
DECCAのカートリッジマーク Vとマーク7
何気なく聴き比べをしてみた
マークセブンはもう25年以上前に新品で買ったもの
バンデハルでもない普通のデッカセブンだが
あの頃ファイブを使っていたが、
最新型のセブンの方が音良い!
と誰かに聞いたか、何かで読んだか忘れたが
絶対に新しい方が良いはずだと、期待を込めて買ったもの
購入時当時聴き比べたと言うか、交換して聞いた時は、音のレンジが広くなって
特に高域が伸びていて
音が澄んで綺麗になって音が良くなった気がした
多少の不満は残ったのだが
あの頃のオーディオ機器はレンジが広いのが、音が良い条件の一つ
レンジが広く聴きやすい音
ただそれだけで交換してしまい、古いV
の方は下取りに出したか
売ってしまったのか忘れたが、同時期に入れ替わってしまったので、
あれ以来ファイブを聴くことは無かった
その時の多少の不満が、25年経った今でも心に残っていた

今聴き比べたらどうなんだろう?
そんな思いで最近手に入れたDECCAV、ファイブ
あの頃持っていたモデルはMK V /EEだったが
この度購入したのはMK V ロンドン初期型
ロンドン自体がVの初期型でその後/EEや/M型が発売されたもの
当時何が不満だったかと言うと、一言で言うと、凝縮されたエネルギー
これが失せた気がしたが、代わりに伸びやかでスーッと伸びた高域
音の濁りが無くなって綺麗になった音だった
25年前は最新アンプやCDによるワイドレンジでHIFIサウンド
時代の先に進んで、失うものはないと思っていた頃だったが
今はあの頃と違い、どちらかと言えばナローレンジサウンド
機器から見ればそうなると思うが、
本人は音楽視聴上必要充分な帯域を持ったレンジ感だと思っている・・・・
まあ、ご想像の通りの中音重視のシステム
あの頃とは違うかもしれない、と思い再度DECCA Vロンドンを
聞いて見た
今の聞き方では、その差は歴然!
あの当時なんで買い換えてしまったのか、理由がわからないと思えたほどだった

DECCA Vロンドンのエネルギー感はとんでもない
心臓が突き破られそうなほどの強烈なパンチのある中低音
これはたまらない
なんだーこれは
これが本来のデッカの音なら、今までのセブンで聞いていた音はなんだったんだ
!
大袈裟だがそう思えてきた
セブンに戻してみると
レンジは広く音が綺麗だが細い、聞きごたえが全く違う
なんで?
あの頃はこんなに違いが無かった気がしたが・・・
機器が違うせいなのか?、自分の聞き方が変わったせいなのか?、
それとも時代が変わったせいなのか?
とにかくあの頃何バカなことやってたんだろうと思ってきた
DECCAロンドンで聞く音楽がとにかく楽しい、爆発的瞬発力
ぶった切られた高音
全く伸びない低音
だがその分集まった中域のとんでもない密度、エネルギー
とんでもなく楽しい、
どんどんボリュームが上がる
オーディオは体力だ!
聴きながらそんな懐かしい言葉を思い出した・・・
何故あの頃はこの違いが分からなかったんだろう・・・・・