「ワンコ棒?日記①」より
ねぇ ワンコ
御大は目の手術をして以来、庭仕事のあれこれから手を引き始めたのだけれど、
そのせいか今年の菖蒲は、かなり寂しい状態だよ
あれほど大切にしてきたのだから、私に植え替えやら何やらをして欲しいのだろうけど、
今の私には、とてもじゃないけれど、その余裕はないから、来年の菖蒲はどうなってしまうんだろう?
ねぇ ワンコ
まだまだ元気に頑張らねばイカンよと、御大に発破をかけておくれ ワンコ
さて、’’ケッタイ’’な話の続きだよ
「犬棒日記」(乃南アサ)
せっかくワンコが勧めてくれた本なのに、しかも、かなり面白く読んだのに、
自分が見聞きしたケッタイな話ばかり思い出してゴメンね
でもさ、乃南氏が電車や買い物先や街角ですれ違った人の観察を記した本書を読むと、
どうしても自分の観察記も記しておきたくなったんだよ
乃南氏はさすが作家さんなので、ただ観察したままを記すのではなく、
訳ありに見える人やケッタイな人が抱える問題や闇まで鋭く抉りだしているのだけれど、
私にはその才覚はないので、見たまま聞いたままを書いておくよ
’’この子誰の子’’な話を聞いたのも、朝の満員電車だった
朝のラッシュ時に座れたときは、速攻で寝ることにしているのだが、
熟睡しているわけではないので、車内の会話は意外に聞こえてくるものだ
この時も、夢うつつで聞くともなしに聞いていると、
「誰の子か分からない」 と
何やら、爽やかな朝には似つかわしくない怪しげで興味深い話に思わず耳を欹ててしまう
「前の彼氏と終りっぽい時に、繋ぎと付き合い、今は新しい彼氏がいて‥誰の子か分からない」
この告白に対し、聞き手の友人らしき人間は、
「一番条件がいい男の 子にしてしまえば、いいじゃない?」と
この声に、私の両隣の男性(学生とサラリーマン)が身を固くしたのが、ハッキリと伝わってきた
こうなると眠気も何処へやら、何と答える妊娠女性!?と次の答えを身構え待っていると、
「やっぱりそうよね、付き合う時は血液型をキチンと確認してるから大丈夫!そうしよっと」・・・
これ以上の狸寝入りは我慢ならず、思わず顔をあげ、妊娠女性を確認すると、
そこには、
黒髪をゆるく三つ編み風にたばね、白いブラウスに濃紺のジャンパースカートの清純そうな女性が立っていた
しかし、この場面で顔をあげたのは私だけではなかった
両隣の男性も周囲の人も皆一様に、妊娠女性とその友人の顔を確認したようだ
そして誰もが、いやはや何とも、という表情をしながら再び頭を垂れたのだった
ねぇワンコ
「犬棒日記」は作者・乃南氏が町で見かけた訳ありの人やケッタイな人を観察したエッセイなのだけど、
何度となく、「聞こうとしてないけれど耳に入ってくる」という表現があるんだよ
犬ほどではないけれど、
人間の耳もよくできていて、いろいろな声や音がしている賑やかな所でも、
自分に関わりのあることは、取捨選択して聞くことができると何かで読んだことがあるのだけれど、
雑踏のなか、聞くともなしに聞こえてくる(自分に関わり合いのない)話でも、
その内容を精査し取捨選択し、聞きたい話は聞けるようにできているのかな?
だとすると、ケッタイな話ばかり耳にする私も、
ケッタイな人間なのかな? ワンコ
まさか、そんなことを認識させるために、本書をお告げしてくれたのではないだろう?
でもさ、ここらで一つ身を引き締めるべき時ではあるんだな、私
だから、本書の帯とエピグラフは心に留めておくべきなんだな
『もしもし、あなた見られてますよ』(本書 帯より)
『【犬も歩けば棒にあたる】
-物事を行う者は、時に禍にあう。
また、やってみると思わぬ幸いにあうことのたとえ。
(「広辞苑第六版」より)』 (本書 エピグラフより)
ねぇワンコ
「もしもし、あなた見られてますよ」を肝に銘じ緊張感を持ちつつも、
当り棒に出会うために、とにかく歩いてみようと思うよ ワンコ
これがワンコの真意がどうかは分からないけれど、
とっても面白いエッセイで気分転換できたから、
感謝しているよ ワンコ
来月もヨロシクお願いするよ ワンコ
ねぇ ワンコ
御大は目の手術をして以来、庭仕事のあれこれから手を引き始めたのだけれど、
そのせいか今年の菖蒲は、かなり寂しい状態だよ
今の私には、とてもじゃないけれど、その余裕はないから、来年の菖蒲はどうなってしまうんだろう?
