四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

マイ・ペース 『東京』

2016-11-24 10:29:58 | 音楽
♪最終電車で 君にさよなら
 いつまた逢えると きいた君の言葉が
 走馬灯のように めぐりながら
 僕の心に 火をともす
 
 何も思わずに 電車に飛び乗り
 君の東京へ東京へと 出かけました
 いつもいつでも 夢と希望をもって
 君は東京で 生きていました
 
 東京へはもう何度も 行きましたね
 君の住む美し都
 東京へはもう何度も 行きましたね
 君が咲く花の都

マイ・ペースの『東京』。
この歌を聴くと彼女のことを思い出す。

25歳、晩夏。
所用で先輩と東京へ行くことになった。
新幹線の中の彼女との思い出を先輩に話した。
先輩は意外なことを僕に言ってきた。
「今日、連絡して会ってみたら・・・。」
予想もしていなかった。

所用は昼過ぎには終わった。
明日は休みを取っている。
今夜は東京で1泊。

勇気をだして彼女の職場に電話をいれてみた。
どうも移動したらしい。
今の職場の連絡先を聞き、だめもとで再度電話をしてみた。
彼女はでてくれた。
「4時から休憩。少しぐらいなら会ってもいい」
うれしかった。そして僕たちは勤務先の渋谷へ向かった。

渋谷、午後4時。
2年ぶりの彼女との再会。
変わらない彼女が僕の目の前にいる。
先輩は少し離れた所にいる。
よく見るとツアーで知り合った彼女の先輩もいる。
おそらく先輩の配慮で会わせてくれたのかもしれない。

ドキドキしていた。
うまく話すこともできなかった。
「仕事が終わったら会ってくれる?」
彼女は少し考えて言ってくれた。
「渋谷駅、午後7時。東急東横線側の公衆電話が並んでいる所で待っている。」
その答えがうれしかった。もう一度場所を確認してその場を去った。

渋谷駅、午後6時30分。
予定よりも早く着いた。
右も左も前も後ろも人だらけ。
先輩が横にいてくれているのが心強い。
約束通り公衆電話の前で彼女を待つ。
見渡せば待ち合わせをしている人たちが随分といる。
時計は7時を過ぎた。まだ来ない。
場所を間違えたのか、公衆電話が並んでいる場所は他にも2~3ヶ所ある。
周辺をウロウロしてみたが彼女の姿は見えない。
8時近くになる頃、先輩が「もう、あきらめたら」と言ってきた。
「しかたない、あきらめるか。」

近くの店でやけ酒を飲む。
酔いがまわってホテルに戻ってちょっと一休み。
せっかくここまできたのになんだか悔しい。
もう一度彼女の声が聞きたい。
思い切って彼女の自宅に電話をしてみた。
彼女はでてくれた。
そしてこう答えてくれた。
ちゃんと時間通りに待った、と。
よく聞くと公衆電話の場所が違っていたみたい。
本当か嘘か。
でも僕は信じたい、彼女の言葉を・・・。

男はいつまでも過去を引きずる。
未練がましい。
情けない男かもしれない。
でもいい、素敵な思い出ができたのだから。

心のアルバムはいつまでも大切にしたい。
マイ・ペースの『東京』をどこかで聴くと、
やっぱり彼女のをことを思いだしてしまうだろう。
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オフコース 『さよなら』

2016-11-23 17:03:11 | 音楽
23歳、夏。グァム島。
ツアーで知り合った女の娘。
東京近郊在住。21歳。

なんとなく気が合った。
海を見ながらいろんなことを話していた。
時間はあっという間に過ぎていった。

成田空港早朝7時。
このまま家に帰るのはさみしい。
僕は彼女に思い切って言ってみた。
「せっかくだから、東京の街を案内してくれる?」
彼女はしばらくうつむいた後、笑顔で答えてくれた。
「うん。どこがいいかな、新宿、渋谷、それとも原宿?」
うれしかった。彼女といっしょならどこでもいい。
僕たちはおしゃれな喫茶店に入り、モーニングコーヒーを飲んだ後、新宿へと向かった。

新宿アルタ前。
人、人、人・・・。
その中で僕たちは手をつないで歩いていた。
まるでテレビドラマの主人公のように・・・。

東京駅新幹線ホーム。
西の空は夕焼けがきれいに映っていた。
もっといっしょに二人でいたかった。
発車のベルが二人に隙間を開ける。
車内に入ると、さみしげな彼女の姿が目に入ってきた。
「また、会おうよ。電話するから。」
扉が閉まり、手を振る彼女は愛おしいかった。

遠距離恋愛。
僕たちは電話で愛を確かめていた。
公衆電話の箱の中、100円玉は次から次へと落ちていく。
会話の途中、「ツー、ツー、ツー」。
むなしい音であった。

若かった。夢中であった。
東京へも何度か行った。
東京という街が新鮮であった。
二人でいることが楽しかった。
でも・・・、長続きはしなかった。

秋風は隙間風に変わっていた。
11月の終わりごろ、その電話はかかってきた。
公衆電話の箱の中から彼女は震えながら声をだして言った。
「もう、これで終わりにしようよ。ごめんなさい。」
なんとなく予感はしていた。
僕も声に詰まった。
冗談であってほしい。
寒い夜であった。

