♪最終電車で 君にさよなら
いつまた逢えると きいた君の言葉が
走馬灯のように めぐりながら
僕の心に 火をともす
何も思わずに 電車に飛び乗り
君の東京へ東京へと 出かけました
いつもいつでも 夢と希望をもって
君は東京で 生きていました
東京へはもう何度も 行きましたね
君の住む美し都
東京へはもう何度も 行きましたね
君が咲く花の都
マイ・ペースの『東京』。
この歌を聴くと彼女のことを思い出す。
25歳、晩夏。
所用で先輩と東京へ行くことになった。
新幹線の中の彼女との思い出を先輩に話した。
先輩は意外なことを僕に言ってきた。
「今日、連絡して会ってみたら・・・。」
予想もしていなかった。
所用は昼過ぎには終わった。
明日は休みを取っている。
今夜は東京で1泊。
勇気をだして彼女の職場に電話をいれてみた。
どうも移動したらしい。
今の職場の連絡先を聞き、だめもとで再度電話をしてみた。
彼女はでてくれた。
「4時から休憩。少しぐらいなら会ってもいい」
うれしかった。そして僕たちは勤務先の渋谷へ向かった。
渋谷、午後4時。
2年ぶりの彼女との再会。
変わらない彼女が僕の目の前にいる。
先輩は少し離れた所にいる。
よく見るとツアーで知り合った彼女の先輩もいる。
おそらく先輩の配慮で会わせてくれたのかもしれない。
ドキドキしていた。
うまく話すこともできなかった。
「仕事が終わったら会ってくれる?」
彼女は少し考えて言ってくれた。
「渋谷駅、午後7時。東急東横線側の公衆電話が並んでいる所で待っている。」
その答えがうれしかった。もう一度場所を確認してその場を去った。
渋谷駅、午後6時30分。
予定よりも早く着いた。
右も左も前も後ろも人だらけ。
先輩が横にいてくれているのが心強い。
約束通り公衆電話の前で彼女を待つ。
見渡せば待ち合わせをしている人たちが随分といる。
時計は7時を過ぎた。まだ来ない。
場所を間違えたのか、公衆電話が並んでいる場所は他にも2~3ヶ所ある。
周辺をウロウロしてみたが彼女の姿は見えない。
8時近くになる頃、先輩が「もう、あきらめたら」と言ってきた。
「しかたない、あきらめるか。」
近くの店でやけ酒を飲む。
酔いがまわってホテルに戻ってちょっと一休み。
せっかくここまできたのになんだか悔しい。
もう一度彼女の声が聞きたい。
思い切って彼女の自宅に電話をしてみた。
彼女はでてくれた。
そしてこう答えてくれた。
ちゃんと時間通りに待った、と。
よく聞くと公衆電話の場所が違っていたみたい。
本当か嘘か。
でも僕は信じたい、彼女の言葉を・・・。
男はいつまでも過去を引きずる。
未練がましい。
情けない男かもしれない。
でもいい、素敵な思い出ができたのだから。
心のアルバムはいつまでも大切にしたい。
マイ・ペースの『東京』をどこかで聴くと、
やっぱり彼女のをことを思いだしてしまうだろう。
いつまた逢えると きいた君の言葉が
走馬灯のように めぐりながら
僕の心に 火をともす
何も思わずに 電車に飛び乗り
君の東京へ東京へと 出かけました
いつもいつでも 夢と希望をもって
君は東京で 生きていました
東京へはもう何度も 行きましたね
君の住む美し都
東京へはもう何度も 行きましたね
君が咲く花の都
マイ・ペースの『東京』。
この歌を聴くと彼女のことを思い出す。
25歳、晩夏。
所用で先輩と東京へ行くことになった。
新幹線の中の彼女との思い出を先輩に話した。
先輩は意外なことを僕に言ってきた。
「今日、連絡して会ってみたら・・・。」
予想もしていなかった。
所用は昼過ぎには終わった。
明日は休みを取っている。
今夜は東京で1泊。
勇気をだして彼女の職場に電話をいれてみた。
どうも移動したらしい。
今の職場の連絡先を聞き、だめもとで再度電話をしてみた。
彼女はでてくれた。
「4時から休憩。少しぐらいなら会ってもいい」
うれしかった。そして僕たちは勤務先の渋谷へ向かった。
渋谷、午後4時。
2年ぶりの彼女との再会。
変わらない彼女が僕の目の前にいる。
先輩は少し離れた所にいる。
よく見るとツアーで知り合った彼女の先輩もいる。
おそらく先輩の配慮で会わせてくれたのかもしれない。
ドキドキしていた。
うまく話すこともできなかった。
「仕事が終わったら会ってくれる?」
彼女は少し考えて言ってくれた。
「渋谷駅、午後7時。東急東横線側の公衆電話が並んでいる所で待っている。」
その答えがうれしかった。もう一度場所を確認してその場を去った。
渋谷駅、午後6時30分。
予定よりも早く着いた。
右も左も前も後ろも人だらけ。
先輩が横にいてくれているのが心強い。
約束通り公衆電話の前で彼女を待つ。
見渡せば待ち合わせをしている人たちが随分といる。
時計は7時を過ぎた。まだ来ない。
場所を間違えたのか、公衆電話が並んでいる場所は他にも2~3ヶ所ある。
周辺をウロウロしてみたが彼女の姿は見えない。
8時近くになる頃、先輩が「もう、あきらめたら」と言ってきた。
「しかたない、あきらめるか。」
近くの店でやけ酒を飲む。
酔いがまわってホテルに戻ってちょっと一休み。
せっかくここまできたのになんだか悔しい。
もう一度彼女の声が聞きたい。
思い切って彼女の自宅に電話をしてみた。
彼女はでてくれた。
そしてこう答えてくれた。
ちゃんと時間通りに待った、と。
よく聞くと公衆電話の場所が違っていたみたい。
本当か嘘か。
でも僕は信じたい、彼女の言葉を・・・。
男はいつまでも過去を引きずる。
未練がましい。
情けない男かもしれない。
でもいい、素敵な思い出ができたのだから。
心のアルバムはいつまでも大切にしたい。
マイ・ペースの『東京』をどこかで聴くと、
やっぱり彼女のをことを思いだしてしまうだろう。