ねぇ ワンコ
まだまだ元気に頑張らねばイカンよと、御大に発破をかけておくれ ワンコ
さて、’’ケッタイ’’な話の続きだよ
「犬棒日記」(乃南アサ)
せっかくワンコが勧めてくれた本なのに、しかも、かなり面白く読んだのに、
自分が見聞きしたケッタイな話ばかり思い出してゴメンね
でもさ、乃南氏が電車や買い物先や街角ですれ違った人の観察を記した本書を読むと、
どうしても自分の観察記も記しておきたくなったんだよ
乃南氏はさすが作家さんなので、ただ観察したままを記すのではなく、
訳ありに見える人やケッタイな人が抱える問題や闇まで鋭く抉りだしているのだけれど、
私にはその才覚はないので、見たまま聞いたままを書いておくよ
’’この子誰の子’’な話を聞いたのも、朝の満員電車だった
朝のラッシュ時に座れたときは、速攻で寝ることにしているのだが、
熟睡しているわけではないので、車内の会話は意外に聞こえてくるものだ
この時も、夢うつつで聞くともなしに聞いていると、
「誰の子か分からない」 と
何やら、爽やかな朝には似つかわしくない怪しげで興味深い話に思わず耳を欹ててしまう
「前の彼氏と終りっぽい時に、繋ぎと付き合い、今は新しい彼氏がいて‥誰の子か分からない」
この告白に対し、聞き手の友人らしき人間は、
「一番条件がいい男の 子にしてしまえば、いいじゃない?」と
この声に、私の両隣の男性(学生とサラリーマン)が身を固くしたのが、ハッキリと伝わってきた
こうなると眠気も何処へやら、何と答える妊娠女性!?と次の答えを身構え待っていると、
「やっぱりそうよね、付き合う時は血液型をキチンと確認してるから大丈夫!そうしよっと」・・・
これ以上の狸寝入りは我慢ならず、思わず顔をあげ、妊娠女性を確認すると、
そこには、
黒髪をゆるく三つ編み風にたばね、白いブラウスに濃紺のジャンパースカートの清純そうな女性が立っていた
しかし、この場面で顔をあげたのは私だけではなかった
両隣の男性も周囲の人も皆一様に、妊娠女性とその友人の顔を確認したようだ
そして誰もが、いやはや何とも、という表情をしながら再び頭を垂れたのだった
ねぇワンコ
「犬棒日記」は作者・乃南氏が町で見かけた訳ありの人やケッタイな人を観察したエッセイなのだけど、
何度となく、「聞こうとしてないけれど耳に入ってくる」という表現があるんだよ
犬ほどではないけれど、
人間の耳もよくできていて、いろいろな声や音がしている賑やかな所でも、
自分に関わりのあることは、取捨選択して聞くことができると何かで読んだことがあるのだけれど、
雑踏のなか、聞くともなしに聞こえてくる(自分に関わり合いのない)話でも、
その内容を精査し取捨選択し、聞きたい話は聞けるようにできているのかな?
だとすると、ケッタイな話ばかり耳にする私も、
ケッタイな人間なのかな? ワンコ
まさか、そんなことを認識させるために、本書をお告げしてくれたのではないだろう?
でもさ、ここらで一つ身を引き締めるべき時ではあるんだな、私
だから、本書の帯とエピグラフは心に留めておくべきなんだな
『もしもし、あなた見られてますよ』(本書 帯より)
『【犬も歩けば棒にあたる】
-物事を行う者は、時に禍にあう。
また、やってみると思わぬ幸いにあうことのたとえ。
(「広辞苑第六版」より)』 (本書 エピグラフより)
ねぇワンコ
「もしもし、あなた見られてますよ」を肝に銘じ緊張感を持ちつつも、
当り棒に出会うために、とにかく歩いてみようと思うよ ワンコ
これがワンコの真意がどうかは分からないけれど、
とっても面白いエッセイで気分転換できたから、
感謝しているよ ワンコ
来月もヨロシクお願いするよ ワンコ
今年の菖蒲はほんとうに残念な状態だろう?
実はさ、菖蒲は引き継いでいないけれど、大切な花の手入れは一部引き継いだんだよ
そんな話は、またの機会にね ワンコ
実はさ、菖蒲は引き継いでいないけれど、大切な花の手入れは一部引き継いだんだよ
そんな話は、またの機会にね ワンコ