も感じますし,それをうまくできれば,それはそれで気持ちのいい結果につながることもあると思っています。

状況によっては,当事者に対して明らかに「駆け引き」を持ちかける場合もありますし,当事者には分からないように,こちら側でこそっと「駆け引き」の構図を作る場合もあります。
しかしこれもうまくやらないと,失敗する可能性があり,気持ちの悪い状況を生むこともありますので,慎重にやる必要があります。