田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

葉室麟『古都再見』

2020年03月09日 | 趣味・本

本好きだが小説はあまり読まない。

そんな中で最近多いのが、

葉室麟(はむろりん)さんのものかな。

 

でもこの本は小説ではなく、

葉室さんが亡くなる3年ほど前に、

京都に住まいを構えて書いたというエッセー集だ。

 

 

葉室麟さんは2005年 歴史文学賞。

2007年に松本清張賞。

2012年に直木賞。

2016年に司馬遼太郎賞を受賞している。

 

2015年2月から京都に住まいを構えたというのに、

2017年12月逝去。

 

その間に書かれたであろうこの本は、

一気に読むのがもったいなくて68あるエッセーを、

噛みしめながら読んでいる。

 

最初は「薪能」から始まるが、

松尾芭蕉が義仲を好んだことが書かれてあり、

その義仲を想いながら、

「あふれどもどあふれれどもー」とつぶやきながら、

葉室麟さんは夜の京を彷徨ったとある。

 

人生の幕が下りる・・・

そんなことをよく思う。

これまで生きてきて見るべきものをみただろうか・・・

幕が下りるその前に見ておくべきものは、

やはり見たいのだ。

 

葉室麟さんが見られた京を私も見てみたいと思って、

もう一冊買った。

 

葉室さんが京都に住まいを構えた理由は、

いずれ法然を書きたいと思われたからだという。

 

葉室さんの夢は間に合ったのだろうか・・・

 

 

 

コメント (16)
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