受話器を置いて、部屋に戻ってラジオのスイッチを入れる。
頭の中はまっ白。悲しかった。
しばらくするとオフコースの『さよなら』が流れてきた。
あまりにも今の心境とマッチしている。

「僕らは自由だね」
そんな会話も二人で楽しくしていた。

♪さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬
 愛したのはたしかに君だけ そのままの君だけ

過ぎ去った青春の1ページ。
思い出はもう、ポケットに入るぐらいの大きさになっている。



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普通救命講習

2016-11-22 17:17:48 | 日記
かめぞうブログ仲間のにこんさんが先日、救急法講習について書かれていました。

私も8年前に、刈谷消防署にて普通救命講習を受講しました。
内容はAEDの取り扱いが中心。
人工呼吸の仕方なども教えていただきました。

でも、いざとなったとき本当にできるだろうか。
身体に触れることができるだろうか。
生と死の境。
怖くて何もできないのではないだろうか。
そんな疑問が僕の頭の中に過ぎったのを覚えています。

AED設置店の看板も見かけます。
効果もわかります。
誰もが使えるのが一番かと思います。
より多くの方々が講習を受けるのは良い事でしょう。

8年前の受講で、もう使い方も忘れてしまいました。
修了証の裏に、(救命技能を忘れることなく、
維持向上させるため反復して講習を受けてください。
一つの目安としては2年ごとと言われています。)
と、書かれています。

やはり定期的に受講しなければならないでしょう。
そうなれば、いざとなった時、使えるのかもしれない。

久々に机の引き出しから取り出した修了証。
AEDを使うことを恐れているから、無意味となってしまっている修了証。
機会があれば再度受講してみようか。

にこんさんのブログを読んでそんなことを思いました。





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すき焼き食べ放題

2016-11-21 11:00:21 | 日記
昨夜は仕事仲間と豊明の某店で忘年会。
寒い夜はやっぱり鍋。
それですき焼きになった。

最近は食べ放題というのが増えた。
焼き肉、しゃぶしゃぶ、バイキング料理。
サラダバーも食べ放題。
そして飲み放題は当たり前。

もとを取ろうとつい食べ過ぎてしまう。
会話よりも食べる方に専念してしまう。
一段落したところで話に夢中になっていく。

今は野菜が高い。
だからつい、野菜を追加してしまう。
日頃の野菜不足を補う。

肉も食べた。野菜もたっぷり食べた。
会話も弾んだ。
あっという間に2時間も過ぎてしまった。

楽しいひと時を設定してくれた幹事さん、ありがとう。
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「アールマルシェ」 in 刈谷市総合文化センター

2016-11-19 16:54:43 | 日記
「アールマルシェ」
フランス語でアールは芸術。マルシェは市場。
刈谷市総合文化センターのエントランスで2か月に1度、行われる無料のミニコンサート。
総合文化センターを拠点に文化芸術を発信するボランティア団体、文化工房かりやの主催。

久々の土曜日オフの今日、総合文化センターに行って「アールマルシェ」を見てきた。
以前、僕もこの文化工房かりやに所属していた。
お客として見にいくのは初めて。
なつかしいスタッフたちの顔。
快く迎えてくれたのはうれしい。

今日の「アールマルシェ」。
最初の出演はシンガーソングライターのマイコさん。
オープニングは、上を向いて歩こう。
何度聴いてもこの歌は元気がでる。
オリジナル曲2曲。
そしてエンディングは、カントリーロード。
彼女の声量ある歌声が心に響く。

次の出演は、サックスアンサンブル『カリサク』さん。
5人組のサックス愛好家グループ。
オープニングは鉄道メドレー。
なじみの曲がつづく。
グレン・ミラー・メドレー、オー・シャンゼリゼ。
聴いていると映画『スウィングガールズ』を思い出させてくれる。
銀河鉄道999は個人的によかった。

最後は、カッチムさん。
フルートとヴァイオリン、ギターの4人組女性。
僕が文化工房かりやでアールマルシェを担当した時、カッチムさんが出演された。
彼女たちの演奏を聴いているとクラシックも身近に感じる。
そしてゲストシンガー木村公美さんを招いて、Let it Go 夢破れて。
なかなかいいステージであった。

今回の「アールマルシェ」のタイトルは、秋風にのせて。
秋の休日にふさわしいミニコンサートであった。
僕が文化工房にいたころに比べると出演者もかなりレベルアップしている。 
生で音楽を聴くと心も癒される。
「音楽は身近なものであってほしい」
誰かがそんなことを言っていた。
次回は1月21日土曜日午後1時から。
この日オフになればまた行こうかな。 
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