あの悲惨な事件から、もう5年が経ちました。
昨日、京都アニメーション放火殺人事件で京都地裁が、殺人罪などに問われた青葉真司被告に求刑通り死刑判決を言い渡しました。
最大の争点となった被告の当時の精神状態について「心神喪失や心神耗弱の状態ではなかった」とし、完全責任能力を認めました。
この事件では死者36人、重軽傷者32人という日本の犯罪史上最大の犠牲者を出しました。
判決では、精神鑑定の結果から被告には妄想性障害があり、動機の形成に影響したと認定し、生活が困窮し孤立していく中、京アニに小説のアイディアを盗用されたと確信し恨みを増幅させて犯行を決意したとしました。
そして裁判官は、この犯行は被告自身の性格や考え方から導き出された判断で「妄想の影響はほとんど認められない」とし「強固な殺意に基づく計画的な犯行で被害者らの恐怖、苦痛は計り知れない」と指摘しました。
さらに、公判では謝罪もあったが被害者の実情に十分向き合えておらず真摯な反省もないことから「改善が期待できない」と死刑を選択したと述べました。
弁護側は、建物の構造により被害が拡大した側面があると訴えましたが、判決では「防火対策に問題はなく建物構造の影響は限定的だ」と退けました。
公判を通して青葉被告に妄想性障害があることを認定しましたが、それは大きな問題ではなかったと判断したのでしょう。
当然と言えば当然です。
いくら精神鑑定をしたところで、被告の本当の気持ちや考え方は分かりません。
専門家は、様々なアプローチの方法で判断できると言いますが、果たして心の隅々まで分かるんでしょうか(嘘を嘘と本当に判断できるのか?)。
「闇の組織」の存在を語ったり、妄想を背景に職場を辞めたり、訪問看護師を公安警察と考えて刃物を振り回したりと犯行前の所行について考慮し、妄想性障害を認定したことが妥当だという専門家もいます。
犯行当時の精神状態が異常だったということで法律上は「無罪」になることもありますが、遺族としては絶対に犯人を許せないでしょう。
裁判官の判断は、いろんな意味で正当性があると思います。
被告は、自らの罪の重さを認識して、地裁の判決を受け入れ控訴しないで下さい。
そして、法務大臣は簡単に死刑を認める印を押さずに、彼の犯行についての動機や認識、反省などを見極めて欲しい。
※犯罪が大きくなればなるほど、世間の声に押されて政治家は人気取りのためか?死刑執行の印を押してしまうのだ。
今後、このような精神鑑定を必要とする犯行についてのデータを青葉被告から十分に探り取って下さい。
今後、精神状態がおかしいフリをして犯罪を犯すような輩が出てこないためにも…。
※内容の一部に新聞記事を引用しました。
昨日、京都アニメーション放火殺人事件で京都地裁が、殺人罪などに問われた青葉真司被告に求刑通り死刑判決を言い渡しました。
最大の争点となった被告の当時の精神状態について「心神喪失や心神耗弱の状態ではなかった」とし、完全責任能力を認めました。
この事件では死者36人、重軽傷者32人という日本の犯罪史上最大の犠牲者を出しました。
判決では、精神鑑定の結果から被告には妄想性障害があり、動機の形成に影響したと認定し、生活が困窮し孤立していく中、京アニに小説のアイディアを盗用されたと確信し恨みを増幅させて犯行を決意したとしました。
そして裁判官は、この犯行は被告自身の性格や考え方から導き出された判断で「妄想の影響はほとんど認められない」とし「強固な殺意に基づく計画的な犯行で被害者らの恐怖、苦痛は計り知れない」と指摘しました。
さらに、公判では謝罪もあったが被害者の実情に十分向き合えておらず真摯な反省もないことから「改善が期待できない」と死刑を選択したと述べました。
弁護側は、建物の構造により被害が拡大した側面があると訴えましたが、判決では「防火対策に問題はなく建物構造の影響は限定的だ」と退けました。
公判を通して青葉被告に妄想性障害があることを認定しましたが、それは大きな問題ではなかったと判断したのでしょう。
当然と言えば当然です。
いくら精神鑑定をしたところで、被告の本当の気持ちや考え方は分かりません。
専門家は、様々なアプローチの方法で判断できると言いますが、果たして心の隅々まで分かるんでしょうか(嘘を嘘と本当に判断できるのか?)。
「闇の組織」の存在を語ったり、妄想を背景に職場を辞めたり、訪問看護師を公安警察と考えて刃物を振り回したりと犯行前の所行について考慮し、妄想性障害を認定したことが妥当だという専門家もいます。
犯行当時の精神状態が異常だったということで法律上は「無罪」になることもありますが、遺族としては絶対に犯人を許せないでしょう。
裁判官の判断は、いろんな意味で正当性があると思います。
被告は、自らの罪の重さを認識して、地裁の判決を受け入れ控訴しないで下さい。
そして、法務大臣は簡単に死刑を認める印を押さずに、彼の犯行についての動機や認識、反省などを見極めて欲しい。
※犯罪が大きくなればなるほど、世間の声に押されて政治家は人気取りのためか?死刑執行の印を押してしまうのだ。
今後、このような精神鑑定を必要とする犯行についてのデータを青葉被告から十分に探り取って下さい。
今後、精神状態がおかしいフリをして犯罪を犯すような輩が出てこないためにも…。
※内容の一部に新聞記事を引用しました。