今後はしばらくはちょっと旅行にでかけにくくなるかな~という事情があって、行けるときに行っておこうということでずっと前から憧れていたお宿目的で京都へ旅行することにした。
ちょうど京都でアンディーウォーホル展が開かれるのでまずはそっちを行って作品を愉しみ、チェックインタイムに合わせていざ俵屋旅館へ。
Leica M11 + APO-SUMMICRON M f2.0/50mm ASPH.
俵屋旅館は京都の三大老舗旅館に数えられる宿で、appleの創業者スティーブ・ジョブズが定宿にしていたことでも有名かなと。
建物に入ってすぐの坪庭。素敵だ…
通されたのは壽の間。縁起がいいねぇ
まず目に入ったのは立派なお庭。ガラス張りで外には出れないようになっているようだけど、庭という作品を展示している額のよう。
存在がわからないくらいの透明度が高く反射率が低いガラスのお陰で、美しい庭を堪能できるのと部屋が広々しているように感じる。
掛け軸は室町時代のものだそうな。
座椅子に座ってみれば、京都のど真ん中にあるけれど一旦中に入るとなんの雑音も聞こえない。
当主が描かれたという部屋の図
テレビは壁をくり抜いた奥のスペースに隠せるようになっているので、目に入れることはなく、
トイレや洗面脱衣所、掘りごたつ形式の書斎スペースには床暖房が効いていて、気配りが抜かりない。
シンプルながらも細部に拘り、伝統を重んじながらも細かな配慮が行き届いている素敵なお部屋。
ちょっとしたスペースに降りる用の草履。
草履を履いて降りた左記には庭を眺める用のソファと冷蔵庫が。
棚の中には冷蔵庫が。テレビや電話や冷蔵庫など、家電は全部隠されているので目にすることはない。
高野杉を使っているといったのかな?小さくても木の香りが素敵なお風呂。既にお湯ははってくださっていた。風呂の中からでも庭を眺められる素敵な仕様
なんとも素敵な建物で、シャッターを押す手が止まらない。
悔やむべくは50mmの焦点距離が宿の内部を撮影するには狭すぎるのと、ちょっと暗めで落ち着いた雰囲気を撮影するには手ぶれ補正のないライカM型でF2はちょっと暗い。
でもこの旅館の当主の旦那様である写真家、故アーネスト・サトウさんはライカを使っておられたということで喜びを感じながら、尽きることない欲求に満たされながら撮影を愉しんだ。