何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ノーベル賞受賞者に出会った山⑦

2018-10-07 20:37:05 | 自然
「命からがら、間一髪」 「ぜんぶ、山①」 「ぜんぶ、ワンコ 山 ②」 「個々の累積の個々が全部 ③」 「ココは全部、山 人生④」 「ぜんぶ、同じ花⑤」 「続 ぜんぶ、山・槍 ⑥」

今年のノーベル医学生理学賞は、免疫薬で癌を治すことに貢献したという、素人にも有難味が分かりやすい研究が受賞し、しかもそれが日本人だというので喜びも一入だが、ノーベル賞の時期がきて真っ先の思い出したのは、この夏の徳澤園のオープンテラス?での会話だった。
このオープンテラスで、なんとノーベル賞 を二度も受賞した人とその仲間を見かけたのだ。



穂高や槍から下山してきた者が、まず大休憩する横尾から小一時間ほど歩いたところにあるのが、「氷壁」(井上靖)で有名な徳澤なのだが、その間ほぼ平坦とはいえ疲れた体にはキツく、徳澤の手前10分あたりにある、新村橋の標識が見える頃から、頭のなかは、徳澤園のカレーうどんとソフトクリームだけになる。


徳澤園では、昨年夏 涸沢小屋と穂高岳山荘で部屋が一緒だった人達と偶然出会い、お互いの山行の話などで盛り上がったり、カレーうどんと今年デビューのコーヒーシナモンソフトに舌鼓をうったりと、楽しんでいた。

すると、私達が座るオープンテラスの向こう、徳澤園の看板あたりに、なにやら人だかりができている。

その人だかりの中心にいる男性二人に、記念撮影を頼んでいる登山者もいる。
何やら、隣の席の登山者も大興奮している。
にもかかわらず、訳が分からない顔をしていたであろう私達に、隣の登山者が親切にも教えてくれた。
「ピオレドールを二度も受賞したホニャララと、あのホニャララですよ」
<ピオレドール???>
「登山界のアカデミー賞と言われている賞ですよ」
<???>
「登山界のノーベル賞といってもいい賞ですよ。これを知らなければ、山屋としてはモグリですよ」
・・・・・
<すみません。世界的な登山家というと、私の中では長谷川恒男氏あたりで、とまっているもので>

お隣の登山者は呆れながらも長谷川恒男の名を前に黙し、次に出された言葉が、
「一人は、ピオレドールを二度も受賞している平出和也氏で、もう一人は、「イッテQ」で、世界の山々に登るイモトさんを、登山面で支えながら、撮影している中島健郎さんですよ」

<な~に、それならそうと最初から言って下されば。どうりで何処かで見た顔だと思ったのですよ>
足元に赤いザックを置いて、手元を確かめているのが、中島健郎氏


こんな会話が弾んだ’’ノーベル賞談義?’’も、山の楽しい思い出話だ。

ちなみに、ピオレドールは、フランス語で「金のピッケル(手斧)」と言う意味。

山の話は、も少しつづくよ

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