何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ワンコ棒?日記①

2018-06-20 09:51:25 | ひとりごと
ねぇワンコ
ワンコがお空組になって2年と5ヶ月
いつ頃からか、
ワンコは、ワンコの日に向け、本をお告げしてくれるようになったね
それは不思議な感覚で、
ワンコをより近く感じるし、毎回いろいろ教えられることが多いのだけど、
今回は、まだワンコお告げ本の真意が理解できていないのだよ

「犬棒日記」(乃南アサ)
装画 風間勇人 装幀 小川恵子(瀬戸内デザイン)
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/smp/book/bookview/978-4-575-31345-1/smp.html

表紙デザインにも著作権 ※ はあるのだが、本書を読んだ理由に表紙に惹かれたことがあるので、製作者のお名前を記すことで、掲載をお許し頂きたい

さて、乃南氏というと、最初に出会ったのが あの「凍れる牙」だったし、
本書の表紙にはワンコの仕草とよく似ている犬が描かれているから、
・・・得意げにしている右上の犬や困った顔で振り返っているタイトル左下の犬、ワンコに似ているだろう?
これこそワンコのお告げだ!と思いこんだのだけど、
どうなんだろう?

帯には『あんな人やこんな人。「いるいる!」とうなずくか、「うそでしょ?」と首をひねるか。答えはあなたの中にある。』とあるけれど、
本書は、乃南氏が電車や散歩や外食や買い物などで遭遇した人々の観察記で、
基本的に本書に登場するのは、訳ありの人物かケッタイな人物なんだよ
だから、
「いるいる!」とうなずいた後、こんな人がそこら中に「いる」と困るだろうと思ったり、
「うそでしょ?」なんて思う人は、人間観察が足りないか、よほど恵まれた環境にいるのだろうなと思ったり、

そうして、
数年前 Myブームだった、「ケッタイな人」観察を思い出したんだよ
あの頃、帰宅後 遅めの夕食をとりながら私が話す「今日のケッタイな人」をワンコも聞いていたよね

毎朝そこそこ可愛い顔にせっせと化粧を施す入社から数年目といった感じの女性がいた
毎朝同じ電車に乗っていると、立つ位置座る位置は固定化してくるので、
彼女の化粧は、そこに乗り合わせる人にとっては好ましいものではないにしろ、
当たり前の朝の光景になっていた
そんなある日、彼女の彼氏が、いつもより3つ手前の駅から電車に乗ってきた
いつもなら、彼女の化粧が終わった頃に乗ってくるはずの彼氏が、
その日は何故か手前の駅から乗って来たから、さあ大変
「お前、いつも電車で化粧しているのか」と問い詰める彼氏に、
「いいじゃない、時間を有効に使いたいし、あなたに会う前に奇麗にしておきたいし」と反論する彼女
「電車の人は皆、この男のために、この女は非常識にも電車で化粧しているんだ、と毎朝思っているわけだ、
そんなこととも知らず、のこのこ電車に乗り込み、化粧したてのお前といる俺の立場にもなってみろ、
穴があったら入りたい」と更に言い募る彼氏
その後もしばらく、「時間の有効活用」と「内と外の区別」について激論を交わしていたが、
その日を境に、その二人がその電車に乗ることはなくなった

なんて話もしたよね

他にも、バレンタイン吐瀉事件とか、この子誰の子事件とかあったけれど、
それは又つぎに思い出すとして、
今日のワンコの日には、ワンコの色の花を手向けたいと思うよ

ワンコというと、私は優しいピンクを思い浮かべるのだけど、
家人は、ワンコが枕にしていたハート形のクッションとタオルケットが淡い水色だったこともあり、
ワンコは(男の子だし)水色だよ、と言うのだよ
そんな会話に合わせたかのように、ピンクと水色の花が庭で咲いているよ ワンコ

  


ワンコのお告げの真意については続く、とするね 


※追記、表紙の著作権について
この件について、まだ判例が出ていないし学説も微妙に異なるので、何とも云えない部分があるが、一般社団法人日本児童文芸家協会の「著作権ケーススタディ」には、『(ブログに本の)表紙だけを載せる場合なら、最近は表紙については著作物としてではなく、慣行として「商品」とみなされます(著作権法には規定されていません)ので、無許諾で掲載することが可能です。』とある。
http://www.jidoubungei.jp/cn9/pg78565.html
これまで、このブログで表紙を掲載したのは、数えるほどしかない。
そのいずれもが、犬や野球や山に関するもので、表紙デザインに惹かれて本を選んだというものだった。
これからも、本の内容だけでなく表紙のデザインにも敬意をもちながら、本を読み続けたいと思っている。