このところ凄惨なニュースばかりが前面に出ているが、今週気になったニュースが実はこれ、である。
長期金利が急上昇、一時0.360% 国債の入札不調で
2015/2/3 13:34
3日の債券市場で長期金利が急上昇した。新発10年物国債利回りは前日よりも0.075%高い0.360%と、昨年12月18日以来の水準を付けた。財務省が3日に実施した10年物国債入札で証券会社などの応札が十分に集まらず、長期金利が低すぎることへの警戒感が一気に広がった。
これまで長期金利は日銀の大量購入を背景に低下が続いており、10年債は1月20日に0.195%と過去最低水準を更新していた。ただ「日銀が一段の追加金融緩和に慎重」との見方から、証券会社などが国債の購入を手控えたもようだ。市場では「当面、長期金利は不安定な動きが続きやすい」(みずほ証券)との見方が出ている。
国債の未達を取り扱った幸田真音氏の「日本国債」が世に出た時、未達など起こるはずがない、という反発が起こったが、出版から二年ほど後に未達らしきものが実際に起こったそうだ。
ここで「らしきもの」「そうだ」と書くのは、専門家により「未達」と「札割れ」の定義が異なるからだが、いずれにせよ通常でない事態が生じたという意味では、幸田真音氏の小説は時代を先取りしていると言えるかもしれない。
とはいえ、歳入よりも膨大な予算を国債で賄っている現状を見ておれば、別に専門家でなくとも早晩破綻するのではないかという危機感は誰しも持っているのだが。
血なまぐさいニュースに気をとられ、金融緩和や第三の矢をすっかり忘れていたところに飛び込んできた、入札不調であったため「日本国債」幸田真音氏を思い出し、久しぶりに幸田氏の「天佑なり」を手に取った。
時代は繰り返すというが、危ない、かなり危ない、危機的に危ない
と、素人の自分などには感じられる。
あの時代、異次元の緩和を御破算にしたのは戦争だったが、キナ臭い現在を見ていると、誰も彼もが御破算にするために(御破算にするしか手が無く)、あちらを向いているのかと邪推してしまう。
ここらで 『神の見えざる手』 が働かぬか、それとも御破算方向を目くらましにする「神」の手が働いていての、この流れか。
時折ふと思う、この状況を皇太子妃雅子様はいかに御覧になっているのかと。
雅子妃殿下は、「外交官を目指すならば先ず経済を学ぶように」と外交官の父に勧められたという。
以下、雅子妃の御経歴
1985/06 米 ハーバード大学経済学部卒業(専攻は数理経済学)
卒業論文『External Adjsutment to Inport Price Shocks : Oil in Japanese Trade』
(『輸入価格ショックに対する外的調節:日本の貿易における石油』)
成績優秀な学生に贈られる「Magne Cum Laude(優等賞)」受賞
1985年の卒業生は、大学全体で1681人。このとき『マグナ・クム・ラウデ』を受賞した学生は、全学年を合わせて55人、妃殿下のいた経済学部ではわずか3名だった。
卒業論文の指導教官だったジェフリー・サックス氏の評価(世界的に有名な理論経済学者)
「卒論のテーマは、70年代と80年代のオイルショック後の日本の貿易政策で、輸出を増やして石油を輸入した日本のやり方を分析した。彼女のコンピューター分析は、特に学部生としては高度なものだった。夜遅くまでコンピュータにかかりきりだった姿は忘れません。」
指導したエズラ・ファイヴェル・ヴォーゲル教授(『ジャパン アズ ナンバー ワン』の著者)の評価
「彼女は非常にプロフェッショナルな意識が 強い女性で、よく勉強しました。」
御病気のため、公務はままならない状況は続いているが、ご体調が良い時は、経済学の原書を読まれているとも伝えられている。
雅子妃は、この時代をいかに御覧になられているのだろうか。
昨年地方の国際会議におでかけになられた雅子妃の御衣裳は、なんと18年前のものであったと伝えられている。
そして、その会議のテーマは「持続可能な社会の構築」
お出ましの機会は少なくとも、そこにメッセージは込められていまいか。
御病気のためお誕生日の会見がなされないことばかりが批判されるが、そこで示されるお言葉にメッセージは込められていまいか。
平成24年
今,日本の社会は色々な意味で岐路に立っているように感じます。今後,将来への希望と自信を持って,望ましい社会の姿を見出していくために,皆で知恵を出しあい,痛みを分かちあいながら,しっかりと手を携えて進んでいくことが大切なのではないかと感じております。
平成25年
地球環境の恵みを将来にわたって享受できるよう,自然環境を守り,地球上の限りある資源を大切にして,持続可能な形での発展を達成していくために,私たち人類は,叡智を結集し,力を合わせて取り組んでいかなければならないのではないかと感じています。
お出ましの機会もお言葉を頂ける機会も限られているが、雅子様のご教養・智慧は生きている。
もちろん東大法学部でも学ばれた元官僚でもあられ、政治的関与などはなさらないとしても、
