先生という仕事を続けていると,「もっと○○したい」「新しく●●したい」という目標が芽生えてきます。
子どもの成長を一心に願うがゆえに芽生える向上心です。
それは小さなものもあれば,大きなものもあります。
「さとしくんに,漢字テストで20点をとらせたい」
「クラス全員が25m泳げるようにしたい」
「子どもたちにとって一生忘れないクラスにしたい」
「次の研究授業では前回よりうまくやりたい」
「新しく視聴覚の研究を進めたい」
「地区の教育論文に応募してみたい」
「来年は管理職試験に合格したい」
スケールは様々で,ジャンルも様々ですが,どれも,先生という仕事に関係のある目標です。
まずは,常にこんな目標が次々に浮かぶ,向上心あふれる先生でありたいと思います。
若いうちの情熱だけでなく,年を重ねてからもチャレンジし続けている先生は,とても魅力的です。
そばで仕事をしていると,そういう先生の人間的なすばらしさは肌で感じます。
もちろん,そばにいる子どもたちだって感じているでしょう。
さて,そういった前向きな目標が頭に浮かび,やると決めたからには
目標は,できるだけたくさんの人に宣言する!
ことで,自らを奮い立たせます。
「言っちゃった!」状態をつくって,自分に「やらざるを得ない」状況をつくります。
人に言ったからには,うそにすることはできません。
それに向けて必死に努力して,達成する必要性が出てきます。
そうして,掲げた目標を本物にしていきます。
学級PTAで「今学期末の学力テストのクラス平均点を全学期より5点上げたいと思います!」と宣言することもそう。
同僚に「私,今年こそ学校のホームページを新しくしてみる!」と宣言することもそう。
家族に「特別支援コーディネーターの資格をとるよ!」と宣言することもそうです。
それを聞いてくれた人が,応援してくれそうな人だとさらにいいですね。
決めた目標に自信がないからって,自分の中だけにそれを閉じ込めておくと,やっぱりその目標に向かうエネルギーが小さくなってしまいます。
それに,もし目標達成できても,その喜びを共感してくれる人がいません。
それが,多くの人に言って達成できた目標なら
「すごいね!」「おめでとう!」「言ってたことを,本当にやったね!」
と,一緒に喜んでくれます。
ぼんやりとした「弱気な」目標でなく,明確に「強気な」目標に変えていきましょう!