feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

モネ展@東京都美術館.

2015年12月09日 | 観たもの読んだもの
師走が訪れぐっと寒くなった週末に、夜行バスに運ばれ東京を訪ねた。

そこはもうクリスマスムード一色で、赤や白や緑がまぁにぎやかなこと。

今回の目的はモネ。

元キュレーターであり僕の好きな作家である原田マハさんが解説するNHK番組をたまたま目にした。

そこに映っていた最晩年の絵。有名な睡蓮には直島や京都の大山崎を訪ねれば会うことはできるが晩年の作品となるとちと思い浮かばない。

で、いって行ってみるかと。

朝9時半の開館に備え30分ほど前についてみればすでに50m位の行列ができてしまっている。

しまった。もうちょっと早くきとけばよかったか…

まぁこれくらいの人数であれば入ってしまえばさほど問題にはならんだろう。

僕は大概の場合、目的の絵がある場所までどんどん歩いてスルーする。

目的の絵は最後あたりにあることが多いので、どんどん歩いているうちにほとんど人がいなくなり、最初からお目当てを独り占めしてじっくりと堪能することができるのだ。

で、目的の絵をじっくり堪能してから最初に戻って一から観なおすと。

でも今回はちょっと誤算があった。

まず最初の一群のフロアをほぼスルーしたところで登り(だけ)のエスカレーターに出くわした。

戻れやんやん…

ここは意を決してレッツゴー。もう後戻りは不可能。

次のフロアには人はまだほとんど到達しておらず、その奥に目的である絵は静かに鎮座ましましていた。

濃密な緑や青の世界が広がる睡蓮ではなく、白いキャンパスを多く残し色とりどりの線だけが荒々しく描かれる睡蓮の池

白内障を患ったモネは段々と視力を失い、手術を決心することには右目が光と動きを認識するのが精いっぱいというところまで視力が落ちていたらしい。

そのような時期にも絵を描くことをやめず、できる精いっぱいで描かれたのだろう。

最早技能云々ではなく病に屈しないモネの執念を感じられた気がした。

何分ぐらいいたのだろう。何mもある大作をほとんど一人で心行くまで堪能

その手術の後のモネは絵のタッチは復活したものの色彩に変化が生じていたり、偉大な絵であることは勿論だが病気にもかかる一人の人間なのだなとちょっと親近感を覚えた。

一通りの鑑賞を終え、出口を過ぎると美術館ぐっじょぶ!なんと出口と入口を交差するところでもう一度最初から見れる抜け道を作ってくださっていた。

これはありがたい!喜び勇んでスタートに戻ったわけであるがそこはすでに長蛇長蛇の列。

開館から1時間も経ってないのに…

見る気が失せました…orz

やはり美術鑑賞は朝イチに限る。ま、目的は十分に達成されたので大満足。