雅子様がいて下さる、その意味は大きいと信じている。
長期金利が急上昇、一時0.360% 国債の入札不調で
2015/2/3 13:34
3日の債券市場で長期金利が急上昇した。新発10年物国債利回りは前日よりも0.075%高い0.360%と、昨年12月18日以来の水準を付けた。財務省が3日に実施した10年物国債入札で証券会社などの応札が十分に集まらず、長期金利が低すぎることへの警戒感が一気に広がった。
これまで長期金利は日銀の大量購入を背景に低下が続いており、10年債は1月20日に0.195%と過去最低水準を更新していた。ただ「日銀が一段の追加金融緩和に慎重」との見方から、証券会社などが国債の購入を手控えたもようだ。市場では「当面、長期金利は不安定な動きが続きやすい」(みずほ証券)との見方が出ている。
国債の未達を取り扱った幸田真音氏の「日本国債」が世に出た時、未達など起こるはずがない、という反発が起こったが、出版から二年ほど後に未達らしきものが実際に起こったそうだ。
ここで「らしきもの」「そうだ」と書くのは、専門家により「未達」と「札割れ」の定義が異なるからだが、いずれにせよ通常でない事態が生じたという意味では、幸田真音氏の小説は時代を先取りしていると言えるかもしれない。
とはいえ、歳入よりも膨大な予算を国債で賄っている現状を見ておれば、別に専門家でなくとも早晩破綻するのではないかという危機感は誰しも持っているのだが。
血なまぐさいニュースに気をとられ、金融緩和や第三の矢をすっかり忘れていたところに飛び込んできた、入札不調であったため「日本国債」幸田真音氏を思い出し、久しぶりに幸田氏の「天佑なり」を手に取った。
時代は繰り返すというが、危ない、かなり危ない、危機的に危ない
と、素人の自分などには感じられる。
あの時代、異次元の緩和を御破算にしたのは戦争だったが、キナ臭い現在を見ていると、誰も彼もが御破算にするために(御破算にするしか手が無く)、あちらを向いているのかと邪推してしまう。
ここらで 『神の見えざる手』 が働かぬか、それとも御破算方向を目くらましにする「神」の手が働いていての、この流れか。
時折ふと思う、この状況を皇太子妃雅子様はいかに御覧になっているのかと。
雅子妃殿下は、「外交官を目指すならば先ず経済を学ぶように」と外交官の父に勧められたという。
以下、雅子妃の御経歴
1985/06 米 ハーバード大学経済学部卒業(専攻は数理経済学)
卒業論文『External Adjsutment to Inport Price Shocks : Oil in Japanese Trade』
(『輸入価格ショックに対する外的調節:日本の貿易における石油』)
成績優秀な学生に贈られる「Magne Cum Laude(優等賞)」受賞
1985年の卒業生は、大学全体で1681人。このとき『マグナ・クム・ラウデ』を受賞した学生は、全学年を合わせて55人、妃殿下のいた経済学部ではわずか3名だった。
卒業論文の指導教官だったジェフリー・サックス氏の評価(世界的に有名な理論経済学者)
「卒論のテーマは、70年代と80年代のオイルショック後の日本の貿易政策で、輸出を増やして石油を輸入した日本のやり方を分析した。彼女のコンピューター分析は、特に学部生としては高度なものだった。夜遅くまでコンピュータにかかりきりだった姿は忘れません。」
指導したエズラ・ファイヴェル・ヴォーゲル教授(『ジャパン アズ ナンバー ワン』の著者)の評価
「彼女は非常にプロフェッショナルな意識が 強い女性で、よく勉強しました。」
御病気のため、公務はままならない状況は続いているが、ご体調が良い時は、経済学の原書を読まれているとも伝えられている。
雅子妃は、この時代をいかに御覧になられているのだろうか。
昨年地方の国際会議におでかけになられた雅子妃の御衣裳は、なんと18年前のものであったと伝えられている。
そして、その会議のテーマは「持続可能な社会の構築」
お出ましの機会は少なくとも、そこにメッセージは込められていまいか。
御病気のためお誕生日の会見がなされないことばかりが批判されるが、そこで示されるお言葉にメッセージは込められていまいか。
平成24年
今,日本の社会は色々な意味で岐路に立っているように感じます。今後,将来への希望と自信を持って,望ましい社会の姿を見出していくために,皆で知恵を出しあい,痛みを分かちあいながら,しっかりと手を携えて進んでいくことが大切なのではないかと感じております。
平成25年
地球環境の恵みを将来にわたって享受できるよう,自然環境を守り,地球上の限りある資源を大切にして,持続可能な形での発展を達成していくために,私たち人類は,叡智を結集し,力を合わせて取り組んでいかなければならないのではないかと感じています。
お出ましの機会もお言葉を頂ける機会も限られているが、雅子様のご教養・智慧は生きている。
もちろん東大法学部でも学ばれた元官僚でもあられ、政治的関与などはなさらないとしても、
雅子様がいて下さる、その意味は大きいと信